VAIOの電源が突然切れる原因は、バッテリーの劣化にあるかもしれません。
そのようなときには、バッテリー交換をおこなうことで状態が改善される可能性があります。
今回はVAIOのバッテリー交換方法について、バッテリー寿命や注意点と合わせて解説します。
バッテリー関連のトラブルで悩んでいるVAIOユーザーはぜひ参考にしてください。
目次
VAIOのバッテリー寿命
VAIOのバッテリー寿命は、一般的に購入から約2〜3年間です。
しかし、実際の寿命は使用頻度や充電方法、環境条件などによっても左右されます。
例えば、使用環境の温度はバッテリー寿命に影響します。
バッテリーは高温の環境下では劣化しやすいため、適切な温度管理下(10℃〜35℃)で使用することが重要です。
バッテリーが寿命を迎え、不具合などが増えた場合は、バッテリー交換を検討しましょう。
公式のサポート情報や専門業者への相談を通じて、適切な方法でバッテリー交換しましょう。
VAIOのバッテリー寿命を確認する方法
お使いのVAIOのバッテリー寿命は、VAIOの設定から確認できます。
具体的は手順は、以下のとおりです。
Windowsマークをクリックし、「VAIO」→「VAIOの設定」の順にクリックする
VAIOの設定が開かれたら、「電源・バッテリー」の欄にある「詳細」をクリック
「バッテリーの充電能力」欄でバッテリーの状態を確認できる
バッテリーの充電能力は以下4段階で示されています。
- 良好
- 正常
- 注意
- 警告
「注意」と表示されている場合に、バッテリーの交換が推奨されます。
VAIOのバッテリー劣化で起きる問題
VAIOのバッテリー劣化で起きる問題として、主に以下の2つが挙げられます。
- 充電の減りが早い
- 充電されない
充電の減りが早い
1つ目は「充電の減りが早くなる」ことです。
バッテリー劣化は、VAIOの性能や使い勝手に直接影響を及ぼします。
充電の減りが早くなると充電回数が増え、常に充電コードに接続しながら作業することになるかもしれません。
しかし、電源コードに繋ぎながら長時間パソコンを使用するとバッテリーにより負担をかけ、劣化が進むおそれがあります。
また、充電の減りが早いと外出先で使用する場合に非常に不便です。
自宅など常に充電できる環境以外でVAIOを使いたい場合は、早急にバッテリー交換した方が良いでしょう。
充電されない
2つ目は「充電されない」ことです。
バッテリーに使われている材料が劣化することで蓄電能力が低下し、全く充電されないこともあります。
この場合、常に電源ケーブルを差しっぱなしにしていなければ起動できず、非常に不便です。
バッテリーの状態を確認し、もし「注意」「警告」が出ていたら、バッテリーの交換を検討しましょう。
バッテリーを交換すると蓄電能力が回復し、電源ケーブルへ繋がずに使用できます。
ただし、バッテリーの状態に問題がなかった場合、電源ケーブルの接触不良が疑われます。
電源ケーブルに破損がないかなどを確認し、適宜修理しましょう。
VAIOのバッテリーを交換する方法
VAIOのバッテリー交換方法として、主に以下の3つが挙げられます。
- 自分で交換する
- 修理業者に依頼する
- バッテリーパック交換サービスを利用する
自分で交換する
1つ目の方法は「自分で交換する」方法です。
自分でバッテリーを交換すれば業者への依頼費用などがかからないため、比較的安くバッテリー交換できます。
以下では、自分でバッテリーを交換する場合の手順を解説します。
まず、VAIOの正しいバッテリーモデルを確認し、互換性のある新しいバッテリーを入手する
※VAIOの公式WEBサイトなどから正規品を入手することがおすすめ。
VAIOをシャットダウンし、電源ケーブルなど周辺機器をすべて外す。
VAIO本体の背面にあるバッテリーのロックレバーをずらし、バッテリーを外す。
交換用のバッテリーを本体に取り付ける。
ロックレバーを先ほどと逆方向にずらし、バッテリーを固定する。
バッテリーが正しく取り付けられたら、VAIOを起動し正常に動作するか確認しましょう。
修理業者に依頼する
2つ目は「修理業者に依頼する」方法です。
バッテリー交換作業に自信がない場合は、修理業者にバッテリー交換を依頼しましょう。
以下では、修理業者にバッテリー交換を依頼する場合の手順を解説します。
修理業者をインターネットなどで検索し探す。
修理業者のWEBサイトや電話から修理依頼する。
バッテリー交換を希望する旨を伝え、必要な情報やVAIOの詳細を提供し、修理業者からの指示に従って手続きを進める。
修理業者にVAIOを送付するか、直接店舗に持ち込む。
バッテリーが交換され動作確認が行われた後、VAIOが返却される。
バッテリーパック交換サービスを利用する場合
3つ目は「バッテリーパック交換サービスを利用する」方法です。
一部のVAIOモデルでは、公式サポートでバッテリーパック交換サービスが提供されています。
有償ではありますが、VAIOの工場にて交換作業を行なってくれるため、トラブルの心配もなく安心です。
