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メモリ増設時にBIOS設定は必要?増設後の確認項目を解説!

かない@パソコン博士

メモリ増設はメモリの挿入だけで行える簡単な作業ですが、場合によってはBIOSでの設定が必要です。

今回はメモリ増設について、BIOS設定が必要なケースからメモリ増設が失敗する場合チェック項目まで解説します。

メモリ増設時にBIOS設定は必要か

メモリ増設時にBIOS設定は必要か

まずメモリ増設時にBIOSの設定が必要かどうかについてですが、基本的には不要であるものの場合によっては必要となります

基本的には空いているメモリスロットに新しいメモリを挿し込むだけで完了するため、BIOSをはじめ特別な設定などは必要ありません。

ただし、以下のような場合には正常にメモリを認識させるためのBIOS設定が必要です。

メモリ増設時にBIOS設定が必要なケース
  • メモリ増設後正常に起動しない場合
  • 増設メモリが認識されない場合

メモリ増設後正常に起動しない場合

詳しくは後ほど「BIOS設定以外でメモリ増設が失敗するケース」でお話しますが、メモリ増設後にパソコンを起動した際正常に起動しない場合があります。

正常に起動しない場合の症状パターンはさまざまですが、BIOS設定の画面まで進める場合は設定の変更や見直しで改善される可能性があるでしょう。

メモリ増設を行った際に何らかの理由でBIOS設定が変更されてしまうことがあり、そのような場合はBIOS設定を戻したりリセットしたりすることが有効なためです。

なおBIOS画面にも進めず全く起動しない・再起動を繰り返すなどの場合はメモリの不適合や接触不良などが考えられ、そのような場合にはメモリの再セットなど別の対処が必要です。

増設メモリが認識されない場合

増設後パソコンは正常に起動するもののメモリ容量が想定通りに増えていない場合にも、BIOS設定が必要な可能性があります

特にオーバークロックメモリを利用する際は、BIOSでXMP (Extreme Memory Profile) を有効にしなければならないため注意が必要です。

XMPの有効化はマザーボードにより多少異なりますが、おおむね以下の手順で設定できます。

XMPの設定方法
  1. BIOS設定画面を表示します。
    BIOS設定画面は、パソコンの電源を入れた直後に「F2」キーや「Delete」キーを連打することで表示できます。
  2. 「OC」や「Tweaker」などの項目を開きます。
    「OCツール」や「Extreme Tweaker」など、メーカーによって表記が異なります。
  3. 「XMP」と記載のある項目で、オーバークロック用のプロファイルを選択します。
    手動で任意のメモリ周波数を設定することも可能です。
オーバークロック(OC)とは

クロック(動作周波数)を定格のものよりも上回る設定にすることで、性能を高めてパフォーマンスを向上させる技術のことです。
メモリのほかにCPUやGPUでも使用されますが、消費電力や発熱の増加、安定性の低下といったデメリットもあります。

BIOS設定以外でメモリ増設が失敗するケース

BIOS設定以外でメモリ増設が失敗するケース

メモリ増設後BIOS設定が必要なケースについてお話しましたが、冒頭述べた通り基本的にメモリ増設は新しいメモリの挿し込みだけで済むためBIOS設定は必要ありません。

メモリ増設後のトラブルとしては、別のパターンで失敗してしまっているというケースがほとんどでしょう。

簡単な作業とはいっても増設が初めての場合などは特に失敗してしまうことも多い作業であるため、以下の2点を押さえておきましょう。

BIOS設定以外でメモリ増設が失敗するケース
  • メモリ増設に失敗した場合の症状
  • メモリ増設失敗時の原因パターン

メモリ増設に失敗した場合の症状

メモリ増設に失敗した場合の症状としては、以下の3つのケースが考えられます。

メモリ増設に失敗した場合の症状
  • パソコンが正常に起動しない
  • ビープ音が鳴る
  • 再起動を繰り返す

パソコンが正常に起動しない

メモリ増設後電源を入れてみると、全く起動しなかったり起動途中で止まったりと正常に起動しない場合があります

具体的には、以下のようなケースがあげられます。

メモリ増設後パソコンが正常に起動しないケース
  • 電源を入れても画面が真っ暗のまま起動しない
  • メーカーロゴから進まない
  • ブルースクリーンが表示される

これらの症状に陥った場合の対処方法はそれぞれ異なりますが、基本的にはハードウェア情報を正しく読み取れていないことが考えられるためまずはメモリの再セットを試みましょう

