会社がテレワークを導入し、新たに在宅勤務やサテライトオフィス勤務を始める人も多いようです。
テレワークは会社の作業と違い、テレワークを行う先で必要となるアイテムをすべてそろえておく必要があります。
そこで今回は、テレワークに必要な環境と周辺機器について、解説します。
目次
テレワークとは
テレワークとはICT(情報通信技術)を活用し、時間や場所にとらわれない働き方のことです。
働く場所により、以下の3つの方法に働き方が分けられます。
- 在宅勤務
- モバイルワーク
- サテライトオフィス
※テレワークの詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
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テレワークに必要な環境
テレワークは作業を行う場所によって、必要となるアイテムが異なってきますが、最低限以下の2点は事前にそろえておく必要があります。
- パソコン
- インターネット回線
パソコン
テレワークで会社とやりとりを行う場合、パソコンは不可欠です。
また、個人事業主として働いている場合でも、職種によってはパソコンは欠かせないアイテムとなります。
仕事で利用するパソコンとなるため、ある程度スペックの高い動作が安定しているパソコンが必要です。
スペックが低すぎたり古いモデルだと、操作中にフリーズすることも多く、作業効率を落としてしまいます。
資料や動画などをダウンロードする機会が多い場合や、複数のアプリを起動して利用することが多い場合は、なるべくスペックの高いパソコンを用意しましょう。
インターネット回線
テレワークを行ううえで、インターネット接続は欠かせません。
仕事の調べものをする、会社のサーバーにアクセスする、クラウドサービスを利用するなど、あらゆる場面でインターネットは活用されます。
自宅に固定回線を引いたり、または無線回線のモバイルWi-Fiなどを契約することでインターネットが利用できるようになります。
テレワークでは、メールやビデオツールなどで社内外の人とやりとりを行うことも多いため、安定したネット環境が求められます。
テレワークに必要な周辺機器
テレワークでは、パソコンとインターネット回線以外にも周辺機器をそろえておく必要があります。
テレワークの働き方によって必要な周辺機器は変わるため、自分の働き方に合わせた周辺機器をそろえましょう。
- Webカメラ
- マイク・スピーカー
- ヘッドセット
- テンキーボード
- USBハブ
- ドッキングステーション
- プリンター
- 外付けハードディスク
- ポータブルストレージ
- 無線LANルーター
- モバイルWi-Fiルーター
- Wi-Fi中継機
Webカメラ
会社や取引先とWeb上で会議や打ち合わせを行う場合、Webカメラは必須アイテムです。
最近のパソコンにはWebカメラが内蔵されている機種が多いですが、解像度が低い場合も多いため、キレイな画質を求める場合は別途用意したほうが良いでしょう。
また、内蔵Webカメラは角度が調整できないため、映したくないものがある場合もWebカメラを用意しておいたほうが何かと役立ちます。
マイク・スピーカー
Web会議を行ううえで、マイクやスピーカーも欠かせません。
新しいパソコンであれば、標準でマイクとスピーカーが内蔵されていますが、感度が低いため、雑音を拾ってしまうことも少なくありません。
クリアな音声でノイズを抑えたい場合は、外付けのマイクとスピーカーを用意しておいたほうが良いでしょう。
ヘッドセット
ヘッドホンにマイクが搭載されている周辺機器を、ヘッドセットと呼びます。
Web会議や打ち合わせを行う場合、マイクやスピーカーが搭載されていないパソコンには、ヘッドセットは必要不可欠です。
また、外出先で通話を行う場合もヘッドセットは欠かせません。
自宅であればパソコンに搭載されているマイクやスピーカーでも事足りますが、周りの音を拾いたくない場合や、周りの音で相手の声が聞き取りにくい場合などにヘッドセットは役立ちます。
ヘッドセットは有線かワイヤレスを選択できますが、無線接続では通信状態によって音声が途切れる場合もあるため、テレワークで利用する場合は有線を選んだほうが賢明でしょう。
テンキーボード
データ入力や数値入力が多い場合は、テンキーを用意しておくと作業を効率化できます。
デスクトップパソコンにはキーボード右部にテンキーが配列されていますが、ノートパソコンはキーボード上部に配列されているため、連続入力には向いていません。
テンキーも有線タイプと無線タイプが販売されていますが、データ遅延を避けたい場合は有線タイプを選択したほうが良いでしょう。
USBハブ
USBポートを増設する周辺機器を、USBハブといいます。
ノートパソコンの場合、もともとのUSBポート数が少ないため、すぐに空きがなくなります。
テレワークでは周辺機器に接続する機会も多いため、USBハブは用意しておきたいアイテムのひとつです。
USBハブには、専用のACアダプタから電力供給を受けられる電源付きのセルフパワー方式と、パソコンに挿し込んだUSBポートから電力供給を受けられるバスパワー方式があります。
外付けハードディスクや光学ドライブなど、USBハブに接続する周辺機器の消費電力が大きい場合は、セルフパワー方式のUSBハブを選ぶと良いでしょう。
ドッキングステーション
ノートパソコンはUSBポート同様、周辺機器を接続するためのインターフェースの数が少なく、種類も限られているため、拡張用の周辺機器を接続する際に不便に感じます。
ドッキングステーションはLANポートやHDMIポート、USBポートやSDカードスロットなど、さまざまなインターフェースが搭載された周辺機器です。
充電機能が搭載されたドッキングステーションもあり、パソコンを充電しながらほかの周辺機器を同時に利用できます。
