【修理初心者必見】データ復旧業者とパソコン修理業者の違いを徹底検証!

パソコンに障害が起きた場合、データ復旧業者とパソコン修理業者のどちらに修理を出せば良いか迷う人も少なくありません。
データ復旧とパソコン修理は、提供しているサービスも得られる結果も大きな違いがあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。

今回は、データ復旧業者とパソコン修理業者の違いについて解説します。業者選びに迷った際の参考にしてみてください。

「データ復旧業者」と「パソコン修理業者」とは?

データ復旧業者とパソコン修理業者では、作業内容の違いがよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
それぞれどのような特徴があるのか、以下にまとめました。

※業者によってサービス内容が異なるため、必ずしもすべての業者にあてはまるわけではありません。

データ復旧業者とは?

データ復旧業者は主に、壊れたハードディスクなどからデータを抽出するサービスを提供しています。
パソコンのハードディスクや光ディスク、フラッシュメモリなどの記憶媒体に保存されたデータを、破損や劣化などによる原因で消失させてしまった場合、ファイルとして回収してもらうことが可能です。
基本的にハードディスクの交換や修理などは対応しておらず、メディアからのデータの取出しをメインに行っています。

■データ復旧業者の主な特徴

  • 保存されたデータの救出や復旧が目的
  • 破損したデータの復旧対応可
  • ハードディスクの物理障害(※)による破損対応可
  • 復旧後の動作回復の確認は対応不可

※物理障害については、本項の文末で後述します。

パソコン修理業者とは?

パソコン修理業者はその名のとおり、壊れたパソコンを修理してくれる業者を指します。
パソコンの物理的な損傷による故障やシステムによる不具合など、あらゆるトラブルへの対応が可能です。
パーツの交換や、不具合が起きたシステムの復旧などを行い、パソコンを修理します。

■パソコン修理業者の主な特徴

  • パソコンの動作回復が目的
  • ハードウェア・ソフトウェアによる不具合の対応可
  • ハードディスクの論理障害(※)による破損対応可
  • データや設定のバックアップ対応可

※論理障害については、本項の文末で後述します。

このように、大きく分類すると、データ復旧業者は破損したハードディスクのデータ抽出を、パソコン修理業者はそれ以外のサービスを担っています。
ハッキリとした線引きをしている業者も多いですが、データ復旧とパソコン修理の両方を行っている業者もいるため、利用する際は事前に確認が必要です。

※物理障害と論理障害

ハードディスクの故障は、「物理障害」と「論理障害」の2種類があります。
どちらもハードディスクの故障には変わりありませんが、障害が起きる原因や対応方法が異なります。

  • 物理障害とは

物理障害とはハードディスクが物理的に破損し、データが読み取れない状態を指します。
落下や水没、熱暴走、振動といった外部からの衝撃や経年劣化などにより、ハードディスクの故障を引き起こします。
物理障害で起こる現象として、異音や異臭がする、発熱するなどがあり、パソコン本体に異常が見られることが特徴です。
物理障害が発生したハードディスクは、分解して不良パーツを交換しなければデータ復旧は難しいとされています。

  • 論理障害とは

論理障害とは、ハードディスク本体やパーツの問題ではなく、内部に保存しているデータに問題がある場合に発生する障害です。
システムファイルの破損や削除、ウイルス感染などが論理障害に当てはまります。
論理障害の場合は、ハードディスク自体に障害が起きているわけではないため、フォーマットを行えばハードディスクを再利用できるケースが多いようです。
しかし、フォーマットを実行するとデータは消失するので、事前にデータ復旧ソフトなどで対応する必要があります。

「データ復旧業者」と「パソコン修理業者」のサービス内容の違い

続いて、データ復旧業者とパソコン修理業者の混同されやすいサービス内容をピックアップし、どこまで対応してくれるか比較してみました。
以下の表を参考に、それぞれのサービス内容の違いについて、項目ごとに解説します。

