パソコンを使用していると、そのまま画面が固まってパソコンが操作できなくなることがあります。
このような現象を「フリーズ」と呼びますが、パソコンでフリーズが発生した場合はタスクマネージャーを使用すると、解消できることもあります。
今回は、パソコンがフリーズした場合のタスクマネージャーの利用方法について、解説します。
パソコンのフリーズとは
パソコンを操作している際に画面が反応しなくなり、マウスやキーボードなどの操作を受け付けなくなる状態のことを、フリーズといいます。

パソコンがフリーズする主な原因は、以下のとおりです。
- 熱暴走
- メモリ不足
- アプリケーションの不具合
- ハードウエアの不具合
- Windows Updateの不具合
- 周辺機器の不具合
- ウイルス感染
パソコンがフリーズする原因はさまざまですが、複数のアプリケーションを同時に使用していると、パソコンの作業領域が不足し、フリーズする場合があります。
パソコンがフリーズした場合の対処法はいくつかありますが、パソコンにあまり負荷をかけずに解決する方法として、Windows10のタスクマネージャーの機能を利用する方法があります。
アプリケーションが「応答なし」となっているときは、タスクマネージャーでアプリを終了させ、フリーズが解消されるか確認しましょう。
タスクマネージャーとは
タスクマネージャーはWindowsに搭載されている機能のひとつで、さまざまなタスク(プログラム)を管理するソフトウエアを指します。
タスクは直訳すると「課題や仕事・作業」などを意味しており、Windowsでは処理単位として利用されています。
タスクマネージャーでは、パソコンで実行されているアプリやプログラムの状況が確認でき、応答していないアプリやプログラムも終了させられます。
必要であれば、アプリケーションごとのCPUやメモリの使用料や動作状況をモニターすることも可能です。
また、ネットワーク接続状況やパソコンのパフォーマンスなども、タスクマネージャーから確認できます。

タスクマネージャーの表示方法
Windows10のタスクマネージャーでは、以下のとおり2種類の表示方法があります。
- 簡易表示
- 詳細表示
簡易表示
メニューバーもタブシートも表示されず、現在実行中のアプリケーション一覧のみ表示されます。
▼タスクマネージャーの簡易表示

詳細表示
パソコンのプロセスやパフォーマンスなど、タブシートごとに詳細情報が表示されています。
▼タスクマネージャーの詳細表示

タスクマネージャーの機能
タスクマネージャー画面からは以下のとおり、タブシートごとにさまざまな情報を確認することができます。
- プロセス
- パフォーマンス
- アプリの履歴
- スタートアップ
- ユーザー
- 詳細
- サービス

プロセス
実行中のアプリケーション一覧と、バックグラウンドで稼働しているプログラム一覧が表示されます。
CPUやメモリなどの占有率などを確認できます。
起動中のタスクを選択し、終了させることができます。
パフォーマンス
CPUやメモリ、ディスクなどの占有率をグラフで確認できます。
アプリの履歴
各アプリの動作状況履歴が確認できます。
スタートアップ
パソコンの起動の際に、同時に起動するプログラムが確認できます。
スタートアップを無効に設定することも可能です。
ユーザー
ログイン中のユーザーの利用状況が確認できます。
詳細
起動中のプロセスの詳細が一覧で確認できます。
サービス
Windowsの起動で同時に読み込まれる機能(サービス)の動作状況が確認できます。
タスクマネージャーで対処する前に確認するポイント
パソコンがフリーズした場合、タスクマネージャーの機能で対処することも可能ですが、いきなり対処すると、パソコンに大きな負荷をかけてしまう可能性があります。
パソコンが固まっているように見えて、実は処理に時間がかかっているだけかもしれないため、まずは以下のポイントを確認してみましょう。
- プログレスバーを確認する
- アクセスランプを確認する

プログレスバーを確認する
パソコンが処理を実行しているときにフリーズした場合、まずはプログレスバーを確認してみましょう。
プログレスバーとはタスクの進行状況を表すもので、フリーズしているかどうかの判断材料のひとつになります。
▼プログレスバーの一例