接続する周辺機器の端子がUSBで統一されていない場合は、ドッキングステーションを活用しましょう。
プリンター
自宅で在宅勤務する場合は、プリンターを使用する機会が増えることも考えられます。
テレワークでは書類を電子化して送受信することが多いですが、申請や提出が必要な書類はプリンターが必要になります。
また、プリンターにはスキャナ機能が搭載されており、画像をスキャンする必要がある場合に役立ちます。
テレワークをしているにも関わらず、プリンターやスキャナがないからと出社する人も多いため、テレワークを始める前にそろえておきたい周辺機器のひとつです。
搭載されている機能が多いほど価格も高額になりますが、印刷とコピー機能のみであれば低コストで購入できます。
テレワークでFAXやスキャナも利用する場合は、複合型のプリンターを選択すると良いでしょう。
外付けハードディスク
会社であれば、大きな容量のデータはサーバーに保存することも可能ですが、テレワークでは自分のパソコンに保存する場合も少なくありません。
しかし、パソコンは精密機器のため、いつどのような障害が発生するか分かりません。
パソコンに障害が発生すると、操作中に突然パソコンの電源が落ちたり、パソコンが突然起動しなくなるなど、さまざまなトラブルを引き起す可能性があります。
作業中のデータはもちろん、保存しているデータが消失することもあるため、パソコンを利用する場合はデータを外部にバックアップする必要があります。
テレワークでパソコンを利用する場合は大切なデータを扱うことも多く、また、ノートパソコンの場合はもともとストレージ容量が足りないため、バックアップ用の外付けハードディスクは用意しておいたほうが良いでしょう。
ポータブルストレージ
モバイルワークやサテライトオフィス勤務を行う場合、大容量のストレージが手元にあると何かと心強いものです。
会社のデータを持ち運ぶ際やデータをバックアップするなど、テレワークのさまざまなシーンでポータブルストレージは役立ちます。
ポータブルストレージには、ハードディスクやUSBメモリ、SSDなどの種類があります。
ポータブルストレージは手軽に持ち運ぶことができる反面、紛失や盗難に遭いやすいデメリットもあるため、テレワークで使用する場合は、指紋認証やハードウェア暗号化、パスワードロックなどの対策を行っている製品を選ぶようにしましょう。
無線LANルーター
無線LANルーター(Wi-Fiルーター)とは、Wi-Fiに対応している機器をインターネットに接続してくれる周辺機器で、電波の届く範囲であればどこでも好きな場所でインターネットを利用できます。
パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなWi-Fi対応端末を接続することができます。
在宅勤務でテレワークを行うためにインターネット回線を開通していても、無線LANルーターがなければ無線でインターネットに接続することができません。
回線事業者が設置する終端装置(ONU)にルーター機能が備わっていれば、新たにルーターを用意する必要はありませんが、ルーター機能が搭載されていない場合は、自分で用意する必要があります。
最新規格のルーターを設置すれば高速通信が可能になり、通信が途切れやすい・データ遅延が発生するなどのトラブルを回避できます。
※最新のWi-Fi規格は「Wi-Fi6」で、正式名称は「IEEE 802.11ax」です。
モバイルWi-Fiルーター
「mobile(モバイル)」は携帯することを指しており、モバイルWi-Fiルーターを直訳すると「携帯型ルーター」を意味します。
モバイルWi-Fiルーターはインターネット接続と無線LANの通信機能を持ち合わせた小型通信機器で、パソコンなどのWi-Fi対応機器に接続することでインターネットを利用できます。
インターネット環境の整っていない外出先に持ち運び、好きな場所で自由にインターネットを利用できます。
外出先でインターネットを利用することの多い、モバイルワークやサテライトオフィス勤務で欠かせない周辺機器のひとつです。
モバイルWi-Fiルーターは、ルーターと無線LANアクセスポイントの機能を持ち合わせており、複数台の無線LAN機器を接続することが可能です。
Wi-Fi中継機
Wi-Fiルーターを設置していても、パソコンを使用する部屋まで電波が届かなかったり、電波が弱くて遅延する場合があります。
Wi-Fiルーターは設置環境に左右されやすく、金属やコンクリート、断熱材などが入った壁などは電波を通しにくいため、通信速度を減衰退させてしまいます。
テレワークでWi-Fi環境に不満がある場合、問題を改善してくれる周辺機器がWi-Fi中継機です。
Wi-Fi中継機は電波を強化してくれる周辺機器で、親機となる既存のルーターに接続するだけで、2階や3階など電波の届きにくい場所に電波を中継してくれます。
Wi-Fiルーターから離れるとインターネットが途切れる、2階に行くと繋がりにくいなどの現象が表れる場合は、Wi-Fi中継機を導入することで問題が改善されます。
テレワークに必要な環境:まとめ
テレワークで必要な周辺機器を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最近の周辺機器は設定も簡単になっており、接続するだけで利用できる機器も少なくありません。
しかし、接続している周辺機器が多くなると、インターネットにつながらない・パソコンの動作が不安定になるなどのトラブルを発生することもあります。
設定を修正しても問題が改善されない場合は、パソコン修理業者に相談してみることをおすすめします。
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※1 2023年8月末時点 日本PCサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