Macbookのディスプレイが突然映らなくなり、困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
Macbookのディスプレイが映らない原因はさまざまで、原因に応じた適切な対処法を実行することが重要です。
今回は、Macbookのディスプレイが映らない原因と対処法7選を解説します。
目次
Macbookのディスプレイが映らない原因
Macbookのディスプレイが映らない原因は、以下の3つが挙げられます。
- 上手く充電されていない
- 帯電している
- ディスプレイが故障している
原因に応じた適切な対処法を実践しましょう。
上手く充電されていない
1つ目の原因はMacbookが「上手く充電されていない」ことです。
充電器の故障などで充電が上手くおこなわれていない場合、Macbookが起動できずディスプレイが映らないケースがあります。
充電器が正しく接続されているか、充電コードに損傷がないかを確認しましょう。
また、バッテリーが完全に消耗している可能性もあるため、充電器を接続してしばらく待ってから再度起動してみてください。
帯電している
2つ目の原因は「帯電している」ことです。
Macbookに不必要な電気が帯電している場合、Macobookが正常に起動できずディスプレイが映らないことがあります。
この場合は、Macbookを放電して上手く起動できるかを確認する必要があります。
もし、Macbookが高温状態にある場合は、本体の熱が冷めるまで放置してから再度起動しましょう。
ディスプレイが故障している
3つ目の原因は「ディスプレイが故障している」ことです。
Macbookのディスプレイが故障している場合、Macbookが正常に起動できたとしてもディスプレイに何も表示されません。
まずは外部ディスプレイを接続し、正常に表示されるか確認してください。
外部ディスプレイが正常に表示される場合は、内蔵ディスプレイが故障している可能性があります。
この場合は専門業者に相談し、修理や交換の手続きをおこないましょう。
Macbookのディスプレイが映らないときの対処法7選
Macbookのディスプレイが映らないときの対処法として、以下の7つが挙げられます。
- 充電ケーブルの交換
- 別のディスプレイに繋ぐ
- 周辺機器を全て外す
- 放電する
- SMCのリセット
- NVRAM・PRAMのリセット
- MacOS復旧システムから起動する
上記方法を試して、Macbookのディスプレイが正常に映るか確認しましょう。
充電ケーブルの交換
1つ目の方法は「充電ケーブルの交換」です。
Macbookのディスプレイが映らない場合、充電ケーブルの損傷により上手く給電されず、Macbookが起動できていない可能性があります。
そのため、充電ケーブルの状態を確認し、破損があれば新品のケーブルに交換しましょう。
充電後しばらく時間を置いてもディスプレイが映らない場合は、他の原因が考えられます。
別のディスプレイに繋ぐ
2つ目の方法は「別のディスプレイに繋ぐ」ことです。
Macbookのディスプレイが映らない場合、外部ディスプレイに接続して画面が映るか確認しましょう。
外部ディスプレイが正常に映る場合、Macbookの内蔵ディスプレイが故障している可能性があります。
内蔵ディスプレイを自力で修理することは非常に困難なため、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
周辺機器を全て外す
3つ目の方法は「周辺機器を全て外して起動」させることです、
Macbookのディスプレイが映らない場合、周辺機器や接続されているデバイスがMacbookの動作に干渉し正常な動作を妨げている可能性があります。
Macbookのディスプレイが映らない場合は、周辺機器・デバイスを一時的に全て外してみましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
Macbookの電源を落とす。
Macbookに接続されている全ての周辺機器やデバイス(外部モニター、USBデバイス、ネットワークケーブルなど)を取り外す。
Macbookを再起動させる。
再起動後、ディスプレイが正常に映るか確認する。
ディスプレイが映る場合、外した機器やデバイスの中に問題があると考えられるでしょう。
1つずつ接続して起動するか確認すれば、問題のある周辺機器・デバイスを特定できます。
放電する
4つ目の方法は「放電する」ことです。
Macbookが帯電している場合、正常に起動できずディスプレイに何も映らないケースがあります。
