パソコンがフリーズした場合、強制終了して再度電源をオンにすると、一旦はフリーズが解消されたように思えます。
しかし、再度パソコンの電源を入れてみても、同じ現象が起きて頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。
マウスやキーボードの操作が可能であれば、フリーズの問題は強制終了よりも再起動で対処することをおすすめします。
今回は、パソコンがフリーズした際に再起動で対処する方法について、解説します。
パソコンがフリーズした際に再起動が必要な理由
Windows10の初期設定では、前回のシャットダウン情報を一時的に保存する「高速スタートアップ」が有効に設定されています。
再起動を実行すると高速スタートアップ機能が無効になり、完全にシャットダウンした状態から起動するため、フリーズの問題が解消されることもあります。
高速スタートアップとは、パソコンをシャットダウンする際に直前まで使用していたデータやメモリ、CPUの状態などを保存するWindowsの機能です。
高速にスタートアップすることを目的としており、Windows8以降から標準装備されています。
高速スタートアップによりパソコンの起動時間を短縮できる一方、Windows Updateがスムーズに実行できない、シャットダウンに時間がかかる、突然フリーズするなどのトラブルも起きているようです。

再起動に確認するポイント
パソコンがフリーズした場合、すぐに再起動して対処するのではなく、まずは以下のポイントを確認してみましょう。
- しばらく待ってみる
- マウスやキーボードを確認する
- パソコンをスリープさせる
- 不要なアプリを終了させる

しばらく待ってみる
ハードディスクのアクセスランプが点滅・点灯している場合、パソコンが処理を継続している状態のため、それが原因でほかの処理が停止している可能性があります。
重い処理を実行させている場合は、フリーズではなく処理に時間がかかっているだけと思われるため、そのまま処理が終了するまでしばらく待ってみましょう。
アクセスランプが点滅・点灯していないにも関わらず、フリーズが続いている場合は、ほかの原因が考えられます。
次項のポイントを確認してみてください。
マウスやキーボードを確認する
パソコンがフリーズした場合、マウスやキーボードのトラブルが考えられます。
有線のマウスやキーボードであれば、ケーブルの断線や接触不良を起こしている可能性もあります。
ワイヤレスであれば電池切れを起こしていたり、レシーバーやBluetoothにうまく接続できていないかもしれません。
有線の場合はケーブルが接触不良や断線を起こしていないか確認し、ワイヤレスは新しい電池に交換したり、レシーバーの接続やBluetoothの設定を確認してみましょう。

パソコンをスリープさせる
マウスやキーボード操作もできない場合は、スリープ状態に移行するか確認してみましょう。
初期状態のWindows10では、一定時間パソコンを操作しなければ自動的にスリープモードに移行するよう、設定されています。
また、ノートパソコンの機種によっては、電源ボタンを押したり画面を閉じることで、スリープ状態に移行します。
スリープ状態になる場合は、復帰後にマウスやキーボード操作が可能になることも多いため、何らかの対処が可能になります。
不要なアプリを終了させる
パソコンがフリーズしているのにマウスやキーボードは操作できる場合、ソフトウエアが競合していることが考えられます。
特定のデータや機能を取り合い、フリーズが起きている可能性があるため、不要なアプリを終了させると改善される場合もあります。
不要なアプリの終了方法については、以下の記事を参照ください。
再起動で解消する方法
上項のポイントを確認してフリーズが改善されない場合は、以下の方法で再起動を実行してみてください。
- スタートメニューから再起動する
- コンテキストメニューから再起動する
- ショートカットキーで再起動する
- サインアウトして再起動する

スタートメニューから再起動する
- Windowsロゴをクリックし、「電源」アイコンを右クリックします。
- 表示された一覧の中から、「再起動」をクリックすれば完了です。
コンテキストメニューから再起動する
- Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「シャットダウンまたはサインアウト」を選択し、「再起動」をクリックすれば完了です。
ショートカットキーで再起動する
ショートカットキーでは、以下のいずれかの方法で再起動できます。
- 「Alt」+「F4」キー
- 「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キー
「Alt」+「F4」キー
- キーボードの「Alt」キーを押しながら「F4」キーを押します。
- 「Windowsのシャットダウン」画面が表示されたら、ボックスの中から「再起動」を選択し、「OK」をクリックすれば完了です。
「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キー
- キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「Alt」キーと「Delete」キーを押します。
- ブルーバックの画面が表示されたら、キーボードの「Tab」キー、またはマウスで右下の電源マークを選択し、「Enter」キーを押します。
- マウスで「再起動」を選択、またはキーボードで再起動を選択して「Enter」キーを押せば完了です。
サインアウトして再起動する
- Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「シャットダウンまたはサインアウト」を選択し、「サインアウト」をクリックします。
- ロック画面が表示されたら「Enter」キーを押すか、もしくは画面上をクリックします。
- サインイン画面が表示されたら、画面の右下部の「電源」アイコンをクリックし、一覧の中から「再起動」をクリックすれば完了です。
再起動後に実行すべきポイント
パソコンのフリーズを再起動で解消しても、再度フリーズが発生するかもしれません。
再起動してもフリーズの現象が起きる場合は、以下のポイントを実行してみてください。
- パソコンを放電する
- 周辺機器を取り外す
- Windows Updateを実行する
- ドライバを更新する
- ウイルススキャンを実行する
- チェックディスクを実行する
- リカバリを実行する

