リモートワークに必要な設定とは?環境構築に必要な設定とその設定方法について解説

リモートワーク・テレワークを行う際に、まず必要なことが環境の整備です。

今回はリモートワークについて4つの代表的な方式を確認した上で、それぞれの設定・環境構築方法について解説していきます。

リモートワークを行う4つの方法

リモートワークの設定方法についてお話する前に、まずはリモートワークを行う方法についてそれぞれ確認しておきましょう。

リモートワークは作業内容や予算などの環境によっていくつかの方法が考えられますが、ここでは総務省が2018年に発表した『テレワークセキュリティガイドライン(第4版)』で紹介されている以下の4つの方式についてそれぞれご説明していきます。

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リモートデスクトップ方式

リモートデスクトップ方式とは、自宅などからオフィスにあるパソコンなどのデスクトップの内容を閲覧したり操作したりする方式です。

デスクトップの内容を遠隔操作するため、オフィスとほとんど同じ環境で作業を行うことができたり、また情報が自宅などの端末に残らなかったりといったメリットがあります。

これにより、出社時と同じ感覚で作業を行いつつセキュリティ対策も行うことが可能です。

ただしインターネットを経由して遠隔操作を行うため、ある程度の回線速度を確保できなければスムーズに作業を行えない可能性がある点には注意が必要です。

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仮想デスクトップ方式

仮想デスクトップ方式とは、オフィスのサーバー上から提供される仮想デスクトップ(VDI)に自宅などからログインして利用する方式です。

自宅のパソコンなどリモートワーク端末に情報が残らないメリットと回線速度確保の必要性がある点についてはリモートデスクトップ方式と同じですが、仮想デスクトップはサーバー上で提供されるためオフィスに端末を用意する必要がないことが特徴です。

このためサーバー設置に初期コストがかかりますが、サーバー単位で仮想デスクトップの環境を管理できるためセキュリティレベルは向上すると言えます。

クラウド型アプリ方式

クラウド型アプリ方式とは、クラウドサーバー上で提供されるアプリケーションに自宅などからアクセスして作業を行う方式です。

アプリケーションの利用料など環境構築にかかるコストが限定的なことと、どこからでも同じ環境で作業ができる点がメリットと言えます。

これによりオフィスワークとリモートワークをシームレスに行うことができますが、先に紹介した方式と異なり社内で用意したデスクトップを操作するわけではないため、ローカル環境に情報が残ってしまう可能性があるといったセキュリティ上のリスクがあります。

会社PCの 持ち帰り方式

会社PCの 持ち帰り方式とは、会社で使用しているパソコンを自宅などのリモートワーク先に持ち帰って作業を行う方式です。

社内システムなどにアクセスする場合は、情報漏えい対策等セキュリティ上の観点からVPNを経由することが一般的です。

これまでご紹介してきた方式に比べると安定した通信環境で作業を行える点がメリットと言えますが、端末を持ち帰るという性質上盗難や紛失、情報漏えいなどセキュリティ上のリスクが極めて高く、対策にコストを要する点には注意が必要です。

リモートワーク各方式の設定方法

代表的なリモートワークの4つの方法について確認したところで、それぞれの設定・環境構築方法について見ていきましょう。

リモートデスクトップ方式の設定方法

リモートデスクトップ方式でリモートワークを行う場合、以下の2STEPが必要になります。

リモートデスクトップ方式に必要な2ステップ
  1. 接続先パソコンのリモート接続設定を行う
  2. リモート環境からリモートデスクトップ接続する

STEP1:接続先パソコンのリモート接続設定を行う

まずは接続先パソコンでリモートデスクトップ接続を許可する必要があります。

1.コントロールパネルを開き、システムとセキュリティをクリックします。

接続先パソコンのリモート接続設定を行う1

2.「システム」内の「リモートアクセスの許可」をクリックします。

接続先パソコンのリモート接続設定を行う2

3.「このコンピューターへのリモートアシスタンス接続を許可する(R)」にチェックを入れ、[OK]をクリックします。

接続先パソコンのリモート接続設定を行う3

リモートデスクトップを行う場合、上で説明した接続許可以外に以下2つの条件を満たしている必要があります。

  1. Windowsのエディションが「Pro」「Enterprise」「Ultimate」のいずれかである。
  2. Windowsのログインパスワードが設定されている

これらは接続先パソコンに必要な条件となり、自宅などの接続元パソコンでは必要ありません。

STEP2:リモート環境からリモートデスクトップ接続する

接続先パソコンの設定を行ったら、次に自宅などのリモート環境端末からリモートデスクトップ接続を行います。

1.「スタート(Windowsマーク)」をクリックし、「Windowsアクセサリ」内の「リモート デスクトップ接続」をクリックします。
(「スタート」の右隣にある検索ボックス[ここに入力して検索]に「リモート デスクトップ接続」と入力することでも検索することが可能です。)

