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パソコンにログイン・サインインできない原因と対処法を解説【Windows 10版】

かない@パソコン博士

第三者から不正にログイン(サインイン)されないために、パソコンにパスワードを設定している人も少なくありません。

しかし、パスワードをうっかり忘れてしまったり、パソコンに何かしらのトラブルが発生すると、ログインできなくなりパソコンを操作できなくなります。

今回はWindows 10を参考に、パソコンへログイン(サインイン)できない原因や対処法について解説します。

ログイン(Log in)・サインイン(Sign in)とは?

ログイン(Log in)・サインイン(Sign in)とは?

パソコンやソフトウェア、クラウドサービスなどを利用する際にユーザー情報(アカウント名やID、パスワード)を入力し、利用できる状態にすることを「ログイン」と呼びます。

ログインのログとは「記録」を意味しており、「ログイン」とは記録を利用できる状態になることを指します。

ログイン認証の導入により、情報漏洩のリスクを軽減し、セキュリティを強化してパソコンやサービスの不正利用を防ぐことが可能です。

世界最古とされるコンピュータの「Whirlwind」を開発したマサチューセッツ工科大学で、1963年にコービー・カルバート教授が各自のアカウントを利用できるパスワードを考案し、認証作業として「ログイン」という言葉を使用するようになったのが最初とされています。

ログイン前の操作画面にユーザー情報を入力すると、あらかじめ登録した情報と一致しているかどうか機器やサービス側で認証作業をして、アクセスの許可や拒否を決定します。

このような仕組みをログイン認証システムと呼びますが、最近ではパスワードや暗証番号による認証だけでなく、指紋や顔認証、セキュリティデバイスとなるUSBトークンの差し込みなど、さまざまな手段を用いたログイン方法が登場しています。

サインインやログオンとの違い

ログインと同じような認証行為の言葉として利用されるのが、「サインイン」や「ログオン」です。
基本的に「ログイン」と同じ意味で使用されており、違いは特にありません。

もともとメインフレームの時代に「ログオン」が使用されていましたが、パソコンとインターネットの普及により「サインイン」が一般的になり、それから「ログイン」へと変化していきました。

Microsoft社のWindowsでは「ログオン」が使用されていましたが、Windows 8以降は「サインイン」が採用されており、またMacでは「ログイン」が採用されていることから、OS起動時の認証の呼び方には特に決まりがないことが分かります。

ネットワーク関連やUNIX系システムでは「ログイン」が使用されることが多く、ネットサービスでは「サインイン」や「サインオン」などを採用している場合もあるようです。

Microsoft社はネットサービスでも「サインイン」を採用していますが、大手ポータルサイトやショッピングモール、SNSや銀行などのサイトでは「ログイン」を使用しているケースが多く見られます。

参考までに、ログイン例をいくつか集めてみました。

Yahoo!JAPANログイン

引用:Yahoo! JAPAN

サインインやログオンとの違い-説明2
引用:Google

サインインやログオンとの違い-説明3
引用:楽天市場

サインインやログオンとの違い-説明4
引用:Amazon

FaceBookログイン

引用:facebook

Xログイン

引用:Twitter

三井住友ログイン

引用:三井住友銀行

三菱UFJ銀行ログイン

引用:三菱UFJ銀行

 

パソコンにログイン・サインインできない原因

パソコンにログイン・サインインできない原因

パソコンにログイン(サインイン)できない主な原因は、以下のようなことが考えられます。

パソコンにログイン・サインインできない原因
  • パスワードの入力ミス・トラブル
  • キーボードのロック
  • キーボードのトラブル
  • 常駐プログラムの不具合
  • 起動時のパソコンへの負荷

パスワードの入力ミス・トラブル

パソコンにログイン(サインイン)できないほとんどの原因が、パスワード間違いです。
大文字で入力したつもりが小文字になっていたり、「Shift」キーを押し忘れていたりと、些細な入力ミスによりログインできない場合があります。

最近ではネットサービスやソフトウェアなどを利用する際にパスワードが必要になることが多いため、パスワードを管理しきれない人も少なくありません。

数多くのパスワードに頭が混乱してしまい、パソコンのログインパスワードをうっかり忘れてしまうこともあるようです。

また、自分でパスワードを変更したことを忘れてしまうケースもありますが、うっかり第三者にアカウント情報を盗まれ、無断でパスワードを変更されるなどのトラブルもあります。

