テレワークや在宅勤務では、オフィス出勤時のような会議室への移動や周りからの声かけ、通勤時の移動等がなく、長時間座りっぱなしになることが多いです。
体を動かさないことで疲れやすく、デスクワークで腰痛に悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、テレワーク・在宅勤務の作業を快適にする椅子の選び方や、オススメの椅子を紹介します。
目次
テレワーク・在宅勤務に最適な椅子の選び方

テレワーク・在宅勤務で使う椅子を選ぶ際には、以下のポイントで比較してみてください。
- 腰のサポート機能
- 素材やクッション性
- 背もたれの高さや機能
- 折りたたみや車輪・キャスター付きなどの構造
- 身長やデスク・テーブルに対する椅子の高さ
- 見た目・デザイン
以下、それぞれ説明します。
腰のサポート機能
長時間のデスクワークで最も負担がかかるのは、やはり腰。
立っている状態と比較して、座りの状態では頭〜上半身の体重負荷が全て腰にかかるため、腰痛に悩まされる方も多いです。
腰への負担を減らすためには、以下のような腰をサポートしてくれる椅子を選ぶことをおすすめします。
- 腰当て・ランバーサポート付きの椅子
- ハイバックチェア
- リクライニング機能付きの椅子
- 体のラインにフィットする椅子
良い姿勢を保つためには、上記のような椅子を選び、深く腰かけてリラックスした姿勢で作業することが大切です。
あるいは、今持っている椅子に別売りの腰当てを取り付けて利用してもいいでしょう。
素材やクッション性
椅子の素材には、レザー素材やメッシュ素材、布・ファブリック素材やビニール素材など、いくつかの種類があります。
テレワーク・在宅勤務で長時間椅子に座ることが多い場合は、蒸れにくいメッシュ素材が特にオススメです。
- レザー素材:しっとりした皮特有の質感や弾力感がある/光沢感・重厚感のある高級な見た目/耐久性はあるが蒸れやすい/社長椅子に多い素材
- メッシュ素材:通気性抜群で長時間使用に最適/夏場でも蒸れにくい/立体形状のものもある
- 布素材:体にフィットしやすい/長期間使用による形状変化など耐久性が弱い/リーズナブルでカラーバリエーションが豊富
- ビニール素材:防水性がある/手入れがしやすく清潔/折りたたみ椅子に多い素材
また素材だけでなく、座面や背もたれのクッション性もチェックしていただきたいポイント。
柔らかくて座り心地の良いものを選びがちですが、型崩れを起こしにくい耐久性に優れた素材かどうかも確認しましょう。
例えば、『モールドウレタン』というクッションであれば、密度が高くムラのない素材なので、長期間使用してもへたりにくいです。
背もたれの高さや機能
椅子の背もたれの高さは、大きく2種類に分けられます。
- ハイバック:背もたれが肩甲骨の上や肩、首の辺りまである高い背もたれ
- ローバック:背もたれが背中の中央くらいまでの低い背もたれ
ローバックチェアは安価なものが多いですが、長時間利用には重心を預けられて疲れにくいハイバックチェアがオススメです。
また背もたれには、角度を調節できる『リクライニング機能』や、姿勢に合わせて後ろに倒れる『ロッキング機能』が付いたものもあります。
リクライニング機能なら調節角度が何段階まであるか、ロッキング機能なら座面も倒れるのか・同時or別々に倒れるのかなど、作業や休憩のスタイルに合わせて最適なものを選びましょう。
○○レストや車輪の有無、折りたたみなどの構造
各種レストが付いている椅子を使用すれば、疲れにくく、よりリラックスして座ることができます。
- ヘッドレスト:頭〜首を預けられる枕のようなクッション/長時間パソコン画面を見るときに楽/可動式or固定式を選べる
- アームレスト:肘掛け/回転可動式・連動式や高さを調節できるものもある
- フットレスト:足を置く場所/昇降調節できるものもある/血行不良や痺れを軽減できる
各種レストは、別売りのものを取り付けることも可能です。
椅子に座ったまま移動したいなら、車輪(キャスター)付きの椅子を選ぶといいでしょう。
ただし、床の素材によっては車輪で傷がついてしまうこともあるため、注意が必要です。
部屋のスペースを確保したいなら、折りたたみ式の椅子がオススメ。
仕事をしない時は閉まっておけるので、お部屋を広く使うことができます。
身長やデスク・テーブルに対する椅子の高さ
椅子の高さがご自身の身長やデスクの高さと合うかどうかも選ぶ際のポイントのひとつです。
まず、人間工学に基づく身長に対する座面の最適な高さは、身長の1/4程度だと言われています。
ただし、座高などによっても異なるため、実際座って調節しながら選ぶとよいでしょう。
椅子に深く座った状態で足のかかとが床につくか、太ももが浮いてしましまわないか、などをチェックしてください。
次に、デスク・テーブルに対する椅子の高さですが、デスクの天板と椅子の座面の高さの差(差尺)が25cm~30cm程度のものをオススメします。
デスクに対して座面の位置が高いと・・・
前かがみの状態でデスクに向かう→背中や腰を痛める
デスクに対して座面の位置が低いと・・・
見上げる姿勢&腕を高く上げた状態でデスクに向かう→首や腕を痛める
デスクが既にある場合は、高さを調節できる椅子を選んでみてください。
見た目・デザイン
機能性の高さや構造、サイズ感も大切ですが、部屋の雰囲気や好みに合うデザインを選ぶことも大切です。
快適に作業するために、インテリアにこだわりのある方は、見た目・デザイン軸で選ばれることをオススメします。
北欧テイストの椅子やカフェ風の椅子、女性に人気の淡い色味の椅子など、おしゃれな見た目の椅子もたくさんあります。
テレワーク・在宅勤務にオススメ!人気の椅子9つ
それでは、作業を快適にしてくれる椅子・シェアを紹介します。
先述したポイントや好みに合わせて選んでみてください。
【ニトリ】肘付きオフィスチェア

