今回はよく発生する7つのブルースクリーンエラーについて、それぞれの原因と対処法を解説します。
ブルースクリーンエラーの確認方法

ブルースクリーンエラーの画面には、PC再起動の必要性についての文言のほかに「停止コード」や「失敗した内容」という2つの情報が記載されています。

ブルースクリーンエラーの原因は多岐にわたりますが、Microsoftのホームページやブラウザでこれらの内容を検索することで原因の特定や対処法の確認が可能です。

停止コードや失敗した内容の左に設置されているQRコードをスマートフォンなどで読み込むと、Microsoftのトラブルシューティングページが表示されます。
ブルースクリーンはエラー内容を後から確認したり、自動的に再起動しないように設定したりすることも可能です。具体的な方法については以下の記事をご確認ください。
主なブルースクリーンエラーと原因・対処法

ブルースクリーンのエラーコードをチェックする方法を確認したところで、各エラーの具体的な内容や対処法を確認しましょう。
今回はMicrosoftが一般的なブルースクリーンエラーとしてあげている、以下7つのエラーについて解説します。
0x000000EF
(CRITICAL_PROCESS_DIED)
重要なシステムプロセスが停止してしまったことによるもので、復旧が難しいエラーです。
0x0000007E
(SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED)
ドライバーやシステムなどの互換性の問題によって起こるエラーです。
0x0000000A
(IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)
主にデバイスドライバーの不具合によって起こるエラーです。
0x00000117
(VIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTED)
グラフィックボード(GPU)やグラフィックドライバーに問題が発生した場合に起こるエラーです。
0x00000050
(PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)
メモリやハードディスクの破損・故障によって起こるエラーです。
0x0000003B
(SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION)
アプリやドライバーの非互換性やファイルシステムの問題で起こるエラーです。
0x00000133
(DPC_WATCHDOG_VIOLATION)
デバイスドライバーが古くなっていたり破損していることで発生するエラーです。
ブルースクリーンに有効な5つの対処法

ブルースクリーンの対処法として、以下5つの具体的な方法を解説します。
【対処法1】セーフモードで起動する
軽度なものであれば自動再起動によって一時復旧することもあるブルースクリーンですが、上手く起動しない場合もセーフモードであれば起動できる可能性があります。
▼Windows10をセーフモードで起動する方法
インターネット環境なしで起動する場合は、「F4」キーまたは「4」キーを入力します。

起動後デバイスドライバーやWindows Updateを更新する場合は、インターネット環境が必要です。
【対処法2】ドライバーを更新・再インストールする
さまざまