パソコン本体とPC液晶モニターを接続することで、作業効率は大幅に向上できます。
しかし、長い間モニターを使用していると、何らかの不具合が発生することも多いです。
それはモニターの寿命がきたサインである可能性が高いです。
しかし、モニターの寿命がどのくらいかわからなければ、買い替えをするべきか悩むでしょう。
当記事では、PC液晶モニターの寿命や発生しやすい不具合、対処法について詳しく解説します。
PC液晶モニターの処分方法や寿命を伸ばす方法まで紹介するため、参考にしてください。
目次
PC液晶モニターの寿命
PC液晶モニターの寿命を理解しておくことで、修理もしくは買い替えをするべきか判断できるようになります。
PC液晶モニターの寿命は、15,000時間~30,000時間程度が目安です。
年数に換算すると5年〜10年程度となり、経過すると徐々に不具合が発生します。
PC液晶モニターは、長く使い続けると経年劣化が発生し、内部パーツが破損する可能性が高いです。
5年〜10年ほどPC液晶モニターを使用し、不具合が出てきた場合は、修理もしくは買い替えをおこないましょう。
使い方・使用時間によって寿命は変化
PC液晶モニターは使用方法・使用時間によって寿命が大きく変化するため、全ての製品が同じ寿命になるわけではありません。
PC液晶モニターは、使い方・使用時間によって寿命が大きく変化します。
例えば1日8時間程度使う場合、寿命は約10年程度となります。1日10時間程度使う場合には寿命は約8年です。
PC液晶モニターの電源がついている時間が長いと、寿命は通常より短くなります。
PC液晶モニターを使わないときは電源を切っておくことで、少し寿命を長くできる可能性があります。
PC液晶モニターは使い方・使用時間によって寿命が変化するため、長く使いたいときは使用方法を工夫するようにしましょう。
液晶モニターの寿命を伸ばす方法
PC液晶モニターの寿命を伸ばすには、以下のような方法があります。
- 使わないときは電源OFF
- 室温は一定を維持
- 画面の明るさを調整
- PC液晶モニター本体の掃除
使わないときは電源OFF
PC液晶モニターを使わないときは電源をOFFにすることで、通常よりも寿命を延ばすことができます。
PC液晶モニターの寿命は使用時間によって変化するため、使わないときは電源をOFFにしておきましょう。
電源を常にONにしていると、PC液晶モニターの寿命は短くなります。
また、頻繁に電源のONとOFFを繰り返すとモニターの負担が大きくなるため、結果的に寿命を縮める原因になります。
少しの間だけ使わないのであれば「スリープモード機能」にしておきましょう。
室温は一定を維持
PC液晶モニターやパソコンは極端な寒さや暑さに弱いため、室温は一定を維持しましょう。
PC液晶モニターの寿命を伸ばすには、一定の室温を維持することが大切です。
極端に寒かったり暑かったりする環境では、PC液晶モニターに悪影響を及ぼします。
例えば暑い状態から寒い状態になった場合、結露によって画面が故障する可能性が高いです。
急激な温度差は、PC液晶モニターだけでなくパソコン本体も故障する恐れがあります。
そのため室温は一定を維持し、快適な作業ができる環境にしておきましょう。
画面の明るさを調整
PC液晶モニターの明るさを上げると寿命が短くなるので、なるべく輝度を落とすことが大切です。
PC液晶モニターを明るく設定していると、バックライトに負担がかかり寿命を縮めてしまいます。
画面の明るさは、なるべく輝度を落としておくことが大切です。
PC液晶モニターは、搭載されているボタンやリモコンから画面の明るさを調整できます。
最適な画面の明るさに調整し、PC液晶モニターの寿命を伸ばすようにしましょう。
PC液晶モニター本体の掃除
PC液晶モニターに汚れが溜まっているときは、本体を掃除して空気の循環ができるようにしましょう。
PC液晶モニター本体を定期的に掃除することで、寿命を伸ばしましょう。
PC液晶モニターには内部の熱を逃す通気口があり、ほこりが蓄積されていると熱暴走を起こすことがあります。
熱暴走は、PC液晶モニター本体に不具合を起こすため、寿命を縮める原因です。
モニターを掃除するときは液晶を強く押さないように注意し、丁寧にクリーニングクロスで拭き取ってください。
PC液晶モニターの寿命が近いときに見られる不具合
PC液晶モニターの寿命が近いときは、以下のような不具合が発生します。
- 画面の色が薄い・暗い
- 画面がチラつく
- 画面に線が入る
- 画面が赤くなる
- 画面にスジが入る
- 画面が映らない
画面の色が薄い・暗い
PC液晶モニターの画面が薄くなるときは、寿命が近づいているサインです。
