ウイルス感染後の対応方法とは?パソコントラブル現象や感染経路も解説!

パソコンの動作に異常が見られた場合、もしかしてウイルスに感染したのでは?と不安に思いますよね。
セキュリティには気を付けているつもりでも、コンピュータウイルスはどこから忍び込んでくるか分かりません。

今回は、ウイルスに感染すると見られる現象や感染経路、対処方法などを併せて解説します。

パソコンがウイルスに感染すると起き得る現象

パソコンがコンピュータウイルスに感染した場合、次のような現象が見られます。

  • 起動しない
  • 起動するまで時間がかかる
  • Windowsがいきなり終了する
  • シャットダウンできない
  • メールが大量に送られてくる
  • ファイルが勝手に書き換えられる
  • ファイルが勝手に削除される
  • 警告メッセージが表示されてフリーズする
  • アプリケーションが終了できない など
パソコンがウイルスに感染すると起き得る現象

パソコンが起動しない

破壊活動を行うウイルスの場合、Windowsのさまざまなシステムファイルを書き換えることがあります。
マスターブートレコードと呼ばれる起動のためのファイルを書き換えられると、パソコンが起動しなくなります。

起動するまで時間がかかる

パソコン内に侵入したウイルスはさまざまな活動を行います。
パソコンの起動と同時に自身も起動し、破壊や情報漏洩などウイルスの活動にCPUの処理をとられた結果、起動に時間がかかります。
また、ウイルスが外部と通信を行い、本来のWindowsが行う通信の邪魔になることから、起動に時間がかかる場合もあるようです。

Windowsがいきなり終了する

ウイルスの種類によっては、パソコンをいきなりシャットダウンさせる場合があります。
システムで重要なファイルを書き換えられると、Windowsが突然異常終了することもあるようです。
終了だけでなく再起動を繰り返す場合も、ウイルスの感染の可能性があります。

シャットダウンできない

ウイルスはパソコン内部でさまざまな活動を行うと同時に、妨害されないように攻撃を行います。
パソコンをシャットダウンされてしまうと活動できなくなるため、シャットダウンの指令を妨害するウイルスもあります。

メールが大量に送られてくる

パソコンに侵入したウイルスはメールアドレスなどの個人情報を外部に送信し、その漏洩した情報を元にさまざまなアドレスから迷惑メールが送られてきます。
また、ウイルスが勝手にメールを送信することもありますが、相手に届かなかった場合、エラーメールが大量に送り返されてくることもあります。

メールが大量に送られてくる

ファイルが勝手に書き換えられる

ウイルスの中には、自身のコピーをほかのファイルに寄生させ、ファイルの書き換えを行うものもあります。
ほかにもブラウザのお気に入りに勝手にファイルを追加する、リンク先を変更する、ツールバーを追加するなどの活動を行います。
ウイルスに感染している状態では、ファイルや設定を元に戻しても、またすぐに書き換えられてしまいます。

ランサムウェアと呼ばれるウイルスは、個人のファイルを暗号化したり書き換えたりして読み取れなくしたあと、元に戻すためのお金を要求してきます。

ファイルが勝手に削除される

破壊活動を行うウイルスの場合、パソコン内部のさまざまなファイルを削除します。
個人の保存しているファイルをランダムに削除することもあれば、Windowsのシステムファイルを削除する場合もあるようです。
削除されたファイルによっては、Windowsが再起動を繰り返したり起動しなくなることもあります。

警告メッセージが表示されてフリーズする

警告メッセージが表示されてフリーズする

時限装置付きのウイルスの場合、指定の日時まで何も活動せず、じっとパソコン内部に潜伏しています。
指定の日時になったタイミングでメッセージを表示させ、パソコンをフリーズさせて操作不能にさせてしまいます。
いたずら目的のウイルスの場合、メッセージを表示させるだけのこともあるようです。

アプリケーションが終了できない

アプリケーションに偽装したり、アプリケーションの機能を持ちながら活動を行うウイルスの場合、起動すると終了できなくなる場合もあります。
アプリケーションの問題やWindowsの不具合で終了できないこともあるため、判断が難しいところですが、無料でダウンロードしている場合はウイルスを疑ったほうが良いかもしれません。

ウイルスの感染経路とは

ウイルスはさまざまな手口を使って、パソコンへの侵入を試みます。
どのような経路でウイルスに感染するか、事前に把握しておくことで侵入防止に役立ちます。

  • ホームページの閲覧
  • プログラムのインストール
  • メールの添付ファイルやHTMLスクリプト
  • USBメモリなどの記録媒体
  • ファイル共有ソフト
  • ネットワーク上でのファイル共有
  • マクロプログラムの実行
パソコンへのウイルスの感染経路

ホームページの閲覧

Webブラウザには各種プログラムを実行できる機能が備わっているため、ホームページ上でさまざまな処理を実行できます。
しかし、このプログラムの脆弱性を狙ってウイルスが埋め込まれているホームページを閲覧すると、ウイルスに感染する恐れがあります。

以前は怪しいサイトさえ閲覧しなければウイルス感染のリスクを防げるとされていましたが、現在では公式サイトが不正侵入され、ウイルスが仕込まれるケースも増えています。

プログラムのインストール

ホームページを閲覧している際に、「お使いのコンピューターはウイルスに感染しています」などのメッセージを表示し、ウイルスをダウンロードするサイトへ誘導します。
無料のセキュリティソフトを配布するように見せかけ、悪意あるプログラムをインストールさせようとします。