価格:8,789円 (税込)
素材:PP/メッシュ
カラー:ブルー、ブラック、オレンジ
サイズ:幅67×奥行68×高さ85cm
先述した型崩れしにくい『モールドウレタン』を使用した安定感のあるしっかりとした座面の椅子。
背もたれには通気性の良いメッシュ素材が使用されており、長時間座っても蒸れにくいです。
背もたれの前後や高さは微調整可能で、肘掛けも付いています。
【ニトリ】2つの背もたれが包み込む 肘付きワークチェア

価格:40,639円 (税込)
素材:ポリエステル
カラー:ブラック
サイズ:幅68×奥行68×高さ110cm
2つに分かれた背もたれが特徴的なニトリのワークチェア。
幅の調整ができるため密着する形で体をしっかりと支えてくれます。
また、脊柱が当たる中心部分に隙間が空いているため、圧迫感のない軽やかな座り心地も魅力です。
付属のヘッドレストは好きな角度に、アームレストは好きな高さに調節できます。
ロッキング機能がついているので作業の合間にリラックスすることもでき、固定も可能です。
【ニトリ】ワークチェア(エルゴクエスト)

価格:30,454円 (税込)
素材:ポリエステル
カラー:ネイビー、ブラック
サイズ:幅64×奥行64×高さ113cm
4段階調整できるロッキング機能付きのニトリのワークチェア。
しっかりとした座り心地で、やや固めの座面です。
背もたれを自由自在に動かせる点が特徴で、作業に集中できるだけでなく、座りながらストレッチもできます。
【宮武製作所】ワークチェア Firma

価格:9,594円 (税込)
素材:ポリエステル、積層合板(ラッカー塗装)、ウレタン、スチール(粉体塗装)
カラー:ナチュラル×ブルー、ナチュラル×グリーン、ナチュラル×ベージュ、ブラウン×ブラウン、ブラウン×ブラック、ブラウン×ブルー
サイズ:幅55×奥行50×高さ72.5~82.5cm
背もたれと座面が一体型になったデザイン性も高い椅子。
肌触りのいいファブリック素材の張地としなやかな曲げ木フレームが特徴です。
座面は360度回転&レバーで簡単に昇降できるので、使い勝手も◎。
カラーバリエーションも豊富で、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。
【オカムラ】コンテッサ セコンダ II