キーボードのロック

キーボードには「Caps Lock」や「Num Lock」など、キーを固定する機能が備わっています。

「Caps Lock」は英字を大文字に固定する機能で、オンにすると小文字が入力できないため、ログイン(サインイン)の際にエラーになることがあります。

「Num Lock」は数字入力を固定する機能ですが、オフにすると数字が入力できなくなったり、キーを押すと通常操作と異なる動きをするため、パスワードが入力できないこともあるようです。

キーボードのトラブル

キーボード自体にトラブルが発生している場合、キーが入力できなかったり、入力がうまくできないことがあります。

ワイヤレスキーボードの場合は、電池が切れかかっていたり利用環境が悪いと、正常に動作しないこともあるようです。

常駐プログラムの不具合

Windows 10ではログイン(サインイン)した際に、自動的に起動する常駐プログラムがあります。

パスワードを入力してもログイン(サインイン)できない場合、特定の常駐プログラムを読み込んでいる際にトラブルが起きていると考えられます。

起動時のパソコンへの負荷

パソコンを起動している際に一時的に高い負荷がかかり、ログイン(サインイン)できないこともあります。

しばらくすると解決する場合もあるため、アクセスランプの状況を見ながらどのように対処するかを決めましょう。

パソコンにログイン・サインインできない場合の対処法

パソコンにログイン・サインインできない場合の対処法

パソコンにログイン(サインイン)できない場合は、以下の方法で対処してみましょう。

パソコンにログイン・サインインできない場合の対処法
  • パスワードを再入力する
  • キーボードのロックを解除する
  • スクリーンキーボードを利用する
  • パソコンを再起動する
  • パスワードをリセットする
  • システムの自動修復

パスワードを再入力する

パスワードを間違えて入力しているかもしれません。
パスワードを表示した状態で、もう一度入力しなおしてみましょう。

サインイン画面のパスワードボックスにパスワードを入力し始めると、右側に目のようなマークのパスワード表示ボタンが表示されます。
パスワードを再入力する-1
パスワード表示ボタンをクリックすると、「●●●」と非表示になっていたパスワードが表示されるので、正しいパスワードを入力してサインインできるか確認します。
パスワードを再入力する-2

キーボードのロックを解除する

キーボードの「Caps Lock」や「Num Lock」のオンオフを切り替えることで、正しいパスワードを入力できます。
※キーボードの配置は、メーカーによって異なります。

「Caps Lock」をオフにする

キーボードの「Shift」キーを押しながら、「Caps Lock」キーを押してオフにします。
「Caps Lock」をオフにする-1
「Caps Lock」のランプが消えたことをチェックし、再度入力してください。
「Caps Lock」をオフにする-2

※「Caps Lock」がオンになったままでパスワードを入力した場合、「Caps Lockキーがオンになっています」とメッセージが表示されます。

「Caps Lock」をオフにする-3

「Num Lock」をオンにする

「Num Lock」キーを押して機能をオンにすると、数字が入力できるようになります。
「Num Lock」をオンにする-1
「Num Lock」のランプが点灯していることを確認して、パスワードを入力してください。
「Num Lock」をオンにする-2
動画で解説

スクリーンキーボードを利用する

キーボードに何らかのトラブルが発生し、サインイン時に利用できない場合は、スクリーンキーボードを利用してログインすることも可能です。

サインイン画面で右下部に表示されている「コンピューターの簡単操作」をクリックします。
一覧が表示されたら、「スクリーンキーボード」をクリックします。
「スクリーンキーボード」が表示されたら、マウスで操作してパスワードを入力します。

パソコンを再起動する

パソコンを再起動することで、パソコンに発生したトラブルが解消され、サインインできるようになる場合もあります。

サインイン画面の右下部に表示されている「電源」アイコンをクリックします。
パソコンを再起動する-1
一覧が表示されたら、「再起動」をクリックします。
パソコンを再起動する-2
再起動後、パスワードを入力して正常にサインインできるか確認します。
パソコンの再起動が終わらない原因は?すぐできる対処法をわかりやすく解説

パスワードをリセットする

パスワードを思い出せなかった場合、リセットして新たなパスワードを設定すると、サインインできるようになります。

※Windows 10はパソコン固有のアカウントである「ローカルアカウント」と、Microsoft社が提供する電子メールアドレスとパスワードを使用してサインインする「Microsoftアカウント」が用意されています。
使用しているアカウントによって、パスワードをリセットする方法が異なります。

