パソコン画面が暗いのにはさまざまな原因が考えられますが、基本的な操作で解消できることも少なくありません。
本記事では、Windows 10 OSに限定して、パソコンが暗くなる原因とその対処法を解説します。
今回はノートパソコンを対象に対処方法を解説します
パソコン画面が暗くなってしまう原因とは?
パソコンの画面が暗くなる原因として、考えられる主な要素は以下の通りです。
最近ではWindows Updateがパソコンに影響を与えてしまうケースが数多く生じているため、画面が暗くなってしまう原因についても、さまざまな要因が考えられます。

液晶画面の裏側にあるバックライトやインバーターの部品は、消耗品のため交換が必要になります。

ハードウェアが原因の場合も
上記の要因以外にも液晶パネルやインバーター、バックライトなどのハードウェアの故障や寿命であることが考えられます。
パソコンの電源を入れるとマザーボードから液晶ケーブル、インバーターからバックライトといった流れで画面が映りますが、それらのパーツが一つでも故障していると、画面が暗くなったり映らなくなることが考えられます。
少しでも画面が映っているならバックライト、またはインバーターのどちらかが故障しているかもしれません。

ハードウェアが破損している場合、急に電源が落ちたり、再起動を繰り返したりします。そんな挙動が発生したら、パソコン修理業者に相談してください。
パソコン画面が暗いときの対処法
パソコンを購入したときから画面が暗い場合、ディスプレイの初期設定値が暗めになっていることが考えられます。
まずはパソコンの基本的な設定を変更して、画面が明るくならないか試してみましょう。

画面の明るさを調整する場合、パソコンの画面設定から変更します。Windows10の操作方法を参照して説明します。
アクションセンターで明るさを調整する
Window10ではタスクバーの一番右側に、吹き出しのようなマークのアクションセンター(※注1)のアイコンが表示されています。
下部に太陽のマーク「☼」と調整スライダー(※注2)が表示されます。

アクションセンターが表示されていない場合は、画面下部のタスクバーを右クリックし「タスクバーの設定」をクリックします。
タスクバーの設定画面が表示されたら、下にスクロールして「システムアイコンのオン/オフの切り替え」を選択し、その中の「アクションセンター」をオンにしてください。
調整スライダーが表示されない場合、クイックアクション(アクションセンターの下部に表示されるアイコン集)の表示が多すぎて、折りたたまれている可能性があります。
その場合、クイックアクションの一番左上に「展開」と表示されているため、これをクリックすると調整スライダーが表示されます。
展開してもスライダーが表示されなかったり、「展開」の表示そのものがない場合は、後述する他の方法で明るさを調整してください。
設定画面から明るさを調整する



キーボードで明るさを調整する

キーボードから画面の明るさを調整することも可能です。
メーカーによってキーボードの配置は異なりますが、基本的には以下のキーを押すことで調整可能です。
「Fnキー」 + 「☼キー」
「☼キー」に上下それぞれ矢印マークがついているため、「Fnキー」を押しながら「☼キー」のどちらかの矢印を押すと、明るさの調整ができます(明るくしたい場合は↑、暗くしたい場合は↓)。

「☼キー」はキーボード上部の「F1」などのファンクションキー、または方向キーなどに配置していることが多いようですが、キーボードによっては明るさ調整のキーが独立していることもあります。

また、パソコン本体に明るさ調整のボタンがついているパソコンもあります。
リモコンが付属しているパソコンであれば、リモコンで調整することも可能です。
明るさの自動調整をオフにする
パソコンによっては、「自動輝度調整」機能が装備されていることがあります。
画面の環境や周りの照明の状態に応じて、自動的に明るさを調整してくれる便利な機能です。
しかし、自分の好みに合わせて明るさを調整・固定することができないため、場合によっては画面が暗く見えてしまうこともあるようです。

パソコンが自動的に暗くなってしまう場合は、以下の手順で「自動輝度調整」機能をオフにしておいたほうがよいでしょう。

※パソコンによっては、画面の中央に表示されていることもあります。




電源プランを変更する

電源プランを省電力に設定している場合、電力を節約するため、画面の明るさが抑えられてしまいます。
以下の手順で省電力プランを変更することで、画面が明るくなるケースがあります。
※パソコンによっては、画面の中央に表示されていることもあります。

バッテリー節約機能をオフにする

パソコンにバッテリー節約機能が搭載されている場合、バッテリーの残量が減ってきたときに省電力でパソコンを稼働させるため、自動的に画面の明るさが調整されます。
以下の手順でバッテリー節約機能をオフにすることで、画面が暗くなることを防げます。

色の管理で調整する

Windows Updateを行った後、画面が暗くなってしまうことがあります。
こうした現象は、ディスプレイの調整をすることで、画面の明るさが戻ることもあります。





ディスプレイの設定以外で画面の暗さを改善する方法

先述した手順に則りディスプレイの設定を変更しても改善が見られない場合、OSやドライバ、またはパソコン本体に問題があることも考えられます。
以下の情報を参考に、パソコンを最新の状態にしてみてください。

高速スタートアップを無効にする
Windows10では、シャットダウン時の情報を一時的に保存する「高速スタートアップ」機能が働いています。
一時保存した情報を読み込むことで起動が速くなりますが、新たな周辺機器の接続やシステムの設定変更をした時、またはWindowsに問題が生じている時に、パソコンの動作に異常が発生し、明るさの調整ができなくなる場合があります。
このような場合、パソコンの再起動を行うことで問題が解決することがあります。
再起動を行うことにより、「高速スタートアップ」機能を無効にして完全にシャットダウンさせることができます。

以下の手順で「再起動」を行う場合は、起動中のアプリケーションをすべて終了させてデータを保存してください。

Windows Updateを手動で行う
Windows Updateを行うと自動的に更新プログラムがインストールされ、パソコンが最新の状態になり、問題が改善されることもあります。
以下の手順でWindows Updateを行う場合、再起動が必要となることもあります。
事前に必要なデータを保存し、すべてのアプリケーションを終了させておきましょう。


パソコンを放電する
長時間パソコンを使用していると、パソコン内部に電気がたまり、誤作動を起こして画面の明るさの調整ができなくなることがあります。
このような症状が起きた場合は、以下の手順でパソコンを放電することにより、解決することがあります。

ご紹介した対処方法で解決しない場合、すぐに原因を調査してくれる持込修理対応のパソコン修理業者に相談しましょう。
まとめ

紹介した対処法を試してみても明るさが改善されない場合、ハードウェアによる故障の可能性が考えられます。
ハードウェアに障害が起きた場合、パーツの交換修理が必要になることもありますので、自分で対応できない人も多いのではないでしょうか。
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パソコンの画面が暗いと、視力低下の原因となったり、パソコン操作をするうえでストレスのもとになることもあります。