価格:143,110円 (税込)
素材:メッシュ、アルミダイキャスト、スチール
カラー:ブラック、ホワイト、ライトグレー、ダークブルー、グリーン、セージ、ベージュ、ダークブラウン、レッド、ミディアムグレー、ダークグリーン、オレンジレッド、イエロー
サイズ:幅68.8×奥行57-62×高さ98-108cm
さまざまなシーンに合う豊富なバリエーションが用意されたオカムラのワーキングチェア。
カラーはなんと13色!
さらにキャスターはナイロンキャスターとウレタンの2種類から選ぶことができ、フローリングの場合は後者を選ぶとよいでしょう。
リクライニングの固定機能やロッキングの強弱を調節できる機能、座面の高さや奥行きを調節できる機能もあり、座り心地を自分好みにカスタマイズできます。
【コクヨ】オフィスチェア イング クッションタイプ ラテラルタイプ ブラックシェル

価格:96,800円 (税込)
素材:ポリプロピレン、ウレタン、ポリエステル、強化ナイロンなど
カラー:ブラック
サイズ:幅68.5cm×奥行60-71cm×高さ116-125cm
体の動きに合わせて360度自由に動くグライディング・メカが備わったオフィスチェア。
2層のメカの組み合わせで前傾・後傾や左右・斜めのひねりまで追随してくれます。
背もたれの高さは抑えめで、サイドのサポートが強化されているタイプです。
【ハーマンミラー】エンボディチェア

価格:232,100円 (税込)
素材:熱可塑性エラストマー、アセタール樹脂、ガラス強化ナイロン、ポリエステル、アルミダイキャスト
カラー:グラファイト
サイズ:幅75×奥行64×高さ98.5~110.5cm
事務用家具やオフィス設備のメーカー・ハーマンミラーが開発した傑作ワークチェア。
ダイナミックなピクセル構造(蜂の巣のような八角形の集合体による作り)により、座面と背もたれが体のわずかな動きに対応し、体重を均等に分散&圧力が軽減されます。
口コミによると、まるで浮いているような感覚でありながら、抜群の安定感・フィット感があるそうです。
【SIHOO】人間工学オフィスチェア

価格:22,999円 (税込)
素材:メッシュ
カラー:ブラック、ダーク
サイズ:77.5 x 66 x 34.5 cm
5つの人間工学に基づいて設計されているオフィスチェア。
チェアは全面メッシュで作られており、通気性が高く、防水機能も優れています。
背もたれには110度と120度の2つの調整角度があり、ヘッドレストには45度回転可能かつ昇降機能が備わっています。
アームレストも前後左右に調節できるため、疲れにくい椅子だと言えるでしょう。
【Dowinx】腰の振動機能付きオフィスチェア

価格:21,700円 (税込)
素材:ポリウレタン
カラー:グレー、ブラウン、ブラック、ホワイト、ワインレッド
サイズ:幅62×奥行80×高さ132 cm
マッサージ機能(振動機)付きのオフィスチェア。
振動機はUSBケーブルで給電でき、疲労回復や腰の負担緩和に最適です。
素材には中世ヨーロッパ風レザーが採用されており、手触りもスムーズかつ高級感のあるデザイン。
約175度まで背もたれをリクライニングすることができ、リクライニングと同時にアームレストも動くため、リラックスして座れます。
まとめ:作業の捗る椅子を選ぼう
テレワークや在宅勤務では、パソコンや周辺機器の用意、通信環境の整備ばかりに目が行きがちですが、椅子やデスクなど作業環境も大切です。
長時間作業しても疲れにくい椅子を選び、時々体を動かしながら仕事を進めることをおすすめします。
本記事を参考に、ご自身の体型や作業スタイル、お部屋の雰囲気にあった椅子を選んでみてください。