Macにログインするためには、パスワードを入力する必要があります。
しかし、パスワードを忘れてしまい、ログインできずに困った経験がある方も多いのではないでしょうか?
パスワードを入力できなければログインできず、複数回入力をミスしてしまうと一定時間Macがロックされ作業できなくなってしまいます。
今回はMacにログインできない原因や対処法について詳しく解説します。
目次
Macにログインできないよくある原因
Macにログインできなくなる原因として、以下の2つが挙げられます。
- パスワードを間違えている
- Capslockがかかっている
原因に応じて適切な対処法を実践しましょう。
Macのログインパスワードを間違えている
1つ目のよくある原因が「パスワードを間違えている」ことです。
Macに限らず、多くの電子機器やWeb上のサービスを利用するためにパスワードが必要です。
各電子機器やWebサービスに別々のパスワードを割り当てている場合、それらのパスワードと混同し、Macのパスワードを忘れてしまっている可能性があります。
正しいパスワードを忘れた場合、Macのパスワードをリセットし新しいパスワードを設定する必要があります。
後述の「Macのログインパスワードを忘れた時の対処法」でパスワードの再設定方法を解説しているため、参考にしてください。
Capslockがかかっている
2つ目のよくある原因が「Capslockがかかっている」ことです。
Capslockがオンになっていると、すべての文字が大文字に変換されてしまい、小文字を含んだパスワードを入力できません。
Capslockはキーボード左下に位置しており、キーが点灯しているとCaps lockがオンの状態となっています。
正しいパスワードを入力しても認識されない時は、Capslockをオフにしてから再度入力しましょう。
Macのログインパスワードを忘れた時の対処法
Macのログインパスワードを忘れた場合、以下3パターンの方法でパスワードを再設定できます。
- 再起動してパスワードリセットオプションを表示させる
- AppleIDでパスワードをリセットする
- 復旧キーでパスワードをリセットする
再起動してパスワードリセットオプションを表示させる
1つ目は、再起動してパスワードリセットオプションを表示させる方法です。
ログイン画面のパスワード入力欄に「再起動してパスワードリセットのオプションを表示」と表示されれば、この方法でパスワードを再設定できます。
具体的な手順は以下の通りです。
パスワード入力欄に表示された「再起動してパスワードリセットのオプションを表示」をクリックし、再起動後に以下いずれかの手順を実行。
・Apple IDでサインイン
・FileVaultの復旧キーを入力
パスワードをリセットするユーザーを選択し、「次へ」をクリック。
新しいパスワードを入力し、「次へ」をクリック
パスワードのリセットが完了したら、「再起動」をクリック
AppleIDでパスワードをリセットする
2つ目が、Apple IDでパスワードをリセットする方法です。
ログイン画面のパスワード入力欄に「Apple IDを使ってリセットできます」と表示された場合は、この方法でパスワードを再設定できます。
具体的な手順は以下の通りです。
ログイン画面のパスワード入力欄に表示された「Apple IDを使ってリセットできます」をクリック。
・Macが再起動した場合は、「再起動してパスワードリセットオプションを表示させる」で解説した手順を実行。
・Macが再起動せず、Apple IDの入力を求められる場合は、情報を入力し「パスワードをリセット」をクリック。
新しいキーチェーンを作成してパスワードを保存するか確認メッセージが表示されるため、「OK」をクリックしMacを再起動。
ユーザーの選択画面が表示されたら、「すべてのパスワードをお忘れですか?」をクリック。
「Macのアクティベートを解除」オプションが表示され、「アクティベートを解除」をクリック。
新たなパスワードを入力し「次へ」をクリック。
パスワード再設定後、「再起動」をクリック。
復旧キーでパスワードをリセットする
3つ目は、復旧キーでパスワードをリセットする方法です。
復旧キー入力を求めるリセット画面が表示された時は、この方法でパスワードを再設定できます。
なお、この方法は事前にFileVaultの設定を有効にしていないと利用できません。
具体的な手順は以下の通りです。
「復旧キーを使ってリセットする」オプションをクリック。
FileVaultの復旧キーを入力する。
※復旧キー:FileVault有効時に、「復旧キーの作成」を選んだ場合に表示される、文字と数字を組み合わせた長い文字列。
新しいパスワードを入力し、「パスワードをリセット」をクリック。
パスワードがあっているのにMacでログインできない時の対処法
パスワードがあっているのにMacでログインできない場合、以下の対処法を実行しましょう。
- セーフモードを実行する
- NVRAM・PRAMのリセット
- SMCのリセット
- リカバリーモードの実行
- 初期化・OS再インストール
セーフモードを実行する
1つ目の対処法は、セーフモードを実行することです。
セーフモードとは、Macを最低限の機能だけで動作させるモードのことです。
セーフモードであれば、Macに不具合があり通常の方法で起動できない場合でも、暫定的に動作させられます。
もし、ログインできない原因がシステムの不具合である場合、セーフモードでログインできる可能性があります。
具体的な手順は以下の通りです。
