今回はInternet Explorer(以降IE)のサポート終了について、その経緯やスケジュールからIE利用を続けるリスク、後継となるMicrosoft Edgeへの移行方法について解説します。
また最後にMicrosoft Edge移行をおまかせできるおすすめの移行サポートサービスを3つご紹介します。
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今回は、パソコン博士編集部が独自に収集してきたパソコン修理業者の情報や体験、各サービスの料金、実際のユーザークチコミなどを参考に、おすすめのパソコン修理業者をご紹介します。
本記事ではサポート終了の日程などを記載する際、アメリカ時間で記載しています。
このため、日本時間では表記の1日後となります。
例)「2022年6月15日にサポート終了」 → 日本時間では2022年6月15日にサポート終了
目次
IEのサポート終了について
代表的なブラウザとして長年愛用されてきたIEですが、現行のInternet Explorer 11を最終バージョンとして2022年6月15日で終了することが今年2020年5月19日に発表されました。
サポート終了スケジュール
IEのサポート終了は、2022年6月15日のデスクトップアプリ提供に向けて段階的に行われます。
Microsoftは昨年2020年にもMicrosoft 365でのサポート終了を発表するなどIEのサポートを徐々に縮小していましたが、ついに今年2021年5月19日にデスクトップアプリの提供終了を発表しました。
ただし表に見られるようにすぐに提供・サポート終了が行われるわけではなく、2021年8月17日にMicrosoft 365や他のアプリでのサポートを終了するなど段階的にサポート終了へと向かうスケジュールとなっています。
2022年6月15日サポート終了では影響を受けるプラットフォームと影響を受けないプラットフォームがあります。
サポート終了の対象・非対象についてはWindows Blogの該当記事よりご確認ください。
サポート終了の背景・理由
サポート終了の背景としては、以下3つの理由があげられています。
- 最新Web技術への対応力の限界
- セキュリティ上のリスク
- 後継ブラウザ「Microsoft Edge」への完全移行
MicrosoftはIEの最新Web技術への対応力やセキュリティリスクについて強く認識しており、今やIEを使い続けることは企業にとって「技術的負債」を抱えることになるとまで述べています。
【参考】Canon 今でもインターネットエクスプローラーを使っている!? セキュリティ上の懸念点とは?
さらにMicrosoftは2015年に発表したMicrosoft EdgeをIEの後継ブラウザとして位置づけるとともに、互換性・生産性・セキュリティの面で向上、強化されている優れたブラウザとして移行を促しています。
今後IEを使用し続けるリスク
今後もIEを使用し続けた場合、以下の2つのリスクに直面します。
- セキュリティ上のリスクがある
- 閲覧できない、利用できないWebページが出てくる
セキュリティ上のリスクがある
Microsoftも公言しているように、IEはセキュリティ上の脆弱性があります。
IEには不審なWebサイトへのアクセスを防止する警告機能やマルウェアのインストールを防ぐサンドボックス機能など、Google ChromeやFireFoxなど他のブラウザに備わっているセキュリティ機能がありません。
2014年には致命的な脆弱性が発見されたために米国土安全保障省がIEの使用を控えるよう呼びかけたこともあり、また近年も脆弱性を悪用したパソコン制御などの被害が想定されるケースが度々報告されています。
【参考】livedoorNEWS 米国土安全保障省、IEの脆弱性を受け「代替ブラウザの使用を」
独立行政法人 情報処理推進機構 Microsoft 製品の脆弱性対策について(2021年3月)
また、実際に想定される被害としては以下のようなものがあげられます。
今後はサポート終了により更新・修正プログラムも提供されなくなるため、新たに発生する脅威に対応できなくなる点も重大なリスクといえるでしょう。
- 情報漏えい
- データ改ざん・データ破損
- 不正アクセス
- 攻撃の踏み台としての悪用
閲覧できない、利用できないWebページが出てくる
こちらもMicrosoftが公言しているように、最新のWeb技術に対応できないためWebページを正しく表示できなかったり表示に時間がかかったりする可能性があります。
またサポート終了の発表を受けてYouTubeやAmazon、TwitterをはじめさまざまなWebサイトがIEをサポートブラウザから外しているため、今後多くのWebサイトの閲覧・利用が保証されないことが想定されます。
