キーボードが突然反応しなくなると、その後のパソコン操作がスムーズに行えず、作業に支障をきたしてしまいます。
- キーボードの一部が反応しない
- 強く押さないと反応しない
- テンキーが反応しない
- すべてのキーボードが反応しない
など、さまざまなパターンがあり、対処が必要です。
今回は、キーボードが反応しない場合の原因や対処法について、解説します。
目次
パソコンのキーボードが反応しない原因
キーボードが反応しない現象が発生した場合、主な原因として以下のことが考えられます。
- ケーブルの不具合
- キーボードの不具合
- キーボードの電池不足
- NumLockの無効
- Windowsの設定
- アプリケーションの問題
- パソコンの帯電
- デバイスドライバの不具合
- Windows Updateの影響

ケーブルの不具合
有線キーボードの場合、キーボードとパソコンが正しく接続されていても、そのケーブルが接触不良を起こしていると、キー操作にトラブルが生じることがあります。
ケーブルが完全に断線している場合は、キーボードがまったく反応しなくなります。
また、ケーブル自体ではなく、ケーブルの先のUSB端子に異常が発生していても、キーボードが反応しません。

キーボードの不具合
キーボード自体が故障しているか、もしくはキーボード内の配線や回路などが破損しているのかもしれません。
また、キーボード内に混入した埃やゴミなどの異物が溜まり、一部のキーが反応しないことも考えられます。
キーボードの電池不足
ワイヤレスキーボードは電池式のため、電池切れになるとキーボードが反応しなくなります。
また、電池が切れかかると誤動作を起こす場合があります。

NumLockの無効
テンキーが搭載されているキーボードが反応しない場合、「NumLock」キーが無効になっていることが考えられます。
「NumLock」キーの「Num」は「Numeric(数字)」を略した言葉では、その名のとおり数字入力のオンオフを切り替えるためのキーです。
「NumLock」キーを有効にするとテンキーで数字を入力できますが、無効にしているとキーを押しても反応しない現象が発生します。
Windowsの設定
Windowsの設定がキーボードに問題を起こしている場合もあります。
マウスキーやフィルターキーなどの設定を有効にしていると、一部のキーが反応しない現象や長押ししないと反応しない現象が表れます。
アプリケーションの問題
キーボードが反応しない場合、使用しているアプリケーション側に原因があるかもしれません。
文字入力を行うアプリケーションは、入力可能な箇所で制御を行っています。
たとえば、数値入力専用になっていると数値しか入力できず、英字や漢字を入力しても反応しない現象が発生します。
パソコンの帯電
パソコンが帯電すると、さまざまなトラブルを引き起こします。
パソコンに溜まった不要な電気により、キーボードが反応しない現象が発生する場合もあります。

デバイスドライバの不具合
キーボードはパソコンの中で周辺機器の位置づけとなり、デバイスドライバと呼ばれるソフトウェアを介し、入力した情報がパソコンに伝えられています。
デバイスドライバに不具合が発生するとキーボードに正しく情報が伝えることができず、正常に反応しないこともあるようです。
Windows Updateの影響
Windows Updateは、Windowsへの新しい機能追加や不具合のある機能の修正を目的として、定期的に実行されます。
Windows Updateの状況により、キーボードが反応しない現象が発生することもあります。
また、Windows Updateに不具合が発生している場合も、キーボードのトラブルが起きることもあるようです。
キーボードが反応しない場合の対処法
キーボードが反応しない場合は、以下の対処法を試してみてください。
- キーボードを交換する
- キーボードの埃やゴミを除去する
- キーボードの電池を交換する
- NumLockを有効にする
- マウスキーを無効にする
- フィルターキーを無効にする
- 放電を行う
- デバイスドライバを更新する
- Windows Updateを実行する

