ノートパソコンは長い間使っていると、内蔵バッテリーの消費が早くなっていきます。
バッテリー消費が早くなると充電回数も増えるため、利用者にとっては快適に使える状態とはいえないでしょう。
そのようなときは新しいバッテリーに交換すれば、購入時のバッテリーに近い状態へと戻すことが可能です。
当記事では、ASUSノートパソコンのバッテリー交換方法と注意点について詳しく解説します。
自分でバッテリー交換する方法やバッテリーの寿命を長持ちさせる方法についても紹介するため、ぜひ参考にご覧ください。
ASUSパソコンの特徴


ASUSのパソコンは安価でスタイリッシュなデザインとなっており、幅広いユーザーから人気がある製品です。
台湾に本社を置くASUSは、リーナブルな価格帯のパソコンを展開しているメーカーです。
ASUSパソコンはデザイン性が高く、社会人から学生まで使いやすい製品となっています。
ノートPCのラインナップも充実しており、目的やスペックに合わせて最適な製品を選べることもASUSの魅力のひとつです。
そのため、ASUSパソコンは世界的にシェア率が高く、Appleやサムスンなどに並ぶ人気メーカーとなっています。
ASUSノートパソコンのバッテリーが故障する原因

ASUSノートパソコンのバッテリーが故障する原因として、以下の3点が挙げられます。
- 落下・水没による物理障害
- システム面の論理障害
- バッテリーの経年劣化・寿命
落下・水没による物理障害

パソコンは落下や水没などの物理障害が起きると、内蔵バッテリーが破損する恐れがあります。
パソコンは精密機器のため、落下や水没といった物理障害に弱いです。
物理障害が起きるとパソコンの内部パーツが破損する原因となるため、内蔵バッテリーにも悪影響が及びます。
例えばパソコン本体が水没した場合、水分によってバッテリーを破損させてしまう恐れがあります。
ほかの内部パーツも同じく破損してしまうため、落下や水没には十分注意が必要です。
物理障害が起きたときは自分で直すことが難しいため、すぐにメーカーや専門業者に相談するようにしましょう。
【物理障害に該当する症状】
- ショート・停電による給電停止
- 高温な環境での使用
- 落下
- 水没
- 経年劣化
- 結露
システム面の論理障害

パソコンの論理障害が起きると、バッテリー機能に悪影響を及ぼす原因となります。
パソコンのファイルシステムが破損していると、論理障害が発生します。
論理障害とは、ファイルシステム・データの破損やエラーが発生する問題のことです。
誤操作による内蔵HDD・SSDの初期化や外部ウイルス感染などによって、論理障害が発生するケースが多くあります。
論理障害が発生するとバッテリー機能が正常に動作しないことがあるため、ノートパソコンの電源ユニットにも影響が起きやすいです。
ファイルシステムが破損している場合、パソコン上で修復作業をおこなうことで問題を改善できます。
悪質なウイルス感染が起きているときは、パソコンにウイルス対策ソフトをインストールしてみると良いでしょう。
バッテリーの寿命

パソコンのバッテリーには寿命があり、年数を経過すると交換が必要となります。
パソコンの寿命は5年程度といわれており、それ以上の年数を経過するとトラブルが発生しやすいです。
また、寿命を経過すると内部パーツにも問題が起きるため、パソコンの内蔵バッテリーが正常に機能しなくなります。
バッテリーに問題がある場合は、新しいバッテリーに交換することで改善可能です。
パソコンのバッテリー状態を確認し、異常があると判断したときは交換するようにしましょう。
ASUSノートパソコンのバッテリー状態を確認する方法

ASUSノートパソコンは「MyASUS」というアプリケーションを開くことで、バッテリー状態を確認できます。
バッテリー状態によっては、バッテリー交換の必要がないこともあるため、事前にチェックしておくことが大切です。
ASUSノートパソコンのバッテリー状態を確認するときは、以下のステップでおこなってください。
「MyASUS」を開く
「カスタマーサポート」を選択
「システム診断」タブから「バッテリーの問題」を選択
ACアダプターをノートパソコン本体に接続して「テスト開始」を選択
テスト完了後、バッテリーの結果が表示されます。
バッテリーに問題がみられるときは、表示された解決方法を実行するようにしましょう。
ASUSノートパソコンのバッテリー交換方法


