LAVIEを長期間使用していると、フリーズが頻発するなどさまざまなトラブルが起きます。
LAVIEの調子が悪くなった時の対処法として、活用できる方法が「リカバリ」です。
しかし、リカバリにはメリット・デメリットがあり、それらをよく理解した上でおこなうことが重要です。
今回はLAVIEのリカバリする方法について解説します。
目次
LAVIEのリカバリ機能とは?
LAVIEのリカバリ機能とは、LAVIEを工場出荷時の状態に戻す機能を指し、初期化や再セットアップと呼ばれる場合もあります。
リカバリすることでLAVIE内にあるデータやファイルはすべて削除されます。
LAVIEの動作トラブルの多くは保存されているデータやファイルに原因があるため、LAVIEをリカバリすることでトラブルを解消できる可能性があります。
LAVIEをリカバリするメリット
LAVIEをリカバリするメリットは以下の3点です。
- LAVIEの動作が早くなり安定する
- 個人情報や機密情報を消去できる
- ウイルスを除去できる
特にLAVIEを廃棄する時に個人情報や機密情報が残っていると、データを盗み出されて悪用される可能性があります。
LAVIEをリカバリすることで内部データを完全に消去できるため、個人情報や機密情報が流出するリスクがありません。
また、リカバリすることでウイルスごと削除でき、ウイルス感染から復旧させることも可能です。
LAVIEをリカバリするデメリット
LAVIEをリカバリするデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- データがすべて消去されてしまう。
- 環境設定をゼロからやり直さなければならない。
リカバリすることで工場出荷時の状態にLAVIEが戻り、それまでの基本設定やアプリのインストールをゼロからやり直さなければなりません。
LAVIEをリカバリすると、環境構築の手間がかかることが大きなデメリットです。
LAVIEをリカバリするタイミング
LAVIEをリカバリするタイミングは、主に以下の3つです。
- LAVIEが上手く起動しない時
- LAVIEの動作が遅く不安定な時
- LAVIEを処分する時
リカバリにはデータが消えるなどの大きなデメリットもあるため、上記タイミングに限定し必要以上におこなわないようにしましょう。
LAVIEが上手く起動しない時
1つ目のタイミングは、LAVIEが上手く起動しない時です。
LAVIEを長期間使用するとOSなどのソフトウェアに不具合が生じやすく、上手く起動できなくなるケースがあります。
このような場合、リカバリすることでOSを工場出荷時の状態に戻せるため、起動トラブルを解消できる可能性があります。
LAVIEが上手く起動できないなど起動トラブルが頻発した時は、リカバリを検討した方が良いでしょう。
LAVIEの動作が遅く不安定な時
2つ目のタイミングは、LAVIEの動作が遅く不安定な時です。
LAVIEを長期間使用すると、不要なデータやファイルが溜まっていきストレージやメモリを圧迫します。
ストレージやメモリが圧迫されればLAVIEの処理速度が低下し、動作が遅く不安定となります。
リカバリすることで、溜まっているデータやファイルをすべて削除できるため、動作不良のトラブルを回復できるでしょう。
LAVIEを処分する時
3つ目のタイミングは、LAVIEを処分する時です。
使用中のLAVIEには、住所や氏名などの個人情報や機密情報などが含まれていることも多くあります。
個人情報や機密情報が内在したまま処分してしまうと、LAVIEを入手した相手にこれらの情報を悪用される可能性があります。
LAVIEをリカバリすることで、個人情報や機密情報も削除した状態で処分できるため、LAVIE処分時はリカバリのタイミングとして最適です。
LAVIEをリカバリする前にやっておきたいこと
LAVIEをリカバリする前にやっておきたいことは、以下の4つです。
- データのバックアップをとる
- 現状の設定をメモしておく
- 周辺機器はすべて取り外す
- OSをアップデートしておく
リカバリする前は、必ず上記項目を実行しましょう。
データのバックアップをとる
1つ目はデータのバックアップをとることです。
リカバリすると工場出荷時の状態に戻るため、LAVIE内に保存したデータやファイルがすべて削除されてしまいます。
そのため、リカバリ前に外付けHDDなどを用いて外部媒体にLAVIEのバックアップを行いましょう。
バックアップをとっておけば、削除してはまずい重要なデータを失うリスクを防げます。
現状の設定をメモしておく
2つ目は、現状の設定をメモしておくことです。
リカバリ後は、LAVIE内のソフトウェアやアプリもすべて削除されるため、再度インストールし直す必要があります。
基本設定などはもちろん、ソフトウェアやアプリのID・パスワードも控えておきましょう。
アプリやソフトウェアの一覧をメモしておくことで、再インストール時の作業もスムーズに進められます。
周辺機器はすべて取り外す
3つ目は、周辺機器をすべて取り外すことです。
リカバリ時にUSBメモリなどの周辺機器が接続された状態だと、LAVIEの動作に干渉しリカバリが上手くいかないケースがあります。
電源ケーブル以外の周辺機器をすべてはずした状態でリカバリを実行しましょう。
OSをアップデートしておく
4つ目は、OSをアップデートしておくことです。
リカバリはWindowsOSの機能でおこなうため、OSが古いバージョンのままだと初期化が上手くいかない場合があります。