キーボードを交換する
キーボードが反応しない場合、別のキーボードに交換してみることで反応しない現象が改善されることがあります。
また、有線キーボードを利用している場合は、違うポートにケーブルを差し替えてみると、正常にキーボードが使用できる場合があります。
パソコンにUSBハブを挿して使用している場合は、パソコンのUSBポートに直接接続してみてください。
キーボードの埃やゴミを除去する
キーボードのキートップを外し、中に溜まった埃やゴミを取り除くことで、問題が改善されるかもしれません。
パソコン初心者の場合は、キーボードのうえから軽く掃除機で吸ってみるだけでも構いません。
もしくはエアダスターなどの先端ノズルを利用し、ゴミや埃を吹き飛ばしてみましょう。
キーボードの電池を交換する
ワイヤレスキーボードの場合、電池切れでキーボードが反応しなくなっている可能性があります。
キーボードに対応した電池を用意し、交換してみましょう。
しばらくワイヤレスキーボードを使用していないと、気付かない間に電池切れになっていることも多いため、久しぶりに使用する場合は電池残量を確認するか、もしくは電池交換してから利用することをおすすめします。
NumLockを有効にする
キーボードには、文字入力以外の特殊なキーも用意されています。
右側のテンキーが反応しない場合は、「NumLock」キーを押して有効に切り替えることで、正常な入力に戻ります。
※パソコンの機種によって、左下の [Fn] キーを押しながら [NumLock] キーを押さなければ切り替わらないケースもあります。
マウスキーを無効にする
一部のキーのみ反応しない場合、マウスキー機能が有効になっていることが考えられます。
- Windowsロゴをクリックし、設定をクリックします。
- 設定画面が表示されたら、「簡単操作」をクリックします。
- 左の一覧から「マウス」をクリックします。
- 「マウス」画面が表示されたら、「テンキーを使用するためにマウス キー機能をオンにして、マウスポインターを移動する」をオフにすれば完了です。
フィルターキーを無効にする
キーを強く押さないと反応しない場合、フィルター機能を無効にすることで改善される場合もあります。
- Windowsロゴをクリックし、設定をクリックします。
- 設定画面が表示されたら、「簡単操作」をクリックします。
- 左の一覧から「キーボード」をクリックします。
- 「キーボード」画面が表示されたら、「フィルター機能の使用」欄の「速いキーボード操作または繰り返しのキーボード操作を無視して、キーボードの入力の間隔を変更する」をオフにすれば、完了です。
放電を行う
パソコンの帯電を解消することで、キーボードの反応しない現象が改善されることもあります。
- CDやDVD、USBメモリなどの媒体をセットしている場合、すべて取り出します。
- 電源が切れた状態でACアダプタと電源ケーブル、バッテリーや周辺機器など、すべての接続をパソコンから取り外します。
- 5分以上放置して、再度ケーブルやバッテリーなどを取り付けます。
- パソコンを起動し、問題が改善されているか確認します。
デバイスドライバを更新する
デバイスドライバのバージョンが古かったり、ドライバが破損していると、キーボード入力にトラブルを起こすことがあります。
- Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「デバイスマネージャー」をクリックします。
- デバイスマネージャー画面が表示されたら、「キーボード」横の「>」をクリックすると、ドライバの一覧が表示されます。
- 更新するドライバを右クリックし、「ドライバーの更新」をクリックします。
- 「ドライバーの更新」画面が表示されたら、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。
- メッセージが表示されたら、そのまましばらく待ちます。
- 「ドライバーが正常に更新されました」と表示されたら、「閉じる」をクリックすれば終了です。
Windows Updateを実行する
Windowsが不具合を発生し、トラブルを引き起こしていることも考えられます。
Windows Updateを行い、更新プログラムをインストールして改善されるか確認してみましょう。
- Windowsロゴをクリックし、設定をクリックします。
- 「設定」画面が表示されたら「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」画面が表示されたら、左側のメニューから「Windows Update」をクリックし、「更新プログラムのチェック」をクリックすれば自動的に更新プログラムがインストールされます。
※Windows Updateを行った場合、再起動が必要になることもあるため、事前に必要なデータを保存してすべてのアプリケーションを終了させておきましょう。
キーボードが接触不良で反応しない場合の応急措置
上記対処法に効果がない場合や、キーボードが内部で接触不良を起こしてまったく反応しない場合は、緊急時としてWindows10の機能のスクリーンキーボードで対応することが可能です。
スクリーンキーボードの表示方法は以下のとおりです。
- Windowsロゴをクリックして、スタートメニューを表示させます。
- スタートメニューを下にスライドさせ、「Windows簡単操作」をクリックして展開させた一覧から、「スクリーンキーボード」をクリックします。
- スクリーンキーボードが表示されたら、入力するアプリを開き、スクリーンキーボードからマウスポインタでキーをクリックすれば、文字を入力できます。
まとめ
キーボードが反応しない場合の対処法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
上記で紹介した対処法を試して改善されない場合は、キーボードそのものが故障しているか、もしくはパソコンに異常が発生しているかもしれません。
キーボードが利用できないのであれば、早めにパソコン修理業者に診断してもらったほうが良いでしょう。
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