パソコンの不具合として挙げられることの多い、「液晶パネルが割れた」「画面が表示されない」というトラブル。
ほとんどの場合、液晶パネルを交換することで解決できます。
今回は、液晶パネル割れや画面が非表示になってしまう原因、割れてしまった場合の3つの対応方法を解説します。
本記事の情報は2023年7月31日最新情報です。
目次
液晶パネルが割れる原因・症状
液晶パネルの割れや不具合の症状として、以下のようなものが挙げられます。
- 亀裂やひびなど、液晶パネルに線が入っている
- 画面の一部、または全体が表示されない
- 黒いシミのようなものが映っている
上記のような症状は、なぜ起こってしまうのか。
まずは、液晶パネルが割れたり不具合を起こす原因を3つご紹介します。
- 外部からの衝撃
- ノートパソコンを閉じる際にものをはさんだ
- 経年劣化・ケーブルの故障
外部からの衝撃
液晶パネルが割れる原因として多いのが、外部からの衝撃や圧力です。
液晶パネルは衝撃に弱いため、ノートパソコンを落としたりぶつけたりしてしまうと、簡単に割れてしまいます。
とくに、軽量化されているノートパソコンなどは、部品が軽い分液晶パネルの強度も低い傾向があるため注意が必要です。
また、外部から衝撃や圧力がかかってしまう例として、「高いところからパソコンを落とした」「カバンの中でパソコンに圧力がかかった」などが挙げられます。
そのため普段からパソコンを持ち歩く人や、パソコンをカバンに入れたまま満員電車に乗る機会が多い人は、注意が必要です。
パソコンに負荷がかからないよう、持ち運ぶ際はケースに入れたり、カバンは前にかかえるなどして対策を行いましょう。
ノートパソコンを閉じる際にものをはさんだ
ノートパソコンを閉じる際に、液晶パネルとキーボードの間にものをはさんでしまうと、割れてしまう原因になります。
割れるだけではなく、液晶パネルに負荷がかかることで内部の液体が漏れててしまうことにもなりかねません。
そのため、ノートパソコンを閉じる際はUSBメモリやマウスなどの、硬いものがないことを確認してから閉じましょう。
また、強い力でパソコンを開閉すると液晶パネルにも負荷がかかるため、ゆっくりと開閉することも重要です。
経年劣化・ケーブルの故障
「画面に何も表示されない」という場合は、経年劣化やケーブルの故障が原因である可能性があります。
液晶パネルの経年劣化によって画面が表示されなくなったり、ケーブルが内部で断線してしまうこともあるのです。
画面が表示されていない場合は、液晶パネルの不具合以外にもハードディスクやマザーボードなどの故障が考えられるため、パソコン修理業者に診断してもらうことをおすすめします。
液晶パネルの不具合が出た時の対応方法
液晶パネルが割れたり、不具合が起きた際は以下の点に注意しましょう。
- 不具合を放置しない
- 割れ・液体漏れの箇所を触らない
- データのバックアップを取る
不具合を放置しない
液晶パネルの割れや不具合に気づいたら、放置せず、早めに修理対応しましょう。
不具合をそのままにしておくと液晶パネルのひびが深くなったり、液体漏れが悪化する可能性があるからです。
今は画面の一部にしか問題がなくても、時間が経っていくにつれて、画面が全体的に表示されなくなることも考えられます。
また、パソコンを高いところから落として液晶パネルが割れてしまった場合、液晶パネル以外の部品にも不具合が出ているかもしれません。
割れ・液体漏れの箇所を触らない
液晶パネルが割れている箇所は、「押す」「触る」といったことをしないようにしましょう。
なぜなら、割れている箇所は高温になっている場合が多く、触るとやけどをしてしまう可能性があります。
また、不具合の箇所を触って、症状が改善することはほとんどありません。
そのため、普段タッチパネルを使用しているパソコンであっても、修理するまでは画面に触らないほうが賢明です。
データのバックアップを取る
液晶パネルに不具合が出たら、念のためデータのバックアップを取ることをおすすめします。
ハードディスクやマザーボードなどの部品に故障があった場合、データが消えてしまったりパソコンが起動できなくなる可能性があるからです。
とくに、パソコンのデータが保存されているハードディスクは、衝撃に弱い部品です。
液晶パネルへの衝撃がハードディスクにも影響をおよぼしている可能性があるため、早めにバックアップしたほうが良いでしょう。
「画面が表示されないからバックアップできない」という場合は、VGAケーブルやHDMIケーブルを使って、パソコンを外部モニターに接続する方法があります。
外部モニターに繋ぐ手段がない場合は、ハードディスクそのものを取り除くという手段も有効です。
液晶パネルの修理方法
液晶パネルに不具合が出た時の修理方法として、以下3つの方法が挙げられます。
- パソコン修理業者に修理依頼
- パソコンの買い替え
- 自分で修理
