パソコンの電源が繰り返し落ちる場合、パソコン内部や電力供給に問題が発生している可能性があります。
正しい手順と方法で修理をおこなわないと、パソコンが故障するリスクもあるため注意が必要です。
本記事では、パソコンの電源が繰り返し落ちる原因や対処法をまとめています。
パソコンの電源が繰り返し落ち、対応に困っている方はぜひ参考にしてください。
目次
パソコンの電源が繰り返し落ちる原因
パソコンの電源が繰り返し落ちる原因として、下記の5つが挙げられます。
- パソコン内部の熱
- 電力不足
- ソフトウェアのトラブル
- ハードウェアのトラブル
- 停電
パソコン内部の熱
パソコン内部が高温になると電源が繰り返し落ちやすくなります。
高音によってパソコン本体が誤作動を起こすことを防ぐためです。
パソコンは熱に弱い精密機械であり、本来であればファンによって冷却をしています。
しかし、冷却ファンの故障やほこりが蓄積すると、冷却機能が低下するため、パソコン内部が高温になるのを防ぐために電源が落ちる仕組みです。
このケースは、電源が落ちたときにパソコン本体が熱を持っているという特徴があります。
電力不足
パソコンを稼働させるための必要電力が足りていないと電源が繰り返し落ちます。
電力不足になる原因として下記のとおりです。
- 電線ケーブルが正しく接続されていない
- 電源ケーブルが断線している
- バッテリーが劣化している
- バッテリーの充電不足
- タコ足配線で電力が十分に供給できていない
電源ケーブルやバッテリーの状況を確認し、タコ足を利用している場合は壁のコンセントにつなぎ直してみましょう。
ソフトウェアのトラブル
ソフトウェアのインストール・アップデート直後から電源が繰り返し落ちる場合は、ソフトウェアにトラブルが発生している可能性があります。
たとえば、CPUやメモリへの負担が大きいパソコンゲームのインストール後に電源が落ちやすくなった場合は、パソコンがゲームのスペックに対応できず、熱暴走を起こしたことが原因です。
ハードウェアのトラブル
ハードウェアにトラブルが発生すると、パソコンの電源が繰り返し落ちるケースがあります。
ハードウェアのトラブルとは、具体的にモニターやハードディスクの故障やトラブルです。
特に、パソコンやハードウェアを購入してから数年以上経過している場合や、毎日使用している場合に起こりやすいトラブルとなります。
ハードウェアに問題があると、ほかにもブルースクリーンや動作が遅くなるなどの症状があわせて現れる場合があります。
停電
停電が発生して電力供給が不安定になっていると、何度も電源が繰り返し落ちる場合があります。
停電の場合は、ほかの電化製品も使用できなくなるため原因の特定が簡単です。
停電によって何度も強制シャットダウンを繰り返していると、パソコンに大きな負荷がかかるため、電力が安定して供給されるまでは電源を消しておきましょう。
パソコンの電源が繰り返し落ちる場合の対処法
パソコンの電源が繰り返し落ちる場合は下記の方法を試してみましょう。
- パソコンの熱を冷ます
- バッテリーの状況を確認する
- システムやソフトのアップデートを行う
- 周辺機器を取り外して再起動する
- 放電する
パソコンの熱を冷ます
パソコンが熱くなっている場合は、まず本体の熱を冷ましましょう。
パソコンが熱を持った状態のまま放置しておくと、故障する可能性があります。
パソコンの熱を冷やす方法は下記の通りです。
- 室内の気温を下げる
- パソコン用の冷却パッドを使用する
- パソコンと壁の間に隙間を作る
また、濡れタオルなど水分を含むもので冷やすことは故障の原因になるため控えましょう。
バッテリー状況を確認する
ノートパソコンを使用している場合は、バッテリーが劣化していないかチェックしましょう。
Windowsの場合、以下の手順でバッテリーの状態が把握できます。
- コマンドプロンプトを開く
- powercfg /batteryreportと入力する
- バッテリー状態を記録したファイルが作成される
Macの場合は、下記の方法で確認しましょう。
- 「Appleメニュー」から「システム環境設定」を選択
- 「バッテリー」を選択
- 表示されるバッテリー情報の中から「バッテリー状態」を確認
バッテリー容量が購入時の50%を下回っている場合、充電回数が数百回を超えている場合は交換を検討しましょう。