リモート環境からリモートデスクトップ接続する1

2.「コンピューター(C)」に接続先パソコンのローカルIPアドレスを入力し、[接続(N)]をクリックします。
またこの時ウィンドウ内左下の「オプションの表示(O)」をクリックすると、接続品質など詳細の接続設定を行うことができます。

リモート環境からリモートデスクトップ接続する2

ローカルIPアドレスと確認方法

ローカルIPアドレスとは通常「192.168.…」となるような数字で、接続先パソコンからコマンドプロンプトで「ipconfig /all」と入力することで確認することができます。

3.資格情報の入力を求められるため接続先パソコンのログインIDとパスワードを入力の上[OK]をクリックし、接続先パソコンの画面を表示します。

仮想デスクトップ方式の設定方法

仮想デスクトップ方式でリモートワークを行う場合、以下の3STEPが必要になります。

仮想デスクトップ方式に必要な3ステップ
  1. 仮想デスクトップを提供するためのサーバーを用意する
  2. 接続先のWindowsをリモートで利用するための「Windows VDAライセンス」を用意する
  3. 接続先のWindowsの仮想デスクトップ設定を行う

今回は設定方法に焦点を当て、③の仮想デスクトップ設定方法について以下で詳しく見ておきます。

接続先のWindowsの仮想デスクトップ設定を行う

1.「スタート(Windowsマーク)」右の「タスクビュー」をクリックします。

仮想デスクトップ方式の設定方法1

タスクビューが表示されていない場合は、タスクバーを右クリックして「タスビューボタンを表示(V)」にチェックを入れることで表示されます。

2.表示される画面左上の「+新しいデスクトップ」をクリックします。

仮想デスクトップ方式の設定方法2

3.新しいデスクトップが作成されます。
赤枠部分をクリックすることで新しいデスクトップを使用することができ、右上の「×」をクリックすることで削除することができます。

仮想デスクトップ方式の設定方法3

4.自宅などのリモート環境端末からアクセスします。
接続方法としてはRemote Desktop クライアントから接続する方法のほか、Webクライアントからアクセスする方法があります。

クラウドアプリ方式の設定方法

クラウドアプリ方式でリモートワークを行う場合、利用するアプリによって設定方法や利用方法が異なります。

クラウドアプリの例としては、Google WorkspaceOffice 365Zoomなどがあげられます。

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会社PCの 持ち帰り方式の設定方法

会社PCの 持ち帰り方式でリモートワークを行う場合、社内システムや社内LANに接続する際にはセキュリティの観点からVPNを利用する必要があります。

VPN(Virtual Private Network)とは「仮想的な専用線」を意味し、物理的距離のあるLAN(ローカルネットワーク)を接続する際に利用される技術です。

リモートワークの場面においては、VPNを利用することで自宅でインターネット接続を行う場合にも社内レベルのセキュリティ対策を実施できるというメリットがあります。

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リモートワーク時のセキュリティ対策

いずれの方式でリモートワークを行う場合でも、盗難や紛失、情報漏えいといったセキュリティ上のリスクを避けられない点には注意しなければなりません。

リモートワーク時のセキュリティ対策としては、以下の3つの視点で実施する必要があります。

リモートワーク時の3つのセキュリティ対策
  1. 技術的なセキュリティ対策
    ウイルス対策ソフトの導入、ログイン情報をはじめとした情報の暗号化など
  2. ルールによるセキュリティ対策
    テレワーク時の行動方針や情報の取り扱いに関するガイドラインの策定とその遵守など
  3. 物理的なセキュリティ対策
    覗き見防止フィルムや生体認証の導入など

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リモートワークに必要な設定:まとめ

今回はリモートワークに必要な環境の構築方法について、代表的な4つの方式それぞれの設定方法を解説してきました。

リモートワークを始める際には作業内容や予算などの環境に合わせて最適な方式を採用することが重要になりますが、やはりセキュリティ対策など複雑な内容も含まれており全てご自身で設定などを行うことが難しい場合もあるかと思います。

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かない@パソコン博士
かない@パソコン博士
パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。