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マザーボード交換の手順は?交換費用やOSの継続利用も解説!

かない@パソコン博士

パソコンの土台となる最も基本的なパーツであるマザーボードですが、交換されたことはありますか?

マザーボードはほかのパーツと同様故障やアップデートの際に交換する機会がありますが、交換作業に手間がかかるイメージがあり敬遠されていたり、マザーボード交換が必要なほどの故障やアップデートの際はパソコン自体買い換えてしまったりという方もいらっしゃるかと思います。

今回はマザーボード交換について、手順やメリット、交換時にかかる費用やOS・データの取り扱いまで解説します。

マザーボードとは

マザーボードとは

前提として、マザーボードとはCPUやHDD・SSD、メモリなど、パソコンを構成するあらゆるパーツの土台の役割を担っている電子回路基板のことです。

土台としての役割から、各パーツの性能を最大限発揮できるか、また最新のパーツを導入できるかを決定づける重要なパーツといえます。

マザーボード交換とはこの基盤自体を取り換える作業を指しますが、具体的な交換方法をご紹介する前にまずは以下2点について解説します。

マザーボードとは
  • マザーボード交換の時期・タイミング
  • マザーボード交換のメリット

マザーボード交換の時期・タイミング

マザーボード交換を行う時期やタイミングとしては、主に以下の2点があげられます。

マザーボード交換の時期・タイミング
  • マザーボードが故障した際、寿命を迎えた際
  • パーツのアップデートを行う場合

マザーボードはあらゆるパーツの土台となっているため、ほかのパーツと異なり故障してしまうと一切パソコンが使用できなくなる可能性があります。

マザーボードの寿命は3年~10年程度と言われていますが、この寿命を決定づけている最大の要因がマザーボードに使用されている電解コンデンサの寿命です。
ただし電解コンデンサの質や使用環境によってその寿命も大きく異なるため、それに伴ってマザーボードの寿命も3年~10年程度と幅が大きくなっています。
マザーボードの寿命に関していえば時計機能やBIOS設定の管理を行っているマザーボードの1パーツであるコイン電池も3年~4年程度の寿命を持ちますが、コイン電池と異なり電解コンデンサは簡単に交換ができません。
このため電解コンデンサが寿命を迎えた時がマザーボード交換のタイミングとなります。

またマザーボードの故障や寿命のほかには、パーツをアップデートしたい場合もマザーボード交換のタイミングといえます。
マザーボードは各パーツの土台となっているため、CPUやグラフィックボードなど各パーツの新しい規格が出た場合は対応したマザーボードが必要となります。
マザーボードが対応していなければ、最新のパーツを導入したとしても性能が十分に発揮できない、使用・起動できないといった問題に直面します。
このためパーツをアップデートしたい場合にも、マザーボード交換が必要になる可能性があります。

マザーボード交換のメリット

マザーボード交換のメリットとしては以下の2点があげられます。

マザーボード交換のメリット
  • 最新のパーツを使用できる
  • インテリアとして楽しむことができる

先ほど最新パーツの性能を最大限発揮するためには対応したマザーボードが必要だとお話した通り、マザーボードを新しいものにしておくことでしばらくは各パーツに新しいモデル・規格が出た場合にもすぐに導入できます

またゲーミング仕様のパソコンに多く見られますが、LEDによって自由にライティングできるマザーボードも存在します。
本格的に楽しむためにはケースやファンなども交換する必要がありますが、マザーボードを交換することでインテリアとしてパソコンを楽しむこともできるようになるでしょう。

マザーボードの交換・修理におすすめなパソコン修理業者比較3選

マザーボード交換の方法

マザーボード交換の方法

マザーボード交換は適切な手順で行えば難しい作業ではありませんが、パーツの取り外しや各種設定項目の調整など必要な事項が多いため起動不良や故障につながるリスクがあることも事実です。