ASUSノートパソコンのバッテリーは、メーカーに依頼することで交換サポートサービスを受けられます。
ASUSノートパソコンのバッテリー交換するときは、ASUSのメーカーに依頼する方法があります。
ASUSには「安心保証」というサービスがあり、利用中のノートパソコンが保証期間内であれば無料でバッテリー交換が可能です。
保証期間は販売店から発行された証明書に記載されている日付から開始しており、保証を受けるためには証明書が必要となります。
製品の保証期間については、外箱に貼付された「製品保証シール」もしくは正規販売代理店の保証規定から確認してください。
バッテリー交換を依頼するときは、ASUS公式ページまたはMyASUSから問い合わせましょう。
保証対象外の場合は別途費用が必要なため、具体的な料金についてサポートセンターから聞いておくことをおすすめします。
自分でASUSノートパソコンのバッテリー交換をおこなう方法


ASUSノートパソコンのバッテリー交換を安く済ませたいときは、自分で交換する方法をおすすめします。
ASUSノートパソコンは、自分でバッテリー交換をおこなうことも可能です。
自分で交換すれば新しいバッテリーや修理道具を用意するだけなため、修理費用を抑えられます。
自分でバッテリー交換をおこなうときは、パソコンのネジを外すためにドライバーセットを用意してください。
以下のバッテリー交換手順を参考におこないましょう。
ドライバーでパソコン裏面のネジを外す
バッテリーと本体をつなぐケーブルをゆっくり丁寧に取り外す
新しいバッテリーを接続し、ネジを閉めて完了
製品によっては分解をせずにバッテリーを外すこともできるため、同じく新しいバッテリーへ交換してください。
新しいバッテリーを用意するときは、型番を間違えないよう十分注意して購入しましょう。
自分でバッテリー交換するときの注意点

自分でバッテリー交換をすることはできますが、自己責任になるため十分注意しましょう。
自分でバッテリー交換をおこなう場合、分解には専門的な知識が必要です。
間違った方法で分解してしまうと、バッテリー以外にも問題が発生する可能性があります。
また、一度パソコンを分解するとメーカーの保証対象外になる恐れもあるため、注意が必要です。
自分でバッテリー交換をおこなうことが難しいと判断したときは、無理に分解せずメーカーや専門の修理業者に相談するようにしましょう。
ASUSノートパソコンのバッテリー寿命を伸ばす方法

ASUSノートパソコンのバッテリー寿命を伸ばすには、以下のような方法があります。
- 80%まで充電
- 安定した温度環境の維持
- バッテリーパックを外す
- 使わないソフトは閉じる
- バッテリー節約機能を使用
- こまめにスリープ状態に
80%まで充電

ノートパソコンの充電をおこなうときは、バッテリーの劣化をおさえるためにフル充電ではなく80%程度の充電が最適です。
ASUSノートパソコンを充電するときは、フル充電ではなく80%程度が理想です。
ノートパソコンがリチウムイオンバッテリーを搭載している場合、フル充電するとバッテリーの劣化を早めてしまいます。
ニッケル水素バッテリーの場合は100%まで充電しても問題ありませんが、リチウムイオンバッテリーはフル充電に適していません。
製品によって搭載されているバッテリーの種類が異なるため、気になる方は製品詳細を一度チェックしてみましょう。
安定した温度環境の維持

ノートパソコンのバッテリーを劣化させないようにするには、安定した温度環境を維持しましょう。
ASUSノートパソコンのバッテリー寿命を伸ばすには、安定した温度環境で利用することが大切です。
室温が高すぎたり直射日光が当たったりする場所での使用は、パソコン本体の温度を高める原因となります。
熱はパソコンのバッテリーを劣化させてしまうため、十分注意しなければなりません。
特に夏場は室温が上がりやすいため、ノートパソコンにも悪影響を及ぼします。
ノートパソコンを利用するときは、風通しが良く涼しい場所が最適です。
パソコンの最適温度は約20度~25度であるため、暑すぎたり寒すぎたりする環境での使用を控えましょう。
バッテリーパックを外す