またBIOS画面に入れる場合はBIOS設定によって正常に起動する可能性もありますが、これらを行っても起動しない場合は増設時にほかのハードウェアを破損させてしまった可能性が考えられます。

ビープ音が鳴る

メモリ増設後パソコンが正常に起動しない際、「ピー」というビープ音が鳴る場合があります

ビープ音には「ピー」のほかに「ピピッ」や「ピッピッピッ」などいくつかのパターンがあり、音のパターンによって異常個所や原因の確認が可能です。

また、BIOSやマザーボードの種類によってはランプの点灯・点滅パターンによって同じように異常個所・原因が確認できます。

ビープ音の場合もランプ点灯・点滅の場合もマザーボードによってパターンが意味する内容は異なるため、マザーボードの取扱説明書で確認するようにしましょう

BIOSの種類によっては、正常起動の場合もビープ音が鳴る場合があります
このためビープ音が鳴ったからといってすぐに電源を落としてしまうのではなく、しばらく様子を見るようにしましょう。

再起動を繰り返す

メモリ増設後電源を入れた際、一度起動するもののしばらくすると電源が落ちて再起動を繰り返す場合があります

起動後ファンの回転音がしますが、画面はつかずにしばらくするとファンも止まって電源が落ちてしまう場合です。
電源が落ちた後は自動的に再起動されますが、同じ動作を繰り返ししばらく待っても起動しません。

この場合は正しくメモリをセットできていないケースがほとんどのためメモリの再セットが有効ですが、ビープ音のようにしばらく待っておくと起動する場合もあります

セットアップのために何度か再起動が必要な場合もあるため、すぐに電源を落とさずに2~3回程度は様子を見るようにしましょう。

メモリ増設失敗時の原因パターン

メモリ増設が失敗する原因としては、主に以下の3つのパターンが考えられます。

メモリ増設失敗時の原因パターン
  • メモリがしっかりと装着されていない
  • メモリがパソコンに対応していない
  • メモリ・スロットの不具合

メモリがしっかりと装着されていない

メモリ増設に失敗する最たる原因が、メモリの装着が甘いということです

メモリは思ったよりもしっかりと挿し込む必要があり、特に初めて増設を行う場合などは装着が甘く認識されないというケースが多々あります。

メモリの装着は「カチッという音が鳴ってスロット両端の固定具が上がるまで挿し込む」と説明されることが多いですが、固定具が上がっていてもしっかりと装着されていない場合があります。

このためどちらかというと「ガチッ」とはまり込むまでしっかりと挿し込むことが重要ですが、メモリの向きや破損に気を付けながら力強くセットするようにしましょう。

かない@パソコン博士

メモリの装着が甘いケースは本当に多いため、メモリ増設が失敗する場合はまずこの点を確認して再セットを試みましょう!

メモリがパソコンに対応していない

用意したメモリの規格がパソコン・マザーボードに対応しておらず失敗するというケースも考えられます

古いマザーボードでなければ基本的に問題はありませんが、増設の場合は既存のメモリとの整合性も考えなければなりません。
メモリにも規格が存在し、例えばDDR3のメモリとDDR4のメモリを一緒に使うことはできません。

また単純にメモリマザーボードとの相性が悪いというケースも存在するため、新しいメモリを購入する前にマザーボードや既存のメモリを確認するようにしましょう。

メモリ・スロットの不具合

装着の甘さや非対応、設定上の問題がないにもかかわらずメモリ増設が失敗する場合は、メモリやスロットに不具合が生じている可能性があります

具体的には購入したメモリに初期不良がある場合や、メモリスロットが緩くなっているなど正常に装着できない場合などがあげられます。

これらはハード的な不具合となるため、メモリまたはスロットを修理・交換しなければなりません。

まとめ

今回はメモリ増設について、BIOS設定が必要なケースからメモリ増設が失敗する場合チェック項目まで解説しました。

メモリ増設時のBIOS設定は基本的に必要ありませんが、起動時にBIOS画面が表示される場合やオーバークロックメモリを使用する場合は設定が必要です。

またBIOS設定が必要な場合のほかに起動できなくなるなどメモリ増設に失敗するケースもいくつか存在し、意外とつまずく点が多いということも今回お分かりいただけたのではないでしょうか。

このようなリスクを避けるためにも、パソコン修理業者に増設作業を代行してもらうと確実です。

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ABOUT US
かない@パソコン博士
パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。