そういったリスクを避けるためにも、ここでは以下の3点について解説します。

マザーボード交換の方法
  • マザーボードの交換手順
  • マザーボード選びの注意点
  • マザーボード交換時の注意点

マザーボードの交換手順

マザーボード交換手順は以下の通りです。

マザーボードの交換手順
  1. パソコンの電源を切る
    シャットダウンの後に主電源スイッチを落とし、電源ケーブルも引き抜くことですべての電源を切ります。
    この際パソコン内に溜まった電気を放電するため、5分程放置するようにしましょう。放電が十分にできていないと故障につながる恐れがあります。
  2. ケースを開き、ケースに固定されているパーツを取り外す
    USBや映像出力のケーブルなどケースにつながっているケーブル類をすべて外してケースを開きます。
    またグラフィックボードなどケースに固定されているパーツはこの際に取り外します。マザーボード取り出しの邪魔になりそうなケーブルなどがあれば一緒に取り外しておくと良いでしょう。
  3. マザーボードを取り外す
    マザーボードを固定しているネジを取り外し、ケースからマザーボードを取り外します。
  4. I/Oパネル(I/Oシールド)を交換する
    入出力コネクタが集まっているI/Oパネルはマザーボードごとに規格が異なるため、マザーボード交換の際はI/Oパネルも一緒に交換するがあります。
    またホコリの混入などを防ぐI/Oシールドもマザーボードごとに規格が異なるため、この際に併せて交換します。
  5. CPUやメモリなどを取り外す
    マザーボードに取り付けてあるCPUやメモリなどの各パーツを取り外します。
  6. 新しいマザーボードにCPUやメモリなどを取り付ける
    ⑤で取り外したパーツや新たに導入するパーツを新しいマザーボードに取り付けます。
    CPUとCPUクーラーを取り付ける際は間にグリスを塗るようにしましょう。グリスを塗らなければ温度を押さえられず、CPUの処理に支障をきたしたりパーツを傷めたりする可能性があります。
  7. 新しいマザーボードを取り付ける
    I/Oパネル(I/Oシールド)と一緒に新しいマザーボードを取り付けます。
  8. ケースに固定が必要なパーツを取り付ける
    グラフィックボードなどケースに固定する必要があるパーツを取り付けます。
  9. パソコンの電源を入れる
    パソコンの電源を入れて動作を確認します。
    この時「電源・CPU・メモリ・グラフィックボード」など最小限の構成でBIOS画面が表示できるか確認することで、マザーボードが正しく認識されているか確認できます。

マザーボード選びの注意点

マザーボードは選ぶ際は、以下の2点に注意しましょう。

マザーボード選びの注意点
  • サイズを確認する
  • 各パーツとの互換性を確認する

マザーボードやケースのサイズには「ATX」や「ITX」などさまざまな規格が存在するため、「購入したもののケースに入らなかった!」ということがないように必ずサイズを確認するようにしましょう。

ケースサイズだけでなく、CPUやメモリにもさまざまな種類がありそれぞれ対応した接続箇所が存在します。CPUソケットやメモリスロットを確認して、想定したパーツを使用できるか確認する必要があります。

マザーボード交換時の注意点

マザーボードを交換する際は、以下の2点に注意しましょう。

マザーボード交換時の注意点
  • バックアップを取っておく
  • ケーブルやパーツの取り付け位置を把握しておく

マザーボード交換時に想定外の事態が発生した場合や元の状態に戻したいと考えた場合のために、バックアップを取っておくようにしましょう。
バックアップを取る方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

またデータだけでなく、ケーブルやパーツがマザーボードにどう取り付けられるかも事前に把握しておきましょう。誤った取り付け方をしてしまうと破損する恐れがあります。

マザーボード交換のQ&A

マザーボード交換のQ&A

最後にマザーボードでよくある以下3つの疑問について解説します。

マザーボード交換のQ&A
  • OSは継続利用できる?
  • データは消えない?
  • 交換にかかる費用は?

OSは継続利用できる?

Windows10であれば、Microsoftアカウントの紐づけとその認証/再認証を行うことで簡単に継続利用できます
事前にWindows10へのログインアカウントをMicrosoftアカウントに設定してライセンス認証がされていれば、マザーボード交換後にMicrosoftアカウントでログインするだけでOSの継続利用が可能です。

なおWindows11に関しては要件を見る限り比較的新しいパソコンであればマザーボード交換は必要ないと考えられますが、利用されるファームウェアの種類や設定によっては要件を満たさない可能性があります。

データは消えない?

マザーボード交換はパソコン内部のあらゆるパーツの換装を伴う大掛かりな作業ですが、適切な手段を踏んで交換しHDDやSSD内のデータを消去しない限りデータは消えません

交換にかかる費用は?

マザーボード交換には「マザーボード代+ドライバー・グリス代」がかかりますが、マザーボード代は7,000円~30,000円程度、ドライバー・グリス代は2,000円程度です。

また業者に依頼する場合はこれらに加えて作業代として12,000円程度かかります。

マザーボードの交換・修理におすすめなパソコン修理業者比較3選

マザーボード交換:まとめ

今回はマザーボード交換について、手順やメリット、交換時にかかる費用やOS・データの取り扱いまで解説しました。

既存のパーツを長く利用したりパーツのアップグレードができたりするマザーボード交換ですが、交換の際は大掛かりな作業が必要となり故障などのリスクがあることも事実です。

マザーボード交換の必要があるものの作業に不安がある場合は、パソコン修理業者に依頼することをおすすめします。

パソコン博士の知恵袋はパソコン修理業者大手の PCホスピタル(累計サポート実績200万件以上 ※1、利用率No.1 ※2)をおすすめしています。

パソコンが重い・遅い、反応が悪い、フリーズするなど内蔵機器に起因するパソコントラブルを解決してくれます。

PCホスピタルでは、事前見積もりを徹底し、データ保護を前提に内部機器の交換・修理をしてくれます。HDD・SSD(ハードディスク)の交換・取り外し、システムのクリーンアップ、ウイルス駆除・対策の設定をおこなってくれます。東京大阪名古屋福岡など大都市以外の地方都市にも店舗があるので、即日修理が可能です。

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ABOUT US
かない@パソコン博士
パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。