これからはMicrosoft Edgeへの移行が必要
Microsoftが発表しているように、今後はMicrosoft Edgeへの移行が必要です。
ここではMicrosoft Edgeへの移行方法として、以下3つを解説します。
- Microsoft Edgeの入手方法
- Microsoft Edgeへのパスワードやお気に入りデータの移行方法
- IEモードの使用方法
Microsoft Edgeの入手方法
Microsoft Edgeは、以下の手順で入手できます。
- Microsoft Edgeの公式ページにアクセスする
- [MICROSOFT EDGE を始めましょう]をクリックし、Microsoft Edgeをダウンロードする
- 「MicrosoftEdgeSetup.exe」を実行し、インストールを開始する
- インストーラーの指示に従い、必要に応じて他ブラウザからの設定引継ぎやMicrosoftアカウントによるデータ同期を設定する
- インストールを完了する
Microsoft Edgeへのパスワードやお気に入りデータの移行方法
パスワードやお気に入りデータの移行はインストール時にも可能ですが、インストール後も以下の手順で移行できます。
- Microsoft Edgeを起動する
- ウィンドウ右上の「…」をクリックする
- 「設定」を選択する
- 左の「プロファイル」から「ブラウザーデータのインポート」を選択する
- [インポートする項目を選択してください]をクリックする
- インポート元やインポートする項目を選択し、[インポート]をクリックする
IEモードの使用方法
サポートが終了するIEですが、Microsoft EdgeのIEモードを利用することでIE専用のWebページやアプリを閲覧・利用できます。
IEモードを利用する手順は以下の通りです。
- Microsoft Edgeを起動する
- ウィンドウ右上の「…」をクリックする
- 「設定」を選択する
- 左の「既定のブラウザー」を選択する
- 「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」の右隣にある[既定]を[許可]に変更する
- [許可]の下に[再起動]が表示されるため、クリックして再起動する
- IEモードで閲覧したいサイトにアクセスし、ウィンドウ右上の「…」をクリックする
- 「Internet Explorer モードで再度読み込む」をクリックする
なお2022年6月15日をもってIEのサポートは終了しますが、Microsoft EdgeのIEモードは2029年までサポートされるとされています。
【参考】Windows Blogs Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了 – 発表に関連する FAQ
おすすめの移行サポートサービス3選
先ほどご紹介した手順によりMicrosoft Edgeへの基本的な移行は可能ですが、既定のブラウザの環境再現や設定の最適化、セキュリティ対策などが必要な場合や自身での移行が不安な場合にはアップデートサポートを利用することがおすすめです。
今回はおすすめの移行サポートサービスを提供している業者として、以下の3つをご紹介します。
- PCホスピタル
- パソコン工房
- PC DEPOT
PCホスピタル
PCホスピタルは、年間200万件以上の豊富な実績と全国300以上(※2023年8月末時点)の拠点を有するパソコン修理・サポート業者です。
アプリケーションのインストールやアップデートのサポートも提供しており、Microsoft Edgeへの移行に関してもホームページで取り上げるなど対応が期待できます。
PCホスピタルのサービス内容・料金例
Microsoft Edge移行に関連するサービスとして、PCホスピタルは以下のようなサービスを提供しています。
サービス内容 | 料金(税込) |
---|---|
アプリケーション インストール/アンインストール | 3,300円 |
OS/アプリケーションアップデート 【2つまで】 | 3,300円 |
アプリケーションのユーザー登録代行 | 3,300円 |
Microsoftアカウント設定 | 3,300円 |
ウイルス対策設定 | 3,300円 |
PCホスピタルの評判・口コミ
これまで他社も含めて何度か利用したことがありますが、対応がダントツで良かったです。
作業のあいまあいまで何をしてるか説明も丁寧。不具合がほかにないかなども確認してくれてプロの仕事だなと思いました。料金は他社より高め?ですがその分内容がともなってたので全然よいと思います!
