ディスプレイが映らないときは、強制終了を繰り返す前に冷静かつ適切に対処しましょう。
今回は、HPパソコンのディスプレイが映らない原因と対処法7選を解説します。
HPパソコンのディスプレイトラブルに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
HPパソコンのディスプレイが映らない原因
HPパソコンのディスプレイが映らない原因として、主に以下の4つが考えられます。
- 帯電している
- スリープ状態に入っている
- ディスプレイ・接続ケーブルの故障
- HDDの故障
それぞれの原因に対して適切な対処法を実践しましょう。
帯電している
1つ目の原因は「帯電している」ことです。
パソコン内に不必要な静電気が溜まることで、パソコンが正常に動作しなくなりディスプレイが映らなくなることがあります。
帯電している場合は、パソコン内に溜まった静電気を放出させることが必要です。
後述の「放電する」で詳しい手順を紹介しているため、チェックしてください。
スリープ状態に入っている
2つ目の原因は、「スリープ状態に入っている」ことです。
スリープモードでは、パソコンのディスプレイは消灯し、省電力モードに切り替わります。
そのため、HPパソコンのディスプレイが映らなくなってしまったように見えます。
キーボードのいずれかのキーを押すか、マウスを動かすことでスリープモードを解除可能です。
しかし、まれにスリープからの復帰がうまくいかないことがあります。
その場合は、パソコンの電源ボタンを長押しして強制終了し、再起動してみてください。
ディスプレイ・接続ケーブルの故障
3つ目の原因は「ディスプレイ・接続ケーブルの故障」です。
ディスプレイや接続ケーブルが故障していると、画面がうまく表示されません。
そのため、まず接続ケーブルを確認し、ケーブルが正しく接続されていることを確認してください。
また、別のディスプレイやケーブルを使用して、問題が改善するかどうかを確認しましょう。
もしディスプレイや接続ケーブルに物理的な損傷が見られる場合は、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
HDDの故障
4つ目の原因は「HDDの故障」です。
HDDが正常に動作しないと、パソコンの起動やデータの読み込みができなくなり、ディスプレイが映らないことがあります。
パソコンを再起動し、起動時にエラーメッセージや異常音が聞こえる場合は、HDDに問題があるかもしれません。
HDDの故障が疑われる場合は、データのバックアップを取り、専門業者に修理を依頼した方が良いでしょう。
【ノートパソコン編】HPパソコンのディスプレイが映らない時の対処法
HPノートパソコンのディスプレイが映らない時の対処法は、以下の7つが挙げられます。
- 放電する
- 外部ディスプレイに繋いでみる
- ノートパソコンをリセットする
- セーフモードを起動する
- 高速スタートアップを無効化する
- App Readinessを無効化する
- システム復元の実行
放電する
1つ目の方法は「放電する」ことです。
HPノートパソコンのディスプレイが映らない場合、帯電が原因の可能性があります。
パソコン内に溜まった静電気を放電することで、ディスプレイが正常に映るかもしれません。
放電の具体的な手順は、以下のとおりです。
ノートパソコンの電源を落とす。
電源ケーブル・バッテリー、周辺機器をすべて外す。
5〜10分程度そのまま放置する。
バッテリーと電源ケーブルを再接続し、ノートパソコンを起動させる。
上記手順によって、帯電による問題が解消され、ディスプレイが正常に作動する可能性があります。
外部ディスプレイに繋いでみる
2つ目の方法は「外部ディスプレイに繋いでみる」ことです。
HPノートパソコンのディスプレイが映らない場合、ディスプレイ自体の故障も考えられます。
その場合、外部ディスプレイを接続してみることで画面が正常に映る可能性があります。
外部ディスプレイを適切なケーブルでノートパソコンに接続してみてください。(HDMIやVGAなど、使用可能なポートに合わせる)
外部ディスプレイで正常に映る場合、内蔵ディスプレイの不具合が要因だと考えられます。
内部ディスプレイのみが映らない場合は、専門業者に修理を依頼した方が良いでしょう。
ノートパソコンをリセットする
3つ目の原因は「ノートパソコンをリセットする」ことです。
HPノートパソコンのディスプレイが映らない場合、システムの一時的な問題が原因の可能性があります。
このような場合、ノートパソコンをリセットすることで問題の解決が可能です。
具体的な手順は、以下のとおりです。
ノートパソコンの電源を落とす。
電源ケーブルを外し、バッテリーも取り外します。
パソコンの電源ボタンを約15秒間押し続ける。
