動作の重いパソコンを最適化!初心者でも簡単にできるメンテナンス方法を解説!

パソコンを長期にわたり使用していると、動作が重くなってきたり、パフォーマンスが低下してしまうことがあります。

この記事ではパソコンの最適化とは一体どのようなものなのかや、最適化の方法について解説します。
パソコンが重いと感じたとき、参考にしてみてください。

パソコンの買い替えを検討する人もいると思いますが、パソコンを最適化することで問題が改善されることもあるので、まずは本日紹介する最適化を試してみましょう。

パソコンの最適化(デフラグ)とは?

パソコンの最適化は「デフラグ」とも呼ばれており、正式には「デフラグメンテーション」というユーティリティソフトの一つです。

デフラグとは、パソコンのハードディスクドライブ(HDD)内にバラバラに保存されたデータを並べ替えて、ひとまとめにして整理整頓することを指します。

パソコンを購入した当初は、ハードディスクの領域にデータが順番に連続している状態ですが、ファイルの削除や保存を繰り返すと、徐々に細かな空き領域が増えていきます。

一度空き領域が発生すると、新たに作成したファイルはその間にまたがって記録するようになります。

また、保存していたファイルが元の記録していた位置に収まりきらない場合も、データを分割してさまざまな空き領域に記録されます。

こうした現象を断片化(フラグメンテーション)と呼びます。
(詳しくは下図を参考にしてください。)

断片化が発生するとドライブのヘッドの移動量が増え、ハードディスク内に読み書きする際に時間がかかり、アクセス速度を遅くする原因になります。

パソコンの最適化(デフラグ)をすることで、断片的に配置されているファイルを整列し、空き容量を連続化することが可能です。
そのため、読み書きする速度が速くなり、パソコン本来のスピードを保つことができます。

ソリッドステートドライブ(SSD)の最適化について

最近ではハードディスクに代わり、新たにソリッドステートドライブ(SSD)が搭載されているパソコンが増えつつあります。
ソリッドステートとは、電子工学の分野で半導体を意味する言葉で、その名のとおり、半導体メモリを用いた記憶装置です。

メモリチップにデータを読み書きするので処理速度が速く、USBメモリやSDカードで使用されている不揮発性メモリなので、電源を切ってもデータが消失されないというメリットがあります。

また、ハードディスクと違い電子回路だけで構成されており、駆動する部品が内蔵されていないため、軽量でサイズが小さく振動に強い、壊れにくいなどといった特徴も備えています。

SSDは読み書きする回数に制限があるため、Windows7以前は最適化(デフラグ)しないほうが良いとされていました。

しかし、Windows7以降は最適化(デフラグ)する際に、自動的にSSDかハードディスクかを判断し、SSDの場合は「Trim」機能が実行されるようになっています。
※SSDに残った削除済みデータを、完全に削除する機能を「Trim」といいます。

また、SSDの寿命も長くなっており、読み書きする回数は約10万回にも延びているため、Windows7以降で最新のSSDを搭載しているパソコンであれば、デフラグは定期的に行ったほうが良いでしょう。

ただし、「Trim」に対応していないSSDもあるため、事前に確認しましょう。

Windows7以降の最適化(デフラグ)について

Windows7以降、パソコンの最適化(デフラグ)は、初期状態で自動的に処理されるように設定されています。
Windows10では、初期状態で毎週自動的にデフラグが実行されます。
そのため、新しいWindows OSを搭載していれば、使用年数が長くない限り、それほどデフラグを意識する必要はありません。

最適化(デフラグ)は手動でも実施できますが、頻繁にすることにあまり意味はないため、パソコンの環境に合わせて実行しましょう。

パソコン最適化(デフラグ)のメリット・デメリット

パソコンにとってメリットが多いように思える最適化ですが、デメリットもあります。
最適化を行う場合は、メリット・デメリットを理解し実行しましょう。

最適化(デフラグ)のメリット

パソコンを最適化することで、以下のようなメリットを得ることができます。

  • ハードディスクの読み書きの速度が向上する
  • パソコンの起動が速くなる
  • アプリケーションの動作が快適になる
  • ハードディスクの空き容量が増える
  • ハードディスクのシーク音が改善される