※業者によってサービス内容が異なるため、必ずしもすべての業者にあてはまるわけではありません。

データ復旧

データ復旧業者

さまざまなメディアのデータ復旧が可能です。
障害が発生したメディアからデータを抽出し、新しいメディアへファイルコピーを行い、返却してくれます。
論理障害・物理障害のどちらにも対応していますが、修理には応じていませんので、データを抽出したあとは破損したままのメディアが返却されます。

パソコン修理業者

パソコン修理業者によっては、対応している場合もあります。
ハードディスクのみを扱っている業者もあれば、さまざまなメディアのデータ復旧に対応している業者も存在します。
データ復旧業者同様、データの抽出を行いますが、修理が可能であれば応じてくれる場合もあるため、希望の業者へ確認してみましょう。

データ取出し

データ復旧業者

データ取出しは破損していないメディアからデータを取り出す作業のため、故障していないことが前提となります。
正常なパソコンからデータを取り出すだけの作業のため、データ復旧業者ではあまり取り扱っていないようです。

パソコン修理業者

パソコン修理業者ではデータ取出しに対応しています。
データバックアップやデータ移行など、取り出したデータを他のメディアやパソコンへ移行することも可能です。

ハードディスク修理

データ復旧業者

ハードディスクの修理も行っていますが、データを復旧させるための一時的な処置であって、修理を目的としていません。
パーツを交換してドライブが読み取れるように修理しても、データ復旧後は元の故障パーツに戻して返却されます。
たとえハードディスクを修理してもらうことができても、動作回復の確認はしてもらえず、パソコンが壊れたまま返却される場合がほとんどです。

パソコン修理業者

データ復旧に対応しているパソコン修理業者だと、ハードディスク修理に対応してくれる場合もあります。
しかし、論理障害による修理のみを受け付けている場合は、ハードディスク内部の故障には対応してくれないこともあります。

ハードディスク交換

データ復旧業者

データ復旧の際に依頼すれば交換してくれる場合もありますが、パソコンの動作確認までは保証してもらえません。
また、ハードディスク交換のみでは依頼を受けていないデータ復旧業者がほとんどです。

パソコン修理業者

修理でなくともハードディスクの交換依頼が可能です。
交換後は、パソコンの動作確認まで行ってくれます。

マザーボードの交換

データ復旧業者

マザーボードに限らず、パソコンパーツの交換や修理は基本的に受け付けていません。

パソコン修理業者

マザーボードの交換だけでなく、修理対応も行ってくれます。
修理に必要なパーツ交換なども可能です。
マザーボード以外のパーツの交換・修理も対応してくれます。

OSやドライバの更新

データ復旧業者

論理障害によるデータ復旧の作業のひとつとして、OSやドライバの更新を行うことはあります。
しかし、復旧後のOSの起動は保証してくれません。

パソコン修理業者

修理に必要であれば、OSやドライバの更新を行います。
最新の更新プログラムをダウンロードしてもらうことが可能です。
修理後はパソコンが起動するかどうかの動作確認も行ってくれます。

リカバリ

データ復旧業者

データを抽出することが目的のため、リカバリは対応していません。

パソコン修理業者

パソコン修理業者ではリカバリの依頼を受け付けています。
ただし、データ復旧や取出しを受け付けていない業者だと、リカバリ前にバックアップを実行してもらえないこともあるため、事前に確認が必要です。

パソコンの初期化(リカバリ)とは?購入時の状態に戻す方法やメリットなどを解説!