バッテリーと電源ケーブルを再接続し、起動させる
ノートパソコンをリセットすることで、一時的なシステムの問題が解消され、ディスプレイが再び正常に映る可能性があります。
セーフモードを起動する
4つ目の方法は「セーフモードで起動する」ことです。
セーフモードとは、システムの基本機能のみを起動させるモードで、不要なプログラムやドライバーの影響を受けずに動作します。
セーフモードを起動し、ノートパソコンを正常に動作させることによって、ディスプレイが映る可能性があります。
以下の手順で、セーフモードを起動してみましょう。
ノートパソコン電源を落とす。
電源ボタンを押して、パソコンを再起動させる。
起動直後、F11キーを何度か押す。
「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択。
「詳細オプション」を選択し、「スタートアップ設定」をクリック。
「再起動」をクリック。
F4キーを押し「セーフモードを有効にする」を選択。
セーフモードでディスプレイが正常に表示される場合、ソフトウェアが原因だと考えらえます。
原因特定と問題解決のために、セーフモードでの動作確認や不要なプログラムを削除しましょう。
高速スタートアップを無効化する
5つ目の方法は「高速スタートアップを無効化する」ことです。
HPノートパソコンのディスプレイが映らない場合、高速スタートアップ機能が原因の可能性があります。
高速スタートアップは起動時間を短縮する機能ですが、起動手順をスキップするため、うまく起動できないことがあるためです。
高速スタートアップを無効化手順は、以下のとおりとなります。
スタートメニューを右クリックし、「電源オプション」を選択。
「電源とスリープ」の画面が表示されたら、「電源の追加設定」をクリック。
「電源オプション」が表示されるため、「電源ボタンの動作を選択する」をクリック。
「システム設定」が表示されたら、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
「シャットダウン設定」にある「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリック。
上記手順後、高速スタートアップを無効化できます。
App Readinessを無効化する
6つ目の方法は「App Readinessを無効化する」ことです。
App Readinessは、アプリケーションの起動や更新の準備をサポートするWindowsのサービスです。
App Readinessを一時的に無効化することで、起動を妨げるアプリを停止させ、ノートパソコンが正常に動作する可能性があります。
App Readinessを無効化手順は、以下のとおりです。
キーボードで「Windowsロゴキー」と「Rキー」を同時に押し、「実行」ウィンドウを開く。
実行ウィンドウに「services.msc」と入力し、Enterキーを押す。
表示された画面の一覧から「App Readiness」を右クリックし、「プロパティ」を選択。
プロパティウィンドウで、「スタートアップの種類」を「無効」に変更。
「適用」および「OK」をクリックして変更を保存。
上記手順後、App Readinessを無効化できます。
システム復元の実行
7つ目の対処法が「システム復元の実行」です。
システム復元は、過去の正常な状態にパソコンを戻す機能です。
システム復元を行うことで、パソコンを正常に動作できていた状態に戻し、ディスプレイが映る可能性があります。
具体的な手順は、以下のとおりです。
ノートパソコン電源を落とす。
電源ボタンを押して、パソコンを再起動させる。
起動直後、F11キーを何度か押す。
「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択。
「詳細オプション」を選択し、「システム復元」をクリック。
「システムの復元」ウィンドウで、復元ポイントを選択。
指示に従ってシステムの復元を進める。
復元が完了するとノートパソコンが再起動する。
システム復元を実行することで、ディスプレイの問題が解決される可能性があります。
ただし、システム復元によって復元ポイント以降のデータが失われるため、重要なファイルはバックアップをとりましょう。
【デスクトップ編】HPパソコンのディスプレイが映らない時の対処法
HPデスクトップパソコンのディスプレイが映らない場合、これまで紹介した対処法に加え、以下5つの方法を試しましょう。
- ディスプレイの電源供給状態を確認する
- OSDメッセージを表示させる
- ディスプレイケーブルの接続不良を解消する
- 解像度を調整する
- 別のディスプレイに交換する
ディスプレイの電源供給状態を確認する
1つ目の方法は「ディスプレイの電源供給状態を確認する」ことです。