Macの電源を切る。
電源ボタンを押し、起動後すぐに「Shift」キーを長押しする。
Appleのロゴが表示されたら、キーを離す。
セーフモードでMacが起動される。
NVRAM・PRAMのリセット
2つ目の方法は、NVRAM・PRAMのリセットです。
NVRAM・PRAMとはMacの基本情報が保存されているメモリのことで、不具合があると正しいパスワードを入力してもログインできないケースがあります。
そのため、NVRAM・PRAMをリセットしてログインできるか確認してみましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
Macの電源を落とす。
電源を再度入れ、起動直後に「command」+「option」+「P」+「R」を長押しする。
「ジャーン」という音が2回聞こえたら、キーから指を離す。
NVRAM・PRAMがリセットされた状態でMacが起動される。
SMCのリセット
3つ目の方法は、SMCのリセットです。
SMCはMacのバッテリーや電源を管理する機能のことで、不具合があると正しいパスワードを入力してもログインできない場合があります。
そのため、SMCをリセットしてログインできるか確認してみましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
【デスクトップタイプの場合】
Macの電源を落とし、電源コードを抜く。
15秒そのまま放置し、電源コードを接続し直す。
5秒待ってから、電源ボタンを押してMacを起動させる。
【ノートタイプの場合】
Macの電源を落とす。
「Shift」+「Control」+「Option」+「電源ボタン」を10秒間長押しする。
キーから指を離し、電源ボタンを押してMacを起動させる。
上記手順後、SMCがリセットされた状態でMacが起動されます。
リカバリーモードの実行
4つ目の方法は、リカバリーモードの実行です。
リカバリーモードを起動することでHDDの修復ができるため、ログイン時の不具合を解消できる可能性があります。
具体的な手順は以下の通りです。
Macの電源を落とす。
起動直後、「command」+「R」を長押しする。
Appleのロゴが表示されたら、キーから指を離す。
リカバリーモードが立ち上がる。
リカバリーモードが立ち上がれば、そのままHDDの修復をおこなえます。
初期化・OS再インストール
5つ目の方法は、初期化・OS再インストールです。
初期化やOS再インストールすることで、ログインできない問題を解消できる可能性があります。
ただし、この方法を用いるとMac本体が工場出荷時の状態に戻るため、内部のデータがすべて消えてしまいます。
あくまで最終手段として考え、どうしても実行する場合は事前にバックアップをとっておきましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
Macの電源を落とす。
起動直後、「command」+「R」を長押しする。
リカバリーモードが立ち上がるため、「ディスクユーティリティー」を選択。
「Macintosh HD」を選択して「消去」をクリックする。
「macOSを再インストール」をクリックする。
Macのキーボードが反応せずログインできない時の対処法
Macのキーボードが反応せず、パスワードが入力できないためログインできない場合は、以下の方法が有効です。
- 別のキーボードに変更する
- キーボードの設定を変更する
別のキーボードに変更する
まずは、既存のMacキーワードから別のキーボードに変更しましょう。
キーボードが反応しない場合、物理的にキーボードが故障している可能性があります。
デスクトップ型の場合は、別のキーボードを接続し、パスワードを入力できるか確認しましょう。
ノート型の場合は、外付けキーボードをUSB等で接続してキーボードが反応するか確認します。
キーボードの設定を変更する
キーボードの設定を変更することで、問題が解決する可能性もあります。
キーボードの設定によっては、押したキーと違う文字が入力されたり、通常よりも長めに押さないと反応しなかったりする場合があります。
Appleマークからシステム選択を選択すると、サイドバーの「アクセシビリティ」や「キーボード」の項目でキーボードの設定を変更可能です。
キーボードの設定では、以下の項目を見直しましょう。
「アクセシビリティ」で見直す項目
- 「キーボード」を選択し「スローキー」がオフになっているか
(オンになっていると、通常よりも長く押さないとキーが認識されない)
- 「ポインタコントロール」を選択し「マウスキー」がオフになっているか
(オンになっているとキーボードがマウス入力になってしまう)
「キーボード」で見直す項目
- ・入力ソース欄の「編集」をクリックし、「メニューバーに入力メニューを表示」をオンにする。入力メニューから適切なキーボードレイアウトが選択されているか確認する。
Macにログインできない時は専門業者の利用がおすすめ
これまでの方法を試してもログインできない場合は、専門業者の利用がおすすめです。
ログインを試みるために何度も電源を落としていると、パソコンへの負荷も大きくなり内部データの消失につながる可能性もあります。
専門業者に依頼すれば、データ消失のリスクを抑えた上で安全にログインできるよう迅速に問題を解決してくれます。
自力でのログインが難しい場合は、無理せず専門業者に診てもらいましょう。
パスワードを忘れてログインできずに困っている方は、ぜひ参考にしてください。