2019年11月8日

設定のバックアップ

データ復旧業者

ハードディスクをフォーマットせずに済めば、設定が保存されている場合もありますが、保証はされていません。

パソコン修理業者

修理前に依頼すれば、設定内容をバックアップしてもらうことが可能です。

「データ復旧業者」と「パソコン修理業者」のメリット・デメリット

ここからは、データ復旧業者とパソコン修理業者のそれぞれのメリット・デメリットについて、解説します。

データ復旧業者のメリット・デメリット

  • メリット

データ復旧業者の最大のメリットといえば、やはりデータを復旧させてくれることです。
水没や落下など、一般的には難しいとされる物理障害による故障であっても、高い確率でデータを復旧してくれます。
また、ハードディスクのデータを復元できた場合のみ料金が発生する、成果報酬制を採用しているデータ復旧業者が多いのもメリットのひとつといえるでしょう。

  • デメリット

ハードディスクなどのメディアに保存されているデータを取り出すことを重視しているため、パソコンの機能を回復してもらえる可能性が低い点がデメリットです。
動作復旧も対応していないことが多いため、データ復旧後にパソコンが使えなくなる場合もあります。
また、公式なセキュリティ規格を保有していない業者も多いので、依頼する業者によっては安全性に欠ける面もあります。

パソコン修理業者のメリット・デメリット

  • メリット

データ復旧業者と違い、パソコン修理業者はどのような症状の故障にも対応してくれる点が大きなメリットといえるでしょう。
ハードウェア・ソフトウェアに関わらず、どちらの不具合でも対処できる技術力の高いスタッフがそろっています。
「インターネットに繋がらない」「パソコンの動作が遅い」などといった内容にも対応可能であることが多いです。

データ復旧サービスを扱っているパソコン修理業者の場合、データ復旧業者では断られるハードディスクの修理やパーツ交換なども依頼することができます。

  • デメリット

パソコン修理業者はパソコンの機能や動作を回復させることを重視しており、なるべく最短で修理を行います。
パソコンが故障した場合もデータ復元より動作回復を優先するため、ハードディスクが破損すれば修理するよりも丸ごと交換するという業者も少なくありません。
故障しても何とかデータを残したいと思う人にとっては、デメリットになるといえるでしょう。

「データ復旧業者」と「パソコン修理業者」のどちらを選ぶべき?

パソコンが壊れてしまった場合、故障状況やバックアップの状況などで、どこへ依頼すべきか変わってきます。

パソコンが壊れる直前まで外付けのメディアにバックアップをとっていれば、データ復旧は必要としません。
しかし、パソコンのハードディスクにバックアップを保存していた場合、故障の状況によってはデータ復旧が必要になります。

また、ユーザーがデータを復旧したいかどうかによっても、どちらを選ぶか変わってきます。

おすすめはデータ復旧も行うパソコン修理業者

データ復旧とパソコン修理の両方を望む場合は、データ復旧業者にデータ抽出や復元を依頼した後に、パソコン修理業者にパソコンの修理を依頼することになり、修理が完了するまで長時間を要します。
データ復旧業者はあくまでデータを抽出するだけで、破損したハードディスクを修理してくれるわけではないからです。

データ復旧業者は修理まで対応していませんが、パソコン修理業者はデータ復旧に対応している業者も存在するため、短期間で修理を完了させることが可能です。
短期間でデータ復旧も修理も終わらせたい場合は、データ復旧サービスを行っているパソコン修理業者を探して、依頼するようにしましょう。

データ復旧に対応しているドクター・ホームネット

データ復旧を取り扱っているパソコン修理業者は数多いですが、その中でもおすすめできる業者がドクター・ホームネットです。
パソコンはもちろん、外付けハードディスクやスマートフォン、USBメモリなど各メディアの消失したデータを復旧することが可能です。

データ復旧に関するさまざまなサポートも行っているため、パソコンが故障した場合は、まずドクター・ホームネットに相談してみることをおすすめします。

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2019年11月6日

まとめ

データ復旧業者とパソコン修理業者の違いについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
データの復旧を希望するかどうかで依頼先が異なってくるため、どちらも対応できるパソコン修理業者を探しておくことをおすすめします。
データ復旧費や修理費も業者ごとで違うため、事前に下調べをしたうえで選ぶようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。