PCが一瞬だけ起動して電源が入らない場合は、周辺機器や内部の故障が考えられます。
原因によっては簡単に直るケースもありますが、放置によって症状が悪化するケースもあるため注意が必要です。
本記事は、PCが一瞬だけ起動して電源が入らない原因や対処法をまとめています。
目次
PCが一瞬だけ起動して電源が入らない6つの要因と対処法
PCが一瞬だけ起動して電源が入らない原因として、下記の6つが挙げられます。
- 延長コード
- 電源ケーブルの劣化
- バッテリーの劣化
- 停電
- 帯電
- ほこり
延長コード
PCの電源が一瞬入らない理由は延長コードに原因がある可能性が考えられます。
延長コードでPCが一瞬だけしか起動しない理由は、電力が足りないためです。
たとえば、延長コードが下記のような状態にある場合にはPCが起動しないでしょう。
- 延長コードのワット数が足りない
- 延長コードが劣化している
- たこ足配線が原因で電力供給が安定しない
延長コードを使っている場合は、壁のコンセントにつないで症状が改善しないか確認してください。
電源ケーブルの劣化
PCとコンセントをつなぐ電源ケーブルの劣化も、PCが一瞬だけ起動して電源が入らない原因のひとつです。
まずは、電源ケーブルに劣化がないかを確認し、電源ケーブルがPCに正しく接続されているかどうかを確かめましょう。
電源ケーブルに原因がある場合はケーブルの交換が必要です。
電線ケーブルは机やイス、物などにつぶされて変形や破損するケースもあります。
バッテリーの劣化
ノートPCを使っている場合に電源が一瞬だけ入って起動できない場合、バッテリーの劣化が原因になっている可能性があります。
バッテリーが劣化すると安定した電力供給ができなくなるためです。
バッテリーの劣化が考えられる場合は下記の対策をおこないます。
- バッテリーをフル充電して電源を入れる
- 外付け機器を取り外す
- バッテリーを外してACアダプターをつないで電源を付ける
バッテリーは経年劣化するため、一般的には2年～3年ほどで寿命がきます。
劣化したバッテリーを使い続けると安定した電力供給ができません。
また、PC内部の故障につながる可能性があるため、はやめにバッテリー修理や交換をおこないましょう。
停電
停電も、PCが一瞬だけ起動して電源が入らないときの原因です。
送電線への落雷や暴風による飛来物によって一瞬だけ停電が発生するケースがありますが、このような停電を瞬停といいます。
瞬停が発生すると安定した電力供給ができないため、PCが一瞬だけ起動して電源が入らなくなります。
PCトラブルだけでなく、ほかの家電や電気もついていない場合は停電の可能性が高いといえるでしょう。
帯電
PC内部が帯電すると、PCが一瞬だけ起動して切れるような症状がみられるケースもあります。
帯電が疑われる場合は下記の手順で放電をおこないましょう。
PCの電源を切る
PC本体のスイッチを数回押す
数分放置する
コンセントに電源コードを差し込んでPCを起動する
ノートPCの場合は、電源コードをコンセントから抜いたあとにバッテリーも取り外して数分放置します。
ほこりの蓄積
PC内部にほこりが蓄積すると、排熱できずに不具合が発生して電源がすぐに切れる場合があります。
下記のような症状がある場合は要注意です。
- PC内部から異音がする
- PCが熱くなっている
- PCの側面にある溝にほこりが蓄積している
放置するとPC内部の故障につながる可能性があります。
内部のほこりを除去するためには分解が必要となるため、不安に感じる方はパソコン修理業者に依頼しましょう。
故障でPCが一瞬だけ起動して電源が入らないケース
PCが故障している場合も、一瞬だけ起動して電源が入らない症状が見られます。
故障が疑われる部品は下記の通りです。
- マザーボードの故障
- CPUの故障
マザーボードの故障
マザーボードが故障するとPCが一瞬だけ起動して電源が入らない場合があります。
マザーボードとは、PCの中心となる電子回路基板のことで、PCの内部部品の中で重要性の高いパーツです。
また、CPUやメモリなどの各パーツの制御もおこなっています。
マザーボードが故障している状態でPCを使い続けると、症状が悪化してデータの取り出しができない可能性もあるため注意しましょう。
自分で修理することが難しいパーツとなるため、パソコン修理業者への依頼をおすすめします。
CPUの故障
PCが一瞬だけ起動して電源が入らない原因として考えられることはCPUの故障です。
CPUとは中央演算処理装置のことで、周辺機器やソフトウェアからの指示やメモリを制御する働きがあります。
CPUの故障を放置していると、データが消失するリスクやPCが完全に故障して使用できないリスクがあるため注意が必要です。
CPUの故障が疑われる場合は、早めにパソコン修理業者に相談しましょう。
PCが一瞬だけ起動して電源が入らないときにやってはいけないこと
PCが一瞬だけ起動して電源が入らない状態でも、下記の行為はPC故障の原因となるため厳禁です。
- 強制シャットダウンを繰り返す
- 衝撃を与える
強制シャットダウンを繰り返す
PCが一瞬だけ起動して電源が入らない場合、強制シャットダウンを繰り返してはなりません。
強制終了で症状が改善されるケースもあるため、再起動そのものは試しておきましょう。
しかし、何度も強制終了することはPCに大きな負荷を与えて故障の原因となります。
再起動しても症状が改善されない場合は、それ以上の強制シャットダウンを控えて原因を特定しましょう。
衝撃を与える
PCの電源が入らなくても本体に衝撃を与えることはNGです。
精密機械であるPCに衝撃を与えると、ハードディスクやマザーボード、CPUなどの故障につながります。
これらのパーツが故障すると、PCが起動できなくなり、データを損失する可能性があります。
どのような状況であってもPCに衝撃を与える行為はNGです。
症状が改善しない場合は、パソコン修理業者に依頼して原因を特定してもらうことをおすすめします。
症状が続く場合は修理業者に依頼
PCが一瞬だけ起動して電源がつかない症状が続き、原因の特定や修理が難しい場合はパソコン修理業者に依頼しましょう。
プロに依頼するメリットは、原因を特定して症状にあった対策をしてもらえることです。
データの損失や症状の悪化を防ぐためにも、パソコン修理業者に相談することをおすすめします。
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※1 2023年8月末時点 日本ＰＣサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ
まとめ
PCが一瞬だけ起動して電源が入らない場合は、バッテリーやケーブルの劣化などで安定した電力供給ができていない可能性や、内部にほこりがたまっている可能性があります。
また、PC内部が故障しているケースもあるため、症状が改善しない場合や修理方法がわからない場合はパソコン修理業者に依頼しましょう。
下記記事では、パソコンがフリーズしたときにおすすめのパソコン修理業者を紹介しています。修理依頼を検討している方は、合わせてご覧ください。
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※1 2023年8月末時点 日本ＰＣサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ
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