PC液晶モニターの寿命が近づいていると、通常よりも画面の色が薄くなる、暗くなるなどの症状が出てきます。
画面の色が勝手に変化するときはバックライトが劣化が原因であり、PC液晶モニターの寿命が近づいているサインです。
製品によっては設定画面から彩度や輝度、明度などを調整できますが、故障しているとうまく設定が反映されません。
モニターの寿命以外では、パソコンの省電力モードが起動していると画面が暗くなることがあるため、こちらの設定も一度チェックしてみてください。
画面がチラつく
PC液晶モニターの画面がチラついているときは、パソコンとの接続状況が悪いことも原因として考えられます。
PC液晶モニターの画面がチラつく場合、寿命が近づいているサインの1つです。
パソコンとモニターを接続するケーブルが緩んでいると画面にチラつきが出るため、正しく挿入し直すことで改善されることもあります。
また室内の光や外からの太陽光がPC液晶モニターに反射していると、反射して画面がチラついているように見えるでしょう。
まずはケ外的要因を確認し、問題がなければ寿命の疑いがあると判断しましょう。
画面に線が入る
PC液晶モニターの画面に複数の線が入っていると、経年劣化による問題が発生している恐れがあります。
PC液晶モニターの液晶パネルが劣化すると、画面に黒い線が入ることがあります。
段々と黒い線が増えていき、カラフルな線へと変化した場合、悪化しているサインです。
また、線は徐々に増えたり太くなったりするため、画面が正常に表示されなくなってしまいます。
PC液晶モニターの画面に線が入るときは、すぐに修理や買い替えをおこなうようにしましょう。
画面が赤くなる
PC液晶モニターのバックライトモニターが劣化すると、画面が赤くなることがあります。
PC液晶モニターの画面が赤くなるときは、バックライトモニターの劣化原因だと考えられます。
バックライトモニターにはCCFLやLEDなどの種類があり、劣化が進むと正常な表示ができなくなります。
ただ画面設定から赤色を目立つようにしていることもあるため、一度設定内容をチェックすることが大切です。
それでも画面の表示が改善されないときは、PC液晶モニターのバックライトモニターが劣化していると判断しましょう。
画面にスジが入る
PC液晶モニターの画面にスジが入っている場合、パソコン側に不具合が起きていることもあります。
PC液晶モニターの画面にスジが入るときは、モニターが故障している可能性が高いです。
まずは、接続しているケーブルを変更し、ケーブルに問題がないか一度試してみることをおすすめします。
改善されなかった場合、一度別のモニターに接続して、問題なく映るかを確認しましょう。
別のPC液晶モニターに接続しても画面にスジが入るときは、パソコン内部のグラフィックボードやドライバが不具合を起こしています。
上記の方法で改善しないときは、PC液晶モニターもしくはパソコンが故障していると判断してください。
画面が映らない
PC液晶モニターの画面が映らないときは、寿命による故障が原因として考えられます。
PC液晶モニターの電源を入れても画面が映らないときは、寿命によって故障している可能性があります。
単に電源ケーブルやパソコンとの接続が甘く、画面が映っていないこともあるため、まずは一度接続を確認することが大切です。
それでもPC液晶モニターの画面が映らないときは、修理するか新しい製品に買い替えるようにしましょう。
PC液晶モニターの故障診断方法
PC液晶モニターが故障しているのかわからないときは、診断機能を試して改善されるかチェックしてみましょう。
PC液晶モニターに不具合が起きたときは、故障しているかを診断することが大切です。
PC液晶モニター故障診断をおこなうときは、以下のような方法があります。
- パソコンとPC液晶モニターの電源を入れ直して状態を確認
- パソコンとPC液晶モニターの接続状況を見直す
- PC液晶モニターの電源ケーブルを挿し直す
- パソコンのデバイスドライバーが最新になっているか確認
- 別のパソコンとPC液晶モニターを接続して確認
上記のような故障診断をすると、PC液晶モニターが故障しているかを判断できます。
メーカーや専門業者によっては故障診断サービスを実施している店舗もあるため、気になる方は問い合わせてみましょう。
PC液晶モニターの交換方法
PC液晶モニターを交換する前には、購入したメーカーや店舗に一度問い合わせをしてみましょう。
PC液晶モニターを交換する前に、まずメーカーや購入した店舗へ問い合わせしましょう。
購入した製品が保証に入っていれば、無料で修理できる可能性があります。
保証対象外の場合は、料金を支払うことで新しいPC液晶モニターに交換可能です。
PC液晶モニターの交換費用が高くなるときには、新しく買い替える方が良いかもしれません。
