キーボードのトラブルは全く入力できないものから一部反応しないものまでさまざまですが、パソコンの設定を見直すことで簡単に復旧するケースも少なくありません。
今回はキーボードが正しく入力できないトラブルについて、すぐに試せる対処法と原因を解説します。
本記事は2022年9月27日時点の最新情報を掲載しております。
パソコンのキーボードが打てない・入力できない場合の対処法


特定のキーが連続で入力されて、キー入力できないトラブルが起きたりすることもあります。その場合、対処法で解決しない場合には、パソコン修理業者に相談しましょう。
ケーブルを差し替える
有線キーボードの場合は、まずケーブルを別のUSBポートに差し替えてみましょう。
差込口であるUSBポート側の異常によって、動作不良が起こっている可能性があるためです。
また、ケーブル自体の異常によって認識不良や動作不良を引き起こしている場合もあります。
断線や接触不良が疑われる場合は、別のキーボードを接続してみて正常に動作するか確認してみましょう。
USBハブを使用している場合は、パソコン本体のUSBポートに直接接続してみることで改善する可能性があります。
NumLockを切り替える
右側のテンキーだけ打てない場合は、「NumLock」キーを切り替えることで正常な入力に戻ります。
キーボードの「NumLock」キーを押して、オンオフを切り替えましょう。

パソコンの機種によって、左下の [Fn] キーを押しながら [NumLock] キーを押さなければ切り替わらないケースもあります。


メーカーによってはNumlockキーがない場合もあります。その場合は、「スタートメニュー」→「設定」→「簡単操作」→「キーボード」を選択、「スクリーンキーボード」のスライダー動かして有効にします。
Caps Lockを切り替える
アルファベットの小文字が入力できなくなった(大文字に固定されてしまった)場合は、「Caps Lock」キーを切り替えることで正常な入力に戻ります。
キーボード左側の「Shift」キーを押しながらすぐ上の「Caps Lock」キーを押して、オンオフを切り替えましょう。
上書きモードを解除する
文字を入力すると既存の文字が上書きされて消えてしまう場合は、「Insert」キーを切り替えることで正常な入力に戻ります。
バックスペースキーのすぐ右にある「Insert」キーを押して、上書きモードのオンオフを切り替えましょう。
入力システムを切り替える
「Microsoft IME」以外の日本語入力システムを使用している場合、追加した入力システムの不具合により入力が正しくできなくなっている可能性があります。
以下の手順で入力システムをWindows10標準搭載の「Microsoft IME」に変更してみましょう。


上記方法で通常どおりキーボードが入力できるのであれば、以前利用していた日本語入力システムに問題があったと考えられます。
マウスキー機能を無効にする
一部のキーのみ打てない場合、マウスキー機能が有効になっていることが考えられます。
以下の手順で、マウスキー機能を無効にしてみましょう。




フィルターキー機能を無効にする
キーを長押ししないと打てない場合、フィルター機能を無効にすることで改善される可能性があります。
以下の手順で、フィルターキー機能を無効にしましょう。


デバイスドライバを更新する
キーボードのドライバのバージョンが古かったりドライバが破損していると、キーボード入力に不具合を起こすことがあります。
以下の手順で、デバイスドライバを更新しましょう。






アプリケーションでチェックする
使用しているアプリケーションの問題によって、キーボード入力が正しくできない場合もあります。
メモ帳やワードなどほかのアプリケーションを起動し、正しく入力できるかどうか確認してみましょう。
スクリーンキーボードを使用する
今すぐにどうしても文字入力をしたい場合は、応急処置としてスクリーンキーボードを使用することで文字入力自体はできるようになります。
スクリーンキーボードとはパソコンの画面上に仮想キーボードを表示することで、キーをクリックしながら文字入力がおこなえる機能のことです。
以下の手順で、スクリーンキーボードを表示させましょう。