リカバリ前にOSを最新版にアップデートしておきましょう。
LAVIEをリカバリする方法
LAVIEをリカバリする方法は、以下の3パターンが挙げられます。
- 設定アプリの「回復」からリカバリする
- 再セットアップメディアからリカバリする
- 回復ドライブからリカバリする
リカバリは上記いずれかの方法でおこないましょう。
設定アプリの「回復」からリカバリする
1つ目は、設定アプリの「回復」からリカバリする方法です。
HDD内にある専用データを用いてリカバリする方法で、具体的な手順は以下の通りです。
Windowsマークから「設定」をクリック。
表示されたメニューから「更新とセキュリティ」をクリック。
表示された画面内の「回復」をクリック。
「このPCを初期状態に戻す」欄が表示されるため、「開始する」をクリック。
上記手順後、LAVIEのリカバリが実行されます。
再セットアップメディアからリカバリする
2つ目の方法は、再セットアップメディアからリカバリする方法です。
ハードディスク内にある「再セットアップ用データ」を利用してリカバリする方法で、具体的には以下の手順でおこないます。
LAVIEの電源を落とし、再び起動させる。
【2018年7月~2020年1月発表LAVIE Note Standardの場合】
・LAVIE本体の「Novoボタン」を押し、表示されたメニューから再セットアップメディアを選び「Enter」キーを押す。
【2020年1月発表LAVIE First Mobileの場合】
・「F12」キーを複数回もしくは「音量の+ボタン」と「電源ボタン」を同時押して表示されるメニューから再セットアップメディアを選択し「Enter」キーを押す。
【上記以外の機種】
・「F2」キーを複数回押し、「BIOSセットアップユーティリティ」内の「Exit」を選択後、「Boot Override」欄にある再セットアップメディアを選択し「Enter」キーを押す。
NECのロゴが表示された後に「オプションの選択」が表示されるため、「トラブルシューティング」を選択。
「このPCを初期状態に戻す」をクリックすると、リカバリが開始される。
回復ドライブからリカバリする
3つ目は、回復ドライブからリカバリする方法です。
事前に回復ドライブを作成した場合は、この方法でリカバリできます。
具体的な手順は以下の通りです。
Windowsマークから「設定」をクリック。
「更新とセキュリティ」をクリックし、「回復」をクリック。
「今すぐ再起動」をクリックし、「オプションの選択」画面内にある「デバイスの使用」をクリック。
表示された回復ドライブをクリック。
NECロゴにが表示され、再度「オプションの選択」画面が表示される。
「ドライブから回復する」を選択し、「ファイル削除のみをおこなう」をクリック
表示された画面の「回復」ボタンをクリック。
作業完了後、LAVIEがリカバリされた状態で起動される。
自力でリカバリできない場合は修理業者の利用がおすすめ
上記方法でリカバリしてもLAVIEの調子が悪い場合は、修理業者を利用することがおすすめです。
リカバリをおこなってもLAVIEのトラブルが解決しない場合、CPUやマザーボードなど内部パーツが故障している可能性があります。
このような場合、該当パーツの交換・修理が必要で、パソコンに詳しくない人が自力でおこなうには非常にハードルが高い作業です。
無理やり修理・交換作業をおこなえば、他のパーツを破損させ症状が悪化する可能性もあります。
修理業者であれば、内部パーツやデータを守った上で安全に修理・交換作業してくれるため、上記の心配がありません。
LAVIEの復旧が難しいと感じた場合は、無理せず修理業者に依頼しましょう。
修理業者を利用する際の注意点
修理業者を利用する際の注意点として、以下の2つが挙げられます。
- 修理対応の形式を確認する
- どの修理まで対応してくれるか確認する
修理業者を選ぶ際は、上記ポイントに注意しましょう。
修理対応の形式を確認する
まずは修理対応の形式を確認しましょう。
修理業者によって対応する修理方法が異なり、主に以下3つの形式が存在します。
- 持ち込み修理:店舗に持ち込んで修理依頼する
- 宅配修理:LAVIEを郵送し修理してもらう
- 出張修理:自宅など希望の場所まで出張し修理してもらう
持ち込み修理であればその場で修理対応可能であり、宅配修理であれば店舗に行かず郵送だけでLAVIEを修理してもらえます。
自分の希望する修理形式に対応しているか事前に確認しましょう。
どの修理まで対応してくれるか確認する
次にどの修理まで対応してくれるか確認しましょう。
修理業者によって対応範囲が異なるため、LAVIEのトラブル解決に対応した修理ができるか事前に確認する必要があります。
例えば、修理業者によってはハードウェアのトラブルなど物理障害のみに対応し、システムトラブルなどの論理障害に対応していないケースもあります。
どのような修理に対応できるかは、修理業者のホームページに記載されているため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
LAVIEを長期間使用していると動作不良などのトラブルが頻発するケースがあります。
解決策としてリカバリが挙げられますが、メリット・デメリットがあるため慎重に判断した方が良いでしょう。
もし、リカバリの実行が不安な場合や、リカバリしてもLAVIEの調子が悪い場合は、専門業者に修理を依頼することがおすすめです。
LAVIEでフリーズなどのトラブルが頻発し悩んでいる方はぜひ参考にしてください。