この場合、放電を試してMacbookが正常に動作するか確認しましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
Macbookの電源を落とす。
電源ケーブルを取り外し、全ての周辺機器・デバイスを外す。
5〜10分程度放置する。
Macbookの電源ボタンを何度か空押しする。
電源ケーブルを再度接続し、Macbookを起動させる。
帯電が原因であれば、上記手順後にMacbookが正常に起動でき、画面が表示されるでしょう。
SMCのリセット
5つ目の方法は「SMCのリセット」です。
SMCとは「System Management Controller」の略称で、Macbookの電源やバッテリセンサーなどを管理するシステムのことです。
SMCに不具合があるとMacbookが正常に起動できず、ディスプレイに何も映らないケースがあります。
このような場合、SMCをリセットすることで問題を解決できる可能性があります。
SMCのリセット手順は、以下の通りです。
Macbookの電源を落とす。
【T2チップを搭載したMacbookの場合】
同時に「右側のShiftキー」 +「左側のControlキー」+ 「左側のOption(Alt)キー」を押しながら、電源ボタンを7秒間押す。
【それ以外のMacbookの場合】
同時に「左側のShiftキー」 +「左側のControlキー」+ 「左側のOption(Alt)キー」を押しながら、電源ボタンを10秒間押す。
キーボードから手を離し、数秒待ってから電源ボタンを押して起動するか確認する。
上記手順後にSMCをリセットした状態で、Macbookを起動できます。
NVRAM・PRAMのリセット
6つ目の方法は「NVRAM・PRAMのリセット」です。
NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)およびPRAM(Parameter Random Access Memory)は、Macbookの基本設定が保存されているメモリのことです。
NVRAM・PRAMに不具合があると、Macbookが正常に起動せずディスプレイに何も映らないケースがあります。
この場合、NVRAM・PRAMをリセットすることでMacbookを正常に起動できます。
NVRAM・PRAMのリセット手順は、以下の通りです。
Macbookの電源を一度落とす。
電源ボタンを押してMacbookを再起動させる。
起動後すぐに「Command(⌘)キー」+「Option(Alt)キー」+「Pキー」+「Rキー」を20秒間同時に押す。
起動音が複数回鳴る。もしくは、Appleロゴが複数回表示される。
NVRAM・PRAMがリセットされた状態で起動される。
MacOS復旧システムから起動する
7つ目の方法は「MacOS復旧システムから起動する」ことです。
MacOS復旧システムとはMacbookに内蔵される復旧システムで、内蔵ディスクの修復やバックアップファイルの復元などがおこなえるシステムです。
Macbookのディスプレイが映らない場合、起動ドライブに問題があり正常に起動できていない可能性があります。
このような場合、MacOS復旧システム活用することで起動ディスクを修復し、Macbookを正常に起動できる可能性があります。
具体的な手順は以下の通りです。
Macbookの電源を落とす。
電源ボタンを押し、Macbookの電源を入れる。
起動直後、すぐに「Command(⌘)キー + Rキー」を同時に押し続ける。
ユーザーの選択画面が表示される場合は、該当ユーザーを選択しパスワードを入力。
「macOSユーティリティ」画面が表示されたら、「ディスクユーティリティ」を選択し「続ける」をクリック。
Macbookで外部ディスプレイが認識されないときの対処法
Macbookで外部ディスプレイが認識されないときの対処法は以下の通りです。
- ディスプレイケーブルを交換する
- 解像度を調整する
- MacOSをアップデートする
- 手動でディスプレイを検出する
ディスプレイケーブルを交換する
1つ目の方法は「ディスプレイケーブルを交換する」ことです。
外部ディスプレイが認識されない場合、ディスプレイを接続するケーブルが損傷している場合があります。
ディスプレイケーブルの状態を確認し、破損などがある場合は新品のケーブルに交換しましょう。
解像度を調整する
2つ目の方法は「解像度を調整する」ことです。
外部ディスプレイが接続されていても画面が正しく表示されない場合、解像度の設定が合っておらずMacbookが外部ディスプレイに認識されていない可能性があります。
このような場合、解像度を調整することで外部ディスプレイに正しく表示することが可能です。