パソコン修理業者に修理依頼
パソコンが故障した場合、基本的にパソコン修理業者に依頼するのがおすすめです。
自前での修理と比べて費用はやや高くなってしまいますが、その分高い技術を持ったプロが責任を持って修理してくれます。
パソコン修理業者なら、具体的な症状の診断から液晶パネルの調達、修理まですべて任せられるためおすすめです。
また、自分でで修理すると液晶パネルの部品を間違えて注文してしまったり、パソコンを分解した後に元の状態に戻せなくなる可能性があります。
また、分解中に静電気が発生すると、パソコンが起動しなくなるケースもあります。
その点、パソコン修理業者に依頼すればプロに修理してもらえるため、上記のような心配は不要です。
持込みだけではなく、宅配や訪問での修理に対応している業者もあるため、修理に出す手間もかからないでしょう。
パソコンを買い替え
「同じパソコンを10年以上使っている」「液晶パネル以外にも不調を感じている」という場合は、思い切って新しいパソコンに買い替えるのも、ひとつの手段です。
一般的に、パソコンは5年以上経つと、さまざまな不具合が出やすくなるといわれています。
ハードディスクの寿命も3年~5年ほどとされているため、予算に余裕がある場合は買い替えを検討しても良いでしょう。
しかし、パソコンを買い替えるには修理よりも高い費用がかかり、データの移行作業も必要です。
そのため、時間や予算に余裕のない方には、あまりおすすめできません。
自分で修理
液晶パネルの故障は、自前で修理することも可能です。
パソコンのメーカーに液晶パネルの部品を注文し、自分でパソコンを分解し部品を交換します。
液晶パネルの部品代金しかかからないため、修理に必要な費用が少ない点がメリットです。
しかし、自分で修理する場合は誤った液晶パネル部品を注文しないよう、パソコンの型番やモニターサイズなどを確認する必要があります。
また、分解や部品交換の作業を正しくを進めないと、「交換したのにモニターが映らない」「分解したまま元に戻せない」といったトラブルが発生します。
自分でパソコンを分解すると、メーカーの保証が受けられなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
液晶パネルの交換・修理の相場
パソコンを修理する際に気になるのが、修理費用の相場です。
自前で修理する際と、パソコン修理業者に依頼する際の修理相場を以下にまとめましたので、ぜひ参考してください。
- 自前修理:5,000円~20,000円(税込)ほど
- パソコン修理業者:15,000円~40,000円(税込)ほど
自前で修理する場合は、液晶パネルの部品代のみで修理できるため、費用を安く抑えられます。
また、中古の液晶パネルを購入できれば、さらに費用を抑えられるでしょう。
一方でパソコン修理業者の場合は、部品代に加えて修理費用が必要になりますが、修理費用が必要な分確実に修理してもらうことが可能です。
修理費用は「ノートパソコンか一体型パソコンか」「WindowsかMacか」などの条件によって変動しますので、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。
▼代表的なパソコン修理業者の液晶ぱねる漏れの修理費用
パソコンの症状 | PCホスピタル | パソコンドック | パソコン修理24 |
---|---|---|---|
液晶漏れ | 16,500円 | 12,100円+部品代 | 7,700円+部品代 |
液晶パネルが割れた・表示されない:まとめ
「液晶パネルが割れた」「一部・全部の画面が非表示になってしまった」という症状が発生したら、基本的には液晶パネルを交換する必要があります。
液晶パネルを交換する際は、パソコン修理業者に依頼しましょう。
パソコン修理業者なら、部品の調達から交換修理まで、すべて対応してくれます。
自分で修理することも可能ですが、パソコンの分解や部品交換に失敗するリスクがあり、メーカーの保証が受けられなくなる可能性もあるため注意しましょう。
パソコン博士の知恵袋はパソコン修理業者大手の PCホスピタル(累計サポート実績200万件以上 ※1、利用率No.1 ※2)をおすすめしています。
メーカー・年式問わず、Windows・Macとも液晶パネルの修理・交換をしてくれます。PCホスピタルは事前見積もりを徹底しており、パソコンの状態を確認しながら、デスクトップPC・ノートパソコンの割れた液晶パネルを交換してくれます。また、グレア液晶・ノングレア液晶・TN方式・VA方式・IPS方式と液晶の種類も豊富です。
東京や大阪、名古屋、福岡など大都市以外の地方都市にも店舗があるので、即日修理が可能です。
※1 2023年8月末時点 日本PCサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