これまでご紹介した方法でも改善が難しい場合は、パソコン修理業者に依頼することも検討しましょう。
ワイヤレスキーボードが打てない・入力できない場合の対処法

ワイヤレスキーボードは有線キーボードに比べると接続状態が安定しない場合が多く、無線ならではの問題点と対処法があります。
ワイヤレスキーボードを使用している場合は、以下の対処法も試してみましょう。
電池を交換する
ワイヤレスキーボードの場合、まずは電池切れを疑って電池を交換してみましょう。
特にしばらく使用していないと気付かない間に電池切れになっていることもよくあるため、久しぶりに使用する場合は電池残量を確認するか電池交換してから利用することをおすすめします。

ワイヤレスキーボードのランプの点滅は電池切れの警告を意味するため、電池交換の目安にすると良いでしょう。
レシーバーの接続を確認する
ワイヤレスキーボードとパソコンを接続するには、パソコン側にレシーバーと呼ばれる通信機器を挿入する必要があります。
レシーバーとの接続設定が正しくなければキー入力ができなくなるため、接続の設定を確認してみましょう。
レシーバーとキーボードの距離を近づける
ワイヤレスキーボードの場合通信可能な距離があり、利用環境によってはメーカーの公表値よりも下がることがあります。
レシーバーと距離を近づけることで外部の影響を受けにくくなり、正常にキーボードを打てるようになります。
他の無線機器と距離をおく
同じ場所で多くの無線機器を使用している場合、複数の周辺機器の電波が干渉して正常な操作ができなくなります。
それぞれの周辺機器の距離を離すことで影響を受けにくくなり、改善されることもあります。
パソコンのキーボードが打てない・入力できない原因

キーボードが正しく入力できなくなる場合、主に以下の8つが原因として考えられます。
キーボードの不具合
キーボードに不具合があると、文字入力ができなくなります。
まったく入力できないこともあれば、特定の文字だけが入力できない場合もあります。
最近は防水タイプのキーボードが増えているものの、キーボードに飲み物をこぼしてトラブルが発生するケースも少なくありません。

また、キーボードが物理的ダメージによって破損している場合も正しく入力できなくなります。
USBポート・端子の不具合
USB接続をしているキーボードの場合、USBポート側に不具合があると入力不良や動作不良を起こす場合があります。
キーボード側のUSB端子、パソコン側のUSBポートのどちらに異常が発生しているかの確認が必要です。
ケーブルの接触不良
キーボードを有線接続している場合、ケーブルが接触不良を起こしているとキー操作がスムーズにいかない場合があります。
またケーブルが完全に断線していると、キーボードをまったく打てない状態になります。
入力システムの不具合

キーボードは入力したキーの文字がそのままパソコンに送られるのではなく、押されたキーのコードが送信される仕組みです。
パソコン側では日本語入力システムと呼ばれるプログラムを介して、日本語で表示されるようになっています。
Windows10ではMicrosoftのIMEが使用されていますが、このIMEが日本語のものでなければ入力したキーと異なる文字が入力されます。
デバイスドライバの不具合
パソコンとキーボードの接続はケーブルだけでなく、デバイスドライバと呼ばれるプログラムが制御を行っています。
このデバイスドライバに問題がある場合、キーボードは正常に動作しなくなります。
キーボードの電池切れ
ケーブル接続のキーボードでは不要ですが、ワイヤレスタイプは電池が必要です。
ワイヤレスキーボードの電池が切れるとキー入力ができなくなるほか、電池が切れかかっているだけでも誤動作を起こす場合があります。
Windowsの設定
Windowsの設定が原因で、キーボードに問題を起こしている場合もあります。
マウスキーやフィルターキー、固定キーなどの設定を有効にしていると、一部のキーが入力できない、長押ししないと入力できないといった現象が表れます。
ウイルス感染
パソコンがウイルスに感染すると、キーボードにもさまざまな現象が表れます。
キー操作を受け付けない、キー操作をしていないのに勝手に文字が入力されるなどのトラブルが発生します。

ウイルス感染が疑われる場合、早急に駆除が必要です。
パソコンのキーボードが打てない:まとめ
キーボードパソコンと接続して入力を受け付けるために、さまざまな制御を介しています。
今回ご紹介した方法を試してもうまくいかない場合は、ハードウェアに大きなトラブルを抱えている可能性もあります。
放置するとパソコンがまったく起動しなくなる可能性もあるため、早めにパソコン修理業者へ相談するようにしましょう。
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