「え!取れた…」と、何かの拍子にキーボードがポロっと取れてしまうことは少なくありません。
キーボードが取れると、押しづらくなるうえに見た目も良くありません。特に母音や「Enter」など多用するキーだった場合には早急に修復したいところ。
しかし、いざキーボードが取れてみると「自力で直せるのかな?」「修理を依頼すべき?」など、対応に迷ってしまいませんか?
この記事では、キーボードが取れたときの適切な対応方法を解説します。今まさにキーボードが取れて困っているなら、ぜひ参考にしてみてください。
目次
キートップが取れた時の確認方法
キーボードが取れたとき、部品に破損が無ければ自力で直せる可能性が高いです。まず、下記2点を確認してみましょう。
- キートップ裏側のフック部分が欠けたり折れたりしていないか
- 基盤側の部品(パンタグラフ)に破損はないか
キートップとは、実際に指が触れるキーの上面のこと。「A」や「ENTER」などの文字・記号・機能が印字されている面を指します。キートップが「ここを押すと”A”が入力される」と認識させ、キーも押しやすくしてくれています。
「キーボードが取れた」状態とは、正確に言い換えると「キートップが取れた」ということになります。
キートップの裏側には、フックとなる突起部分が数か所あります。そのフックが欠けたり折れたりしていないかなど確認してみてください。
さらに、基盤側の部品(パンタグラフ)にも欠けや破損が無いかチェックします。
キートップや基盤側に破損の形跡が無ければ、自分で取り付けることも可能です。詳しい取り付け方については、下記メーカーの公式サイトでわかりやすく解説しています。参考にしながら慎重に試してみてください。
メーカー | キートップの対処方法 |
---|---|
レノボ | キーボードのキートップが外れた場合の対処方法 |
パナソニック | キーボードのキートップが外れた場合の取り付け方法 |
富士通 | キートップの取り付け方を教えてください。 |
DELL | キーキャップを取り付けなおす方法 |
しかし、下記のような場合は自力での修復は困難です。キーボードの買い替えやメーカー修理、部品取り寄せが必要です。
- キートップや基盤側の部品が破損している
- 試したけどキートップが上手くはまらなかった
これらの事態への適切な対応方法について、次で詳しく解説します。
キートップがハマらない時の対応方法
取れたキートップを自力で修復するのが困難な場合、デスクトップとノートでは適切な対応方法が違ってきます。
- デスクトップPC → キーボードの買い替えがおすすめ
- ノートPC → 部品取り寄せか本体ごと修理依頼
デスクトップパソコンの場合、キーボードの買い替えをおすすめします。理由は、安くて早いから。
デスクトップ用のキーボードは、安いものものなら500円から購入が可能です。売れ筋のLogicool、Elecom、ANKERなどのワイヤレスのキーボードでも2000円程度で購入できます。
修理に出すと、10,000円ほどの修理費用がかかる上に、申し込みや往復配送など手間も時間もかかってしまいます。
一方、本体とキーボードが一体となっているノートパソコンの場合、部品取り寄せかメーカー修理を依頼するしかありません。
キーボードが取れた時に絶対避けること
キーボードが取れた際に絶対に避けるべきことは、市販の接着剤でキートップを取り付けること。その理由は3つです。
- キーが反応しなくなる恐れがある
- 元の使用感には戻らない
- すぐにまた取れてしまう
接着部分以外に接着材が流れ込むと、キーが反応しなくなる恐れがあります。最悪の場合、パソコン本体を交換する事態になるかもしれません。
もし接着剤でくっついたとしても、元通りの使用感には戻らないことの方が多いです。押したキーの戻りが遅いなど、使いづらさを感じてしまいます。
また、接着面積が狭いためすぐにまた取れてしまう危険性も高いです。
当分パソコンを買い替える予定がなく今後も長く使うのであれば、メーカー修理を依頼してキレイに修復してもらうことを強くおすすめします。
大手パソコンメーカーの取り寄せ方法
キートップのみが破損していた場合、キートップを購入して自分で取り付けることも可能です。購入方法には下記2通りあります。
- メーカーから取り寄せる
- オークションやフリマサイトで購入する
まず、メーカーからの取り寄せが可能かを確認してみます。国内外大手パソコンメーカー12社の公式サイトを確認したところ、購入方法を公表しているのはマウスコンピューターのみでした。
キートップ1つ当たり330円(税込)で購入可能。送料は無料。
詳しい購入方法は、マウスコンピューター公式サイト内の「ノートパソコンに搭載されたキーボードから 「 キートップ 」 が外れてしまった場合」をご確認ください。
その他のメーカーは、相談窓口やサポートセンターなどへの問い合わせが必要です。メーカーによってはキートップのみの購入で済むこともあります。しかし、もし配送修理になった場合、修理費が高額になってしまうかもしれません。
ちなみにMacの場合は、Genius Bar(ジーニアスバー)への相談がおすすめです。キートップが取れたMacユーザーから「保証期間を過ぎていても無償で交換してもらえた!」との口コミが多くありました。
Genius Barとは、Apple storeに併設されているサポートカウンターのこと。使用中のApple製品を持ち込めば、その場で検証・修理・交換など対応してもらえます。
2021年2月時点では、東京・大阪を中心に国内8店舗。常に混雑しているので、アプリやウェブサイトからの事前予約がおすすめです。
もし、メーカー取り寄せが出来なかったり修理費用が高額だったりした場合には、オークションやフリマサイトで探してみるのもおすすめです。さまざまなメーカーのキートップがバラ売りで出品されています。
相場は、1つのキートップにつき大体300円程度。使用している機種のキートップが格安で入手できるかもしれません。
キーボードが取れた:まとめ
キーボードが取れてしまったときは、まず落ち着いて部品の状態を確認しましょう。
キートップや基盤側の部品に破損が無ければ、自力でも取り付けられます。ただし、自分で取り付ける際はメーカーの公式サイトなどを参考に慎重に行ってください。
自力での修復ができない場合、デスクトップパソコンならキーボードを買い替えるのがおすすめです。
ノートパソコンの場合は、まずメーカーに問合せましょう。キートップ取り寄せの可否や修理費用を確認します。キートップ購入のみで解決するなら、オークションやフリマサイトをチェックしてみるのもおすすめです。