対象となるVAIOモデルを持っている場合は、バッテリーパック交換サービスを利用することも良いでしょう。
以下では、バッテリーパック交換サービスを利用する場合の手順を解説します。
VAIOの「バッテリー交換サービスサイト」にアクセス
該当するモデル名をクリックし、WEBフォームもしくは電話にて交換依頼する。
メーカー指定の宅配業者がパソコンの集荷に来る。
VAIOの工場にてバッテリー交換作業がおこなわれる。
作業完了後にパソコンが返送され、受け取り時に修理代金を支払う。
VAIOのバッテリーを長持ちさせるコツ
VAIOのバッテリーを長持ちさせるコツとして、以下の3つが挙げられます。
- 「いたわり充電モード」を活用
- 適正な室温を維持
- 充電しっぱなしはNG
「いたわり充電モード」を活用
1つ目は「いたわり充電モード」を活用することです。
いたわり充電モードは、バッテリーの劣化を軽減するために設計された機能です。
このモードを有効にすると、VAIOの充電量を低く設定(100%まで満充電しない)でき、バッテリーの寿命を長く保てます。
具体的には、以下の手順で設定可能です。
Windowsマークをクリックし、「すべてのプログラム」をクリック。
「VAIOの設定」をクリックし、「電源・バッテリー」から「バッテリー」をクリック。
「いたわり充電モードを有効にする」にチェックをいれ、「詳細設定」をクリック。
バッテリーいたわり充電モード画面が表示されるため、好みの設定(80%もしくは50%)を選択し、「OK」ボタンをクリック。
これでいたわり充電モードが有効になり、バッテリーの劣化が軽減されます。
適正な室温を維持
2つ目は「適正な室温を維持」することです。
バッテリーは高温下に放置しておくと、劣化が早く進みます。
適切な室温を維持することで、バッテリーの劣化を抑え長持ちさせられるでしょう。
適正な室温を維持するためには、以下のポイントに注意しましょう。
- VAIOを直射日光や高温の場所から遠ざける。
- 長時間使用しない場合は、バッテリーを取り外した状態で涼しい場所にVAIOを保管する。
特に、真夏の炎天下などで長時間車にVAIOを放置しておくと、バッテリーが劣化するだけでなく発火の原因ともなります。
VAIOを保管する場合は、なるべく涼しい場所に置くことをおすすめします。
充電しっぱなしはNG
3つ目は「充電しっぱなしにしない」ことです。
例えば、長期間VAIOを使用せず、充電ケーブルを繋ぎっぱなしにすることなどが挙げられます。
あまりに長期間充電し続けるとバッテリーの劣化を引き起こし、バッテリー容量や性能の低下に繋がるためです。
公式サイトではVAIOを長期間使用しない場合、バッテリーの充電レベルを50%程度にして、本体からバッテリーパックをはずし湿度の低い冷暗所に保管することが推奨されています。
VAIOを長期間使用しない場合は、上記の対策を取りバッテリー寿命を伸ばしましょう。
VAIOのバッテリー交換で注意すべき点
VAIOのバッテリー交換で注意すべき点として、以下の2つが挙げられます。
- バッテリー交換可能な機種か確認
- 自力での交換が不安な場合は修理業者を利用
バッテリー交換可能な機種か確認
VAIOのバッテリー交換を考えている場合、まずは自分のVAIOモデルがバッテリー交換可能な機種か確認しましょう。
すべてのVAIOモデルがバッテリー交換可能というわけではなく、中にはバッテリーの取り外しができない機種もあります。
VAIO公式サイト内の「[VAIO_PC] バッテリーの取り外しが可能なVAIO一覧」で、バッテリーの取り外し可能な機種が記載されているため、事前に確認しておきましょう。
バッテリーの取り外しができない機種の場合、メーカーの公式サポートか修理業者を利用しましょう。
自力での交換が不安な場合は修理業者を利用
自力での交換が不安な場合は、修理業者を利用することがおすすめです。
先述の通り、VAIOの中にはバッテリーの取り外しを想定していない機種もあります。
無理やりバッテリーを取り外せば、作業途中で他の部品を傷つけデータ消失など重大なトラブルを引き起こしかねません。
修理業者であればパソコンに関する専門的な知識と経験を持っており、安全かつ正確にバッテリーを交換してくれます。
自分での交換が不安な場合やトラブルなくバッテリー交換をおこないたい場合は、修理業者の利用がおすすめです。
まとめ
VAIOのバッテリーが劣化すると、充電の減りが早くなるなどさまざまなトラブルを引き起こします。
今回紹介した内容を参考に、状況に応じ適切な方法でバッテリー交換しましょう。
バッテリー交換する場合は、まず自分のVAIOモデルがバッテリー交換可能な機種か確認します。
自力での交換が不安な場合は、修理業者を利用することもおすすめです。
VAIOのバッテリーをスムーズに交換し、バッテリー関連のトラブルを解決しましょう。
VAIOを使っていると、いきなり電源が切れてしまうトラブルにあった方も多いのではないでしょうか?