電源ケーブルから電力を供給できる環境では、ノートパソコンのバッテリーパックを外しておくとバッテリーの劣化をおさえられます。
ASUSノートパソコンのバッテリーパックを取り外せる製品であれば、作業中は外しておくことをおすすめします。
バッテリーを搭載していなかったとしても、ノートパソコンとACアダプターを接続することで利用可能です。
コンセントが近くにある環境ではバッテリーパックを外しておくことで、バッテリーの劣化をおさえることができます。
そのため、バッテリーパックを取り外せる製品を使用しているときはなるべく外しておくようにしましょう。
使わないソフトは閉じる

複数のソフトを開くとバッテリーの消耗が早くなるので、不要なソフトはなるべく閉じておきましょう。
ASUSノートパソコンのバッテリー消耗をおさえたいときは、使わないソフトを閉じましょう。
多くのソフトを開くとパソコンのCPUに負担がかかり、バッテリーの消耗が激しくなります。
また、ソフトを開くとバッテリー消耗が激しくなるだけでなく、パソコン本体が熱暴走を起こす原因ともなります。
作業中、知らずに開いているソフトも多いため、バックグラウンド上で起動しているプログラムを一度整理するようにしましょう。
バックグラウンドのソフトを閉じるときは「タスクマネージャー」を選択して「スタートアップ」から不要なプログラムを「無効」にしてください。
バッテリー節約機能を使用

ASUSノートパソコンにはバッテリー節約機能があるため、設定をおこなうことでバッテリー消耗をおさえられます。
Windows 10以降のパソコンには「バッテリー節約機能」があります。
バッテリー節約機能とは、パソコンの機能を制限することでバッテリー消耗をおさえられる機能です。
こちらの機能はバッテリー残量が20%以下になると自動でオンになりますが、手動で設定することもできます。
バッテリー節約機能を手動で設定するときは、以下のステップでおこなってください。
ACアダプタを接続せずに「アクションセンター」をクリック
「バッテリー節約機能」をクリック
オンに変更
バッテリー節約機能を設定するときは、上記方法以外にもバッテリーアイコンもしくは設定機能からも変更できます。
バッテリー節約機能をうまく活用して、バッテリーの消耗をおさえましょう。
こまめにスリープ状態に

ASUSノートパソコンでの作業を一時的にストップするときは、スリープ状態にしておきましょう。
普段からASUSノートパソコンを利用している方は、こまめにスリープ状態にしておきましょう。
毎回シャットダウンをおこなうとシステムや常駐アプリケーションが起動するため、バッテリー消費が早くなってしまいます。
スリープ機能であれば動作を最小限におさえられるため、バッテリー消費をおさえることが可能です。
作業を一時的に中断することが多い場合は、スリープ機能を活用するようにしましょう。
ASUSノートパソコンのバッテリー交換は専門業者がおすすめ
ASUSノートパソコンのバッテリー交換を自分でできないときは、専門業者への依頼をおすすめします。
専門業者なら、メーカーよりも安い料金でスピーディに修理対応ができます。
当サイトが推奨しているパソコン専門の修理業者「PCホスピタル」では、47都道府県即日対応をおこなっています。
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たしかな実績と安心のサービスを提供している修理業者を選ぶなら、ぜひPCホスピタルの依頼を検討してください。
バッテリー交換料金の目安

バッテリー交換をメーカーや専門業者に依頼するときは、必要な料金の目安を理解しておきましょう。
メーカーや専門業者にASUSノートパソコンのバッテリー交換を依頼する場合、目安として15,000円〜25,000円の料金が必要です。
業者によっては原因を特定するために検査・診断費用が別途かかる場合もあります。
メーカーの保証期間内であれば無料でバッテリー交換をしてもらえるため、利用している製品が保証対象かチェックすることが大切です。
専門業者に依頼するときはすぐに決めるのではなく、事前に見積もりを出してもらい、安く対応してくれる店舗を見つけましょう。
まとめ
今回は、ASUSノートパソコンのバッテリー交換方法と注意点について詳しく解説しました。
ASUSノートパソコンのバッテリーに不具合があったときは、物理障害や論理障害、経年劣化・寿命などが原因ではないかチェックしてみましょう。
ノートパソコンのバッテリー交換は自分でおこなうこともできますが、知識・技術が必要なため、心配なときはメーカーや専門業者に依頼することをおすすめします。
バッテリーの調子が悪いときには、新しいバッテリーに交換して快適なパソコン作業をはじめてみましょう。
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ASUSノートパソコンの電力がすぐに落ちるときは、新しいバッテリーへ交換することをおすすめします。