デフラグを行うとパソコンの処理速度が向上し、快適に作業できる点が大きなメリットです。

最適化(デフラグ)のデメリット

パソコンを最適化することで、さまざまな効果が期待できる一方、デメリットも伴います。

  • ハードディスクが大容量だと長い時間を要する
  • 空き容量が少ないとハードディスクに負担がかかる
  • デフラグ中は他の作業ができない
  • ハードディスクが古い、壊れかかっている場合、ハードディスクの寿命を縮めることもある

デフラグはハードディスクに負荷がかかりやすく、場合によってはパソコンの寿命を縮めてしまうこともあります。

最適化する前に実行すること

パソコンの最適化を効率よくするためには、事前に以下の手順を行いましょう。
必須ではありませんが、パソコンのクリーンな環境を整えるために、なるべく実行することをおすすめします。

  • バックアップの実行
  • 不要なファイルの削除
  • ディスククリーンアップ
  • チェックディスク

上記の手順を行わずに最適化を実行した場合、不要なファイルが残ったり、同じ作業を繰り返さなければならないことがあるため、まずは事前準備を整えてから最適化しましょう。

ここではWindows10を参考に、事前準備の方法を紹介します。

バックアップの実行

デフラグはハードディスク内部のファイルが移動するため、デフラグ中のパソコン操作は控えましょう。

もし書き込みが失敗してしまうと、データが破損する恐れがあります。

デフラグ前に実行中のプログラムをすべて終了させ、必要なデータやファイルをUSBメモリやSDカード、外付けハードディスクなどを用い、すべてバックアップをとっておくようにしてください。

不要なファイルの削除

不要なデータがたまっていたりキレイに整理されていないと、せっかくデフラグを行っても、あまり効果を感じられません。

まずは不要なファイルやアプリケーションを削除しましょう。手順は以下のとおりです。

不要なフォルダやファイルを削除する

  1. 削除したいフォルダやファイルを選択し、右クリックして一覧の中から「削除」を選択します。
  2. 「このフォルダ(ファイル)をごみ箱に移動しますか?」というポップアップウィンドウが表示されたら「はい」をクリックします。
  3. 「ごみ箱」を右クリックし、「ごみ箱を空にする」をクリックしたら完了です。

不要なアプリケーションをアンインストールする

  1. Windowsロゴをクリックして、スタートメニューを表示させます。
  2. アンインストールしたいアプリケーションを右クリックし、一覧から「アンインストール」をクリックします。
  3. 「プログラムと機能」画面が表示されるため、アンインストールしたいアプリケーションを右クリックし、「アンインストール」をクリックします。
  4. アンインストールの確認画面が表示されたら、「はい」をクリックして完了です。

※アンインストールしたいアプリケーションが見つからない場合、コントロールパネルから「プログラムのアンインストール」を選びます。プログラムの一覧から選択することでアンインストールできます。
スタートメニューから「Windowsシステムツール」をクリックし、一覧の中から「コントロールパネル」をクリックすると、メニューの中に「プログラムのアンインストール」があります。

ディスククリーンアップ

ハードディスクに保存された不要なファイルや一時的に作成されたファイルなど、不要なファイルを削除できる機能が「ディスククリーンアップ」です。
ディスククリーンアップを行うことで、ハードディスクの空き容量を増やせます。

  1. Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「エクスプローラー」をクリックします。
  2. エクスプローラー画面が表示されたら、左側のナビゲーションウィンドウ内の「PC」をクリックします。
  3. PC画面が表示されたら、対象のドライブ(「ローカルディスク(C:)」または「Windows(C:)」)をクリックします。
  4. ローカルディスク画面が表示されたら、「管理」または「ドライブツール」タブをクリックし、「クリーンアップ」をクリックします。

    ※リボン(クリーンアップなどのコマンドが表示されているメニューのこと)が表示されていない場合は、画面右上の矢印マークをクリックすると表示されます。
  5. 空き容量を計算する画面が表示されます。
  6. 「ディスククリーンアップ」画面が表示されたら、ボックスの中から削除したいファイルにチェックを入れ、「OK」をクリックします。
  7. 削除の確認画面が表示されたら「ファイルの削除」をクリックして完了です。