メールの添付ファイルやHTMLスクリプト

一般的なウイルスの感染経路として多いのが、メールの添付ファイルです。
悪意あるプログラムが添付されており、確認せずに開いてしまうとウイルスに感染してしまいます。

また、以前はメールがテキスト形式であったため、添付ファイルによるウイルスの感染がほとんどでしたが、近年はHTML形式のメールが増えていることから、スクリプト(※)による感染も増加しています。
スクリプトの場合、メールソフトによって自動実行するものもあり、プレビューだけでも感染する危険性があります。

※機械語への変換などを省略・自動化し、ソースコードの記述のみですぐに実行できるプログラムのこと

USBメモリなどの記録媒体

USBメモリなどの記録媒体をパソコンに差し込むと、自動的にプログラムが実行され、ウイルスに感染する場合があります。
感染したパソコンにほかのUSBメモリを差し込むと、新たにウイルスをUSBへコピーし、被害を拡大させます。

USBメモリなどの記録媒体

ファイル共有ソフト

インターネットを使用してファイルをやり取りするソフトウェアのことを、ファイル共有ソフトと呼びます。
不特定多数のユーザーがファイルを自由に公開できるため、ウイルスが仕込まれた偽装ファイルを通して感染することもあります。

ネットワーク上でのファイル共有

ネットワーク内にウイルス感染したパソコンがある場合、そのパソコンからアクセスしたファイルにウイルスが感染する場合があります。
また、感染していないパソコンから、感染したパソコンのファイルにアクセスすることでも感染する危険があります。

マクロプログラムの実行

Microsoft社のOffice製品では、マクロと呼ばれるプログラムを内部に作成することができます。
このマクロ機能を利用して感染することから、マクロウイルスと呼ばれています。
マクロウイルスはパソコンを自在に操り、ファイルの書き換えや削除などを実行するため、マクロの記録されたファイルには注意が必要です。

ウイルスに感染した場合のパソコンの対応方法

パソコンの動作に異常が見られたり、起動に異常に時間がかかるようになった場合、ウイルスの感染が疑われます。
焦らずに次の手順を実行しましょう。

  1. ウイルス対策ソフトを最新にする
  2. ネットワークから切断する
  3. ウイルスを特定する
  4. 駆除方法を確認する
  5. ウイルスを駆除する
  6. 再度ウイルススキャンを実行する
パソコンがウイルスに感染した場合の対処法

1.ウイルス対策ソフトを最新にする

ウイルスは新種や亜種が日々誕生しており、ウイルス対策もいたちごっことなっています。
古いウイルス対策ソフトでは新たなウイルスを検出・駆除できなくなるため、最新のウイルス対策ソフトが必要です。
すでにパソコンにウイルス対策ソフトをインストールしている場合は、提供元の公式サイトから最新版をダウンロードしましょう。

2.ネットワークから切断する

家庭内LANやインターネットに接続している場合、二次感染や情報漏洩を防ぐために、すぐに以下の対応を実行してネットワークから切断してください。

  • パソコンに接続しているネットワークケーブルをすべて抜く
  • 無線LANを使用している場合はワイヤレススイッチをオフにする

ウイルスはインターネットを介して不正な情報を送信したり、ほかのパソコンへ感染していきます。
二次災害を起こさないよう、すみやかにネットワークから遮断しましょう。

3.ウイルスを特定する

ウイルスの対処方法は種類によって異なるため、まずはウイルススキャンを実行し、特定しましょう。
ウイルススキャンを行うことで、ウイルスに感染しているかどうか、どのようなウイルスに感染しているかを確認できます。

ウイルスに感染している場合、検知画面にウイルス名が表示されます。
ウイルス駆除は、ウイルス対策ソフト単独でできることもあれば、特別なツールや作業が必要になる場合もあるため、検知画面に表示される指示に従ってください。

4.駆除方法を確認する

ウイルスが検出された場合、名称を確認し、ウイルス対策ソフトの提供元でウイルスに関する情報を確認します。
必ずウイルスに感染していない、ほかのパソコンやモバイル端末などで駆除方法を確認してください。
駆除方法や細かい手順が公開されているので、必ず事前に閲覧するようにしましょう。

5.ウイルスを駆除する

ウイルスの原因となったメールやダウンロードファイルを削除し、ごみ箱からも削除します。
確認した駆除方法をもとに、ウイルスの駆除を実行します。
ウイルス対策ソフトの操作方法はメーカーによって異なるため、マニュアルや公式サイトで確認してください。

6.再度ウイルススキャンを実行する

ウイルス駆除が完了したら、ウイルス対策ソフトのウイルスパターンファイルなどを更新し、再度全体のスキャンを実行します。
※依然としてウイルスが検出される場合、STEP3~STEP5の作業をウイルスが検出されなくなるまで繰り返してください。

ウイルス感染後の対応方法:まとめ

ウイルス対策ソフトを使用した駆除方法は、必ず成功するとは限りません。
ウイルスの種類によっては、完全に駆除できない場合もあります。
ウイルスを駆除できない場合は、すぐにパソコン修理業者に診断してもらいましょう。

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かない@パソコン博士
パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。