システムやソフトのアップデートを行う
パソコンの電源が繰り返し落ちる場合は、システムやソフトのアップデートを行いましょう。
Windowsの更新は、コントロールパネルでシステムとセキュリティを選択して表示される[Windows Update]をクリックします。
Mac OSの更新は、「システム環境設定」から「ソフトウェアアップデート」を選択して行います。
Windows10以上を使っている場合は、ソフトの更新は自動でおこなわれますが、何らかの原因で無効になっているケースもあります。
Windowsストアアプリを開いて、ストアアプリの自動更新を許可しておきましょう。
適宜、システムやソフトウェアが最新バージョンにアップデートされているかを確認しましょう。
周辺機器を取り外して再起動する
パソコンの電源が繰り返し落ちるときは、周辺機器を取り外して再起動をおこないましょう。
特に、USBハブを使ってハードウェアを多く使用している場合は要注意です。
ハードディスクやUSBメモリが複数接続されていると、パソコンの動作が重たくなって不具合が発生するケースもあります。
放電する
パソコン内部に電気が溜まることで電源が繰り返し落ちることもあるため、下記の方法で放電をおこないましょう。
- パソコンの電源を切る
- 電源コードをコンセントから抜く
- 電源ボタンを数回押す
- そのままの状態で1時間以上放置する
- 電源コードをコンセントに差し込んで電源を入れる
上記方法を試し、適切にパソコンの放電をおこなってください。
改善されない場合は内部故障の可能性も
自分でできる対処法を試しても改善されない場合は、内部故障の可能性があります。
内部故障が原因でパソコンの電源が繰り返し落ちていると、症状が悪化し、最終的には起動できなくなる、データを損失するなどの可能性もあるため注意が必要です。
パソコンを数年以上使っていると、外部に問題がなくても内部のパーツは経年劣化によって寿命を迎えていることもあります。
内部故障が発生するとさまざまな不具合が発生します。早めに修理することをおすすめします。
改善されない場合は修理業者に依頼
パソコンの電源が繰り返し落ちる症状が改善されない場合は、修理業者への依頼をおすすめします。
- 修理業者に依頼するメリット
- 修理業者に依頼するときの注意点
修理業者に依頼するメリット
パソコンの電源が繰り返し落ちる症状をパソコン修理業者に依頼するメリットは下記の通りです。
- 修理が早い
- 原因の特定ができる
- 症状の悪化を食い止められる
- パソコンの状態が把握できる
- データの損失リスクが小さい
自分で修理しようとすると、修理に時間がかかり、症状が悪化することやデータが損失するリスクもあります。
迅速に確実に直したい場合は、パソコンの修理業者に依頼することを強くおすすめします。
修理業者に依頼するときの注意点
パソコン修理業者に依頼する注意点は下記の通りです。
- 費用がかかる
- 修理業者によって対応できる故障の範囲が異なる
- 修理実績が多く、信頼できる修理業者を選ぶ
パソコン修理業者を利用する場合、費用は若干高くなりますが、失敗のリスクや修理の手間を考慮すると、パソコンの修理業者に依頼した方が確実に修理できます。
また、パソコンの修理業者は数多くあるため、修理実績が多いなど、信頼できる修理業者を吟味することが大切です。
実績が豊富で料金体系が明瞭なパソコン修理業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
パソコンの電源が繰り返し落ちている場合は原因を特定して早期に対応しましょう。
放置していると、パソコンが故障してデータを損失するリスクがあります。
また、内部故障が原因となって電源が繰り返し落ちるケースもあるため、原因がわからない場合は早めにパソコン修理業者に依頼しましょう。
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※1 2023年8月末時点 日本PCサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ
「パソコンの電源が繰り返し落ちるのはなぜ?」「パソコンの電源が繰り返し落ちる場合はどうしたらいい?」などでお悩みではないでしょうか。