※ディスククリーンアップで削除したファイルは基本的に復元できないので、削除前によく確認してください。

チェックディスク

ファイルが破損していたり、システムエラーなどの問題があった場合、デフラグを実行するとハードディスクに負荷をかけることがあります。
チェックディスクはハードディスク内で発生している部分を特定し、ファイルを修復する効果があります。

  1. Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「エクスプローラー」をクリックします。
  2. エクスプローラー画面が表示されたら、左側のナビゲーションウィンドウ内の「PC」をクリックします。
  3. PC画面が表示されたら、対象のドライブ(ここではローカルディスク)を右クリックし、一覧の中から「プロパティ」をクリックします。
  4. プロパティ画面が表示されたら「ツール」タブをクリックし、エラーチェック欄の「チェック」をクリックします。
  5. 「エラーチェック」画面が表示されたら、「ドライブのスキャン」をクリックします。
  6. スキャンが開始されるので、終わるまで待ちます。
  7. スキャン終了の確認画面が表示されるので、「閉じる」をクリックします。
  8. 元の画面に戻ったら「OK」をクリックして完了です。

※エラーが検出された場合「このドライブを修復する」などのメッセージが表示されます。

表示されている項目の中から対処法を選び、案内に従ってドライブの修復を行ってください。
場合によっては、パソコンの再起動を求められることもあります。

パソコンを最適化(デフラグ)する方法

事前準備が終わったら、いよいよ最適化(デフラグ)の実行です。
Windows10を参考に、最適化する方法を紹介します。

手動で実行する方法

手動でデフラグを行う場合は、以下の手順を参考にしてください。

  1. Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「エクスプローラー」をクリックします。
  2. エクスプローラー画面が表示されたら、左側のナビゲーションウィンドウ内の「PC」をクリックします。
  3. PC画面が表示されたら、対象のドライブを右クリックし、一覧の中から「プロパティ」をクリックします。
  4. プロパティ画面が表示されたら「ツール」タブをクリックし、「最適化」をクリックします。
  5. 「ドライブの最適化」画面が表示されたら、デフラグを実行するドライブをクリックし、「最適化」をクリックします。
  6. デフラグが開始すると「最後の実行」に「実行中」と表示されます。
  7. デフラグが完了すると「最後の実行」が実行した日付に更新され、「現在の状態」に「OK」が表示されるので、「閉じる」をクリックすれば完了です。

スケジュール化して自動的に実行する方法

スケジュールを設定してデフラグを行う場合は、以下の手順を参考にしてください。

  1. Windowsロゴを右クリックし、一覧の中から「エクスプローラー」をクリックします。
  2. エクスプローラー画面が表示されたら、左側のナビゲーションウィンドウ内の「PC」をクリックします。
  3. PC画面が表示されたら、対象のドライブを右クリックし、一覧の中から「プロパティ」をクリックします。
  4. プロパティ画面が表示されたら「ツール」タブをクリックし、「最適化」をクリックします。
  5. 「ドライブの最適化」画面が表示されたら、デフラグを予約するドライブをクリックし、「設定の変更」をクリックします。

    ※「設定の変更」ボタンは「有効にする」と表示されることもあります。その場合は「有効にする」をクリックします。
  6. 「最適化のスケジュール」画面が表示されたら、「スケジュールに従って実行する」にチェックを入れ、「頻度」ボックスから実行したい頻度を選びます。
  7. ドライブ欄の「選択」をクリックします。
  8. デフラグを行うドライブ一覧が表示されたら定期的にデフラグを行うドライブにチェックを入れて、「OK」をクリックします。
  9. 「最適化のスケジュール」画面に戻ったら「OK」をクリックし、「ドライブの最適化」画面が表示されたらスケジュールした頻度を確認し、「閉じる」をクリックすれば完了です。

まとめ

最適化を行ってもパソコンの状態が改善されない場合、ハードディスクの寿命が近づいていたり、障害を起こしていることも考えられます。
その場合はパソコン修理の専門業者に依頼することをおすすめします。

専門業者のひとつであるドクター・ホームネットは、ハードディスクの交換やデータ復旧などのサービスを提供しています。
デフラグで問題が解決しない場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

【ドクター・ホームネット編】料金や口コミは?気になるパソコン修理業者を徹底調査!

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ABOUT US

パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。