ローカルアカウントの場合

事前にセキュリティの質問と答えを設定していた場合、以下の手順でパスワードをリセットできます。

サインイン画面でパスワード横の矢印キーをクリックします。
ローカルアカウントの場合-1
「パスワードが正しくありません。入力し直してください。」と表示されたら、「OK」をクリックします。
ローカルアカウントの場合-2
「パスワードのリセット」が表示されるので、クリックします。
ローカルアカウントの場合-3
セキュリティの質問が表示されたら、それぞれの欄に該当する答えを入力し、矢印キーをクリックします。
ローカルアカウントの場合-4
「新しいパスワード」と「パスワードの確認入力」の入力ボックスが表示されたら、新しいパスワードを二度入力し、矢印キーをクリックします。
ローカルアカウントの場合-5
パソコンにサインインできれば、完了です。

Microsoftアカウントの場合

サインイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリックします。
Microsoftアカウントの場合-1

※「PINを忘れた場合」と表示されている場合、「サインインオプション」をクリックし、Microsoftアカウントパスワードのアイコンをクリックすると、パスワード入力に切り替わります。

Microsoftアカウントの場合-2

※「パスワードを忘れた場合」と表示されない場合は、以下のMicrosoft社の公式サイトから手順に従い、パスワードをリセットしてください。
Microsoft社 アカウントの回復

「アカウントの回復」画面が表示されたら、Microsoftアカウントを入力して「次へ」をクリックします。
Microsoftアカウントの場合-3
「本人確認」画面が表示されたら、「どの方法でセキュリティコードを受け取りますか?」ボックスの中から、任意の方法を選択します。
※ここでは「(メールアドレス)にメールを送信」を選択しています。
Microsoftアカウントの場合-4
Microsoftアカウントに連絡先として登録したメールアドレスを入力し、「コードの送信」をクリックします。
Microsoftアカウントの場合-5
Microsoft社から指定したメールアドレス宛にセキュリティコードが送信されるので、「本人確認」画面の入力欄にセキュリティコードを入力し、「次へ」をクリックします。
Microsoftアカウントの場合-6
「パスワードのリセット」画面が表示されたら、新しいパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。
Microsoftアカウントの場合-7
「パスワードの変更完了」画面が表示されたら、「サインイン」ボタンをクリックすれば完了です。
Microsoftアカウントの場合-8
サインイン画面が表示されたら、新しいパスワードでサインインできることを確認します。
監修者 竹内

ログインのパスワードは不正アクセスを防止するうえで、手間でも必ずかけておきましょう。

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システムの自動修復

パソコンにログインできないときは、システムの自動修復を実行してみましょう。
システムの自動修復は、パソコンのシステムエラーを改善するための機能です。

電源ボタンを長押しして再起動を2回繰り返すと、システムの自動修復を実行できます。
パソコンの画面上に「お待ちください」と表示されると、バックグラウンド上で修復機能が作動します。

システムの自動修復には時間がかかるため、電源を切らずにしばらく待機してください。
ノートパソコンを使用しているときは、ACアダプターを接続しておきましょう。

システムの自動修復の実行後に「PCが正常に起動しませんでした」、「Windowsが正しく読み込まれませんでした」などのメッセージが表示された場合、システムエラーの改善はできません。
システムエラーが改善できないときは、パソコンのトラブルシューティングから初期状態に戻してみましょう。

まとめ

パソコンにログイン(サインイン)できないトラブルに見舞われないために、普段からパスワードをメモして保管するなど、忘れないための工夫が必要です。

パスワードをリセットするなど対処してもログイン(サインイン)できない場合は、パソコン内部にトラブルが発生しているかもしれないため、早めにパソコン修理業者に診断してもらいましょう。

パソコン修理業者のPCホスピタルはハードウエアからソフトウェアまで、さまざまなトラブルの対応が可能です。
即日対応も可能なため、パソコンがログインできなくなった場合、一度相談してみてはいかがでしょう。

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監修者情報

タクセル制作事務所 代表 竹内祐香

横浜市金沢区に地域密着型の出張訪問パソコン修理店を開設する。パソコンのソフトウェア、ハードウェアおよび個人情報の保護と情報倫理の知識を認定するパソコン整備士検定2級を取得した専門スタッフをもつ。

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ABOUT US
かない@パソコン博士
パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。