プログレスバーが少しでも進行していれば、処理に時間がかかっているだけなので、しばらくそのまま待ってみましょう。
アクセスランプを確認する
パソコンがフリーズしている場合、アクセスランプ※を確認することで、ハードディスクに読み書きを行って時間がかかっているだけかどうかを判断できます。
※アクセスランプとは、「電源ランプ」や「バッテリーランプ」などと並んで表示されている円柱型のマークのランプです。
▼アクセスランプの一例
大きなファイルを開くなど、パソコンが重い処理を実行している場合、パソコンのアクセスランプが点灯・または点滅した状態になります。
アクセスランプはハードディスクにアクセスしている際に点滅や点灯するため、プログラムを実行している間は連続して点滅します。
処理に時間がかかりすぎた場合、パソコンは一時的にフリーズ状態になります。
しかし、アクセスランプが点滅しているのであれば、処理は継続されています。
処理が完了すればフリーズは解消されるため、アクセスランプが点滅・点灯している間はしばらく待ってみたほうが良いでしょう。
アクセスランプが点灯したままでも、しばらくすると点滅し始める場合もあるため、そのまま放置しておきましょう。
アクセスランプが点滅・点灯中に対処を行うと、処理中のデータがすべて消去される可能性があります。
データを消失させたくない場合は、アクセスランプの点滅や点灯が消えるまで、しばらく置いておきましょう。
プログレスバーがまったく進行せず、アクセスランプも点灯または点滅したままの場合は、次の項を参考にフリーズが解消できるか対応してみてください。
タスクマネージャーでパソコンのフリーズを解決する方法
パソコンがフリーズした場合、タスクマネージャーを起動して不要なプログラムを終了させることで、フリーズ状態を解消することができます。
- タスクマネージャーを起動する方法
- タスクマネージャーからタスクを終了させる方法

タスクマネージャーを起動する方法
タスクマネージャーを起動する方法は次のとおり、いくつか種類があります。
- タスクバーから起動する
- ショートカットキーで起動する
- コンテキストメニューから起動する
- スタートメニューから起動する
タスクバーから起動する
タスクバーからタスクマネージャーを起動する場合は、以下の操作を行ってください。
- 画面下部のタスクバーの何も表示していない部分を右クリックし、一覧の中から「タスクマネージャー」をクリックします。
- タスクマネージャーが起動すれば完了です。
ショートカットキーで起動する
タスクマネージャーは、キーボードのショートカットキー操作で起動することも可能です。
「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キー
- 「Ctrl」キーと「Shift」キー、「Esc」キーを同時に押すとタスクマネージャーが起動します。
※ キーボード配列はメーカーにより異なります。
「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キー
- 「Ctrl」キーと「Alt」キー、「Delete」キーを同時に押します。
- 画面が切り替わったら「タスクマネージャー」をクリックすると、タスクマネージャーが起動します。
コンテキストメニューから起動する
- タスクバーの左端のWindowsロゴを右クリックし、コンテキストメニューが表示されたら、一覧の中から「タスクマネージャー」をクリックすると、タスクマネージャーが起動します。
※「Windowsロゴ」キーを押しながら「X」キーを押しても、同じコンテキストメニューが表示されます。
スタートメニューから起動する
- Windowsロゴをクリックして、スタートメニューを表示させます。
- 「W欄」の「Windowsシステムツール」をクリックして展開し、「タスクマネージャー」をクリックすればタスクマネージャーが起動します。
タスクマネージャーからタスクを終了させる方法
- 上項で紹介したいずれかの方法で、タスクマネージャーを起動させます。
- タスクマネージャーが表示されたら、フリーズの原因となっているアプリケーションや、負荷の高いアプリケーションを選択し、「タスクの終了」をクリックすれば完了です。
※終了したいアプリケーションを右クリックし、表示された一覧の中から「タスクの終了」を選択することもできます。
パソコンのフリーズ対処方法:まとめ
パソコンがフリーズした場合、まずはタスクマネージャーから不要なアプリケーションを終了させることで、問題が解消されることもあります。
しかし、何度もフリーズが発生する場合は、パソコンの不具合やウイルス感染などが疑われるため、一度パソコン修理業者に診断してもらったほうが良いでしょう。
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