みん評
大変助かりました。本当に、丁寧にそして敏速に対応して頂きました。皆さんにお勧めさせて頂きます。
Google口コミ評価 PCホスピタル 京都駅前店
パソコン工房
パソコン工房は、パソコンメンテナンス・サポートからパソコン販売や買取まで幅広く行っているパソコン修理・サポート業者です。
「Microsoft Edge 乗り換え応援サービス」というMicrosoft Edge移行専用のサポートまで用意しており、移行作業を安心して任せられます。
パソコン工房のサービス内容・料金例
Microsoft Edge移行に関連するサービスとして、パソコン工房は以下のようなサービスを提供しています。
サービス内容 | 料金(税込) |
---|---|
Microsoft Edgeの設定 | 5,500円 |
お気に入りの移行 | 3,300円 |
Microsoftアカウント作成 | 3,300円 |
ウイルス対策設定 | 3,300円 |
パソコン工房の評判・口コミ
説明が明確。対応が丁寧、確実、親切。
Google口コミ評価 パソコン工房 伊丹店
あまりくわしくない私にも丁寧に教えていただけてすごく助かりました。
Google口コミ評価 パソコン工房 京都寺町店
PC DEPOT
PC DEPOTはパソコン工房同様、パソコンの診断・修理以外にもパソコンやパソコン周辺機器の販売も行っているパソコン修理・サポート業者です。
ソフトウェアインストール&アップデートサポートやMicrosoftアカウント設定サポートを提供している他、Windows10への移行サポート実績も多数あるためMicrosoft Edge移行への対応も期待できます。
PC DEPOTのサービス内容・料金例
Microsoft Edge移行に関連するサービスとして、PC DEPOTは以下のようなサービスを提供しています。
サービス内容 | 料金(税込) 上段は一般価格 下段はプレミアムメンバー価格 |
---|---|
ソフトウェアインストール&アップデート | 5,500円 3,300円 |
ソフトウェアアンインストール | 3,300円 2,200円 |
アプリケーションのユーザー登録代行 | 3,300円 |
Microsoftアカウント設定 | 5,500円 0円 |
ウイルスSTOP安全対策設定 1年版 | 6,600円 0円 |
PC DEPOTの評判・口コミ
PCはこのお店で買ってなくても相談にのってくれるので、取り敢えず訪ねてみると良いです。使い方なども親切にアドバイスしてくれます。
Google口コミ評価 ピーシーデポ スマートライフ 青山店
対応がとても丁寧。すごく感じがいい。お店もキレイで雰囲気もいい。
Google口コミ評価 ピーシーデポ スマートライフ 六本木店
IEのサポート終了:まとめ
今回はIEのサポート終了について、スケジュールから背景や理由、後継ブラウザとなるMicrosoft Edgeへの移行方法を解説しました。
またMicrosoft Edgeの移行に関してはおすすめのサポートサービスもご紹介しましたが、
パソコン博士の知恵袋はパソコン修理業者大手(上場企業)の PCホスピタル(累計サポート実績200万件以上 ※1、利用率No.1 ※2)をおすすめしています。 電話対応も丁寧で、お住まいの地域(全国対応)に応じたパソコン修理サービスを提案してくれます。
PCホスピタルは大切なデータを保護(復元も可能)した上でパソコン修理をおこなってくれます。「再起動を繰り返す」、「シャットダウンできない」、「電源が入らない」などのPCトラブルもすぐに行ってくれます。PCホスピタルは東京や大阪、名古屋、福岡など大都市以外の地方都市にも店舗があり、即日対応可能です
※1 2023年8月末時点 日本PCサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ
Windows95の時代から代表的なブラウザとして約27年間提供されてきたInternet Explorerですが、2022年6月15日をもってサポートが終了します。