現在販売されているPC液晶モニターは安価かつ高性能な製品が多いので、すぐに必要なときは買い替えを検討しましょう。
PC液晶モニターが故障したときの対処法
PC液晶モニターが故障したときに、自分でおこなえる対処法は以下のとおりです。
- 初期化
- ケーブル交換
- 放電
- 買い替え
初期化
PC液晶モニターの初期化を実行することで、設定内容をリセットして症状が改善されることもあります。
PC液晶モニターに不具合が発生したときは、初期化の実行がおすすめです。
初期化をおこなうと設定内容がリセットされるため、PC液晶モニターを向上出荷時の状態に戻せます。
モニターの初期化方法は製品によって異なりますが、基本的には「リセット」や「初期化」などの項目から実行できます。
初期化を実行しても症状が改善されないときは、修理もしくは買い替えを検討しましょう。
ケーブル交換
PC液晶モニターとパソコンの接続状況を改善するときは、新しいケーブルに交換することをおすすめします。
PC液晶モニターとパソコンの接続状況に問題があるときは、新しいケーブルに交換しましょう。
ケーブルは断線すると正常に機能しなくなるため、パソコンからの信号をPC液晶モニターに伝えられません。
HDMIケーブルは、ネットショッピングサイトや電気屋で安価で手に入ります。
ケーブル交換をしても接続状況が改善しないときは、PC液晶モニターもしくはパソコンに不具合があると判断しましょう。
放電
PC液晶モニターが帯電しているときは、放電をおこなうことで不具合が改善されることもあります。
PC液晶モニターが帯電によって不具合があるときは、放電をおこなうようにしましょう。
放電とは、不要に溜まった電力を放出する方法を指します。
長期間モニターを起動させると帯電が起こりやすく、不具合が発生する原因となります。
PC液晶モニターを放電するときは、接続されている電源ケーブルを抜いて5分〜10分程度放置してください。
パソコンとPC液晶モニターを常に接続している方は、一度放電をして不具合が改善されるかチェックしてみましょう。
メーカー・修理業者に修理依頼
PC液晶モニターをすぐに使いたいときは、修理依頼をしましょう。
ほかの対処法を試してもPC液晶モニターの問題が解決しないときは、メーカーや修理業者に修理依頼をしましょう。
対処方法を試して改善しない場合に諦めて放置すると、状態が悪化してしまう可能性があります。
進行してから依頼した場合、修理費用も高くなることもあるため早い段階でプロに相談してください。
PC液晶モニターの処分方法
PC液晶モニターが寿命によって故障し、買い替えするときは、処分方法に注意が必要です。
PC液晶モニターの処分方法には、以下の3点があります。
- メーカーの回収
- 自治体
- 回収業者に依頼
まずメーカーに回収を依頼する場合、公式ホームページから廃棄方法を確認してください。
PC液晶モニターにリサイクルマークがあるなら、無料で処分してもらえます。
自治体からPC液晶モニターを処分するときは、回収ボックスを利用すると良いでしょう。
料金がかかっても問題がないのであれば、回収業者に依頼する方法もあります。
それぞれ最適な処分方法を選び、安全にPC液晶モニターを処分するようにしましょう。
処分するときの注意点
必ず事前にPC液晶モニターの処分方法を確認しましょう。
PC液晶モニターを処分するときは、適切な方法でおこなう必要があります。
PC液晶モニターなどの電気製品は、通常のゴミ回収で処分することができません。
ルールを知らずに捨ててしまうと、法律によって罰せられる可能性も高いです。
処分が面倒であっても、メーカーや自治体、回収業者などを利用するようにしておきましょう。
まとめ
今回は、PC液晶モニターの寿命や発生しやすい不具合、対処法、処分方法、寿命を伸ばす方法まで詳しく解説しました。
PC液晶モニターは、15,000時間~50,000時間程度使用すると寿命によって故障しやすいです。
寿命が近づくとさまざまな不具合が発生するので、正常に画面を表示することができなくなります。
PC液晶モニターが故障したときは、初期化やケーブル交換、放電、買い替えなどをおこなってください。
もし接続しているパソコン側が故障しているときは、メーカーや専門業者に修理を依頼するようにしましょう。
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※1 2023年8月末時点 日本PCサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ
PC液晶モニターに不具合が発生したときは、製品の寿命が経過していないかチェックしてみましょう。