解像度の設定手順は、以下の通りです。
Macbookの「システム環境設定」を開く。
「ディスプレイ」を選択。
「サイズ調整」を選択し、適宜解像度を調整する。
選択した解像度で、ディスプレイが正しく表示されるか確認しましょう。
MacOSをアップデートする
3つ目の方法は「MacOSをアップデートする」ことです。
外部ディスプレイが認識されない場合、MacOSのバージョンが古い可能性があります。
以下の手順で、最新のアップデートを適用してみましょう。
Macbookの「システム環境設定」を開く。
「ソフトウェアアップデート」を選択。
最新のアップデートがある場合は、「今すぐアップデート」をクリックしインストールする。
アップデートが完了したら、Macbookを再起動させる。
再起動後、外部ディスプレイが正常に認識されるか確認しましょう。
手動でディスプレイを検出する
4つ目の方法は「手動でディスプレイを検出する」ことです。
Macbookと外部ディスプレイが接続されているが、自動的に認識されない場合、手動でディスプレイを検出しましょう。
具体的な手順は、以下の通りです。
Macbookの「システム環境設定」を開く。
「ディスプレイ」を選択。
「Optionキー」を押した状態で、「ディスプレイ」タブの下部にある「ディスプレイを検出」ボタンをクリック。
ディスプレイが検出され、正常に表示されるか確認しましょう。
Macbookのディスプレイが映らないときのNG行動
Macbookのディスプレイが映らないときのNG行動として、以下の3つが挙げられます。
- Macbook本体を叩く
- 強制終了・再起動を何度も繰り返す
- OSを再インストールする
Macbook本体を叩く
ディスプレイが映らないとき、Macbook本体を叩くことやめましょう。
物理的な力を加えることで、内部の部品や回路が損傷する恐れがあります。
また、ディスプレイが映らないばかりか、Macbook内のデータが消失してしまうなど別のトラブルが発生してしまいます。
Macbookのディスプレイが映らない時は、本体を叩かずこれまで紹介した対処法を1つ1つ試しましょう。
強制終了・再起動を何度も繰り返す
Macbookのディスプレイが映らないときに、連続して強制終了や再起動をおこなうことは望ましくありません。
頻繁な強制終了や再起動はMacbook内のHDD・SSDに過剰な負荷をかけ、データの損失やシステムの安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。
強制終了・再起動を何度も繰り返すことで、より症状が悪化する可能性もあるため、焦らず適切な対処法を実践しましょう。
OSを再インストールする
ディスプレイが映らない場合、OSの再インストールは最終手段として慎重に検討する必要があります。
再インストールは時間と手間がかかるうえ、既存のデータが全て上書きされ消失してしまいます。
万が一バックアップをとっていなかった場合、保存していたデータを復旧することは難しいでしょう。
先に他の対処法を試し、問題がOSに関連している可能性がある場合に限って再インストールを検討しましょう。
自力での復旧が難しい場合は専門業者を利用
Macbookのディスプレイが映らない場合、自力での復旧が難しい場合もあります。
このような状況では、専門業者の利用をおすすめします。
専門業者はMacbookの修理やトラブル解決に精通しており、豊富な知識と経験を持っているため問題の原因を正確に特定し、適切な対処法を実施してくれるでしょう。
また、Macbookには重要なデータや個人情報が含まれている場合があります。
専門業者はこれらのデータを安全に守ったうえで、修理や復旧作業をおこないます。
そのため、大切なデータを損傷させることなく、Macbookを復旧させられるでしょう。
自力での復旧が難しい場合、専門業者に頼ることで、迅速かつ確実に問題を解決できます。
重要なデータやMacbook自体の安全を確保するため、専門業者の利用がおすすめです。
まとめ
Macbookのディスプレイが映らない原因はさまざまです。
問題の解決には、原因に応じた適切な対処法を実践する必要があります。
今回紹介した対処法を実践し、Macbookを正常に起動させディスプレイを正常に表示させましょう。
ただし、トラブルの内容によっては、自力での復旧が難しいこともあります。
このような場合は、専門業者を利用して修理依頼することがおすすめです。
Macbookのディスプレイが映らなくなり悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。