HPデスクトップパソコンのディスプレイが映らない場合、ディスプレイに電源が供給されていない可能性があります。
以下のポイントを確認してみましょう。
- ディスプレイの電源ケーブルが正しく接続されているか
- 電源ケーブルがコンセントにしっかりと接続されているか
- ディスプレイの電源がオンになっているか
上記ポイントに問題がない場合、他の対処法を試しましょう。
OSDメッセージを表示させる
2つ目の方法は「OSDメッセージを表示させる」ことです。
OSD(オンスクリーンディスプレイ)メッセージを表示させることで、ディスプレイの動作状態を確認できます。
以下の手順でOSDメッセージを表示させましょう。
パソコンの電源をオンにする。
ディスプレイの電源もオンにし、パソコンが起動するまで待つ。
パソコン起動中にディスプレイの接続ケーブルを外す。
上記手順後、ディスプレイにOSDメッセージが表示されたら、ディスプレイは正常に動作しています。
メッセージが表示されない場合は、ディスプレイや接続ケーブルの故障が疑われます。
ディスプレイケーブルの接続不良を解消する
3つ目の方法は「ディスプレイケーブルの接続不良を解消する」ことです。
ディスプレイの接続ケーブルに接続不良や損傷があると、画面が正常に表示されません。
以下のポイントを確認しましょう。
- 接続ケーブルがしっかりと差し込まれているか
- ケーブルの断線やダメージがないか
もしケーブルに損傷がある場合は、代替のケーブルを使用して接続し、ディスプレイが映るか確認しましょう。
解像度を調整する
4つ目の方法は「解像度を調整する」ことです。
解像度がディスプレイにあっていないと、正常に画面が表示されないことがあります。
以下の手順で解像度を調整しましょう。
デスクトップ上で右クリックし、表示されるメニューから「ディスプレイ設定」を選択。
「ディスプレイ」タブに移動し、「ディスプレイの解像度」欄で適切な解像度に調整する。
別のディスプレイに交換する
5つ目の方法は、「別のディスプレイに交換する」ことです。
HPデスクトップパソコンのディスプレイが映らない場合、ディスプレイ自体が故障している可能性があります。
この場合、別のディスプレイに交換することで、画面が正常に映り問題を解決できるでしょう。
正常に映る場合は、元のディスプレイに問題があることがわかります。
修理や交換が必要な場合は、専門業者に相談した方が良いでしょう。
HPパソコンのディスプレイが映らない時の注意点
HPパソコンのディスプレイが映らないときの注意点として、以下の3つが挙げられます。
- パソコン本体を叩かない
- 強制終了を何度も繰り返さない
- 自力で復旧できない場合は専門業者を利用する
パソコン本体を叩かない
1つ目は「パソコン本体を叩かない」ことです。
HPパソコンのディスプレイが映らない場合、イライラや焦りから本体を叩いてしまいたくなるかもしれませんが、これは避けましょう。
パソコン本体を叩くと、さらなる損傷を引き起こす可能性があるためです。
電子機器はデリケートで、物理的なダメージが内部パーツに悪影響を及ぼすことがあります。
ディスプレイが映らない場合、冷静にこれまで紹介した対処法を実践しましょう。
強制終了を何度も繰り返さない
2つ目は「強制終了を何度も繰り返さない」ことです。
ディスプレイが映らない場合、パソコンを強制終了し再起動させることで問題を解決しようとするケースも多いでしょう。
しかし、頻繁な強制終了はHDDやSSDに負荷をかけ、データ損失やシステム損傷につながることもあります。
無闇に強制終了を繰り返さず、原因に応じて適切な対処法を実践しましょう。
自力で復旧できない場合は専門業者を利用する
3つ目は「自力で復旧できない場合は専門業者を利用する」ことです。
ディスプレイが映らない原因はさまざまで、特に内部パーツの修理が必要な場合、専門的な知識や経験が必要です。
また、無理やり復旧を試みるとパソコンの症状を悪化させる可能性もあります。
専門業者に問題を診断・修理してもらうことで、より迅速かつ確実にディスプレイの問題を解決できます。
自力での復旧が難しい場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。
まとめ
HPパソコンのディスプレイが映らない原因はさまざまです。
今回の内容を参考に、原因に応じて適切な対処法を実践しましょう。
また、自力で復旧できない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
焦らずに的確な対処法を試し、必要なら専門業者に頼ることで、ディスプレイの問題をスムーズに解決できます。
HPパソコンを使っていると、急にディスプレイが映らなくなり、困った経験がある方も多いのではないでしょうか?