パソコンを放電する
長時間パソコンを使用するとパソコン内部が熱を帯びたことで、熱暴走を起こしてフリーズを発生させているかもしれません。
パソコンを一度放電することで、問題が解決できる可能性もあります。
- パソコンの電源が切れた状態でACアダプタと電源ケーブル、バッテリーなど、すべての接続をパソコンから取り外します。
- 5分以上放置して、再度ケーブルやバッテリーなどを取り付けます。
- パソコンを起動し、フリーズが解除されるか確認します。
周辺機器を取り外す
接続している周辺機器とパソコンの相性の問題や、周辺機器が不具合を起こしている可能性があります。
すべての周辺機器を一度取り外し、フリーズが改善されるか確認してください。
- パソコンをシャットダウンし、接続しているすべての周辺機器を取り外します。
- しばらくしてパソコンを起動し、問題が解決しているか確認します。
Windows Updateを実行する
Windows Updateを実行すると自動的に更新プログラムが適用され、パソコンが最新の状態になることで問題を改善できる場合もあります。
- Windowsロゴをクリックし、「設定」アイコンをクリックします。
- 「設定」画面が表示されたら「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」画面が表示されたら、左側のメニュー一覧から「Windows Update」をクリックし、「更新プログラムのチェック」をクリックすれば自動的に更新プログラムがインストールされます。
※Windows Updateを行うと再起動が必要になる場合もあるため、事前に必要なデータは保存し、すべてのアプリを終了させておきましょう。
ドライバを更新する
ドライバが最新OSに対応していない、または不具合を起こしているとフリーズを引き起こす場合もあるため、最新のバージョンに更新してみましょう。
- Windowロゴを右クリックし、一覧の中から「デバイスマネージャー」をクリックします。
- 「デバイスマネージャー」画面が表示されたら、一覧の中から目的のデバイスを選択し、ダブルクリックします。
- デバイスドライバ一覧が表示されたら目的のドライバを右クリックし、一覧の中から「ドライバの更新」をクリックします。
- 「ドライバの更新」画面が表示されたら、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。
- 検索画面が表示されるので、インストールが完了するまで待ちます。
- 「ドライバが正常に更新されました」と表示されたら、「閉じる」をクリックして完了です。
※最新のドライバが見つからない場合、「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と表示されます。
ウイルススキャンを実行する
パソコンがウイルスに感染すると、さまざまなトラブルを引き起こします。
パソコンが正常に起動しているときに、インストールしているセキュリティソフトからウイルススキャンを実行し、感染していないか確認してください。
もしもウイルスに感染していた場合は、画面の指示どおりウイルス駆除を実行しましょう。
※セキュリティソフトの操作方法については、使用しているセキュリティソフトのメーカーの公式サイトなどで確認ください。
チェックディスクを実行する
ファイルが破損していたりシステムエラーなどが原因で、フリーズが起きていることも考えられます。
チェックディスクはハードディスク内で発生している部分を特定し、ファイルを修復してくれる働きをします。
- Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「エクスプローラー」をクリックします。
- エクスプローラー画面が表示されたら、左側のナビゲーションウィンドウ内の「PC」をクリックします。
- PC画面が表示されたら、対象のドライブ(ここではローカルディスク)を右クリックし、一覧の中から「プロパティ」をクリックします。
- プロパティ画面が表示されたら「ツール」タブをクリックし、エラーチェック欄の「チェック」をクリックします。
- 「エラーチェック」画面が表示されたら、「ドライブのスキャン」をクリックします。
- スキャンが開始されるので、終わるまで待ちます。
- スキャン終了の確認画面が表示されるので、「閉じる」をクリックします。
- 元の画面に戻ったら「OK」をクリックして完了です。
※エラーが検出された場合「このドライブを修復する」などのメッセージが表示されます。
表示されている項目の中から対処法を選び、案内に従ってドライブの修復を行ってください。
場合によっては、パソコンの再起動を求められることもあります。
再起動によるフリーズ解消:まとめ
パソコンがフリーズした際にマウスやキーボード操作ができるのであれば、問題となるポイントを解消したうえ、再起動を実行してください。
再起動を行ってもフリーズが頻発する場合は、パソコン本体にトラブルが発生している可能性があります。
フリーズが何度も発生する場合は、早めにパソコン修理業者へ診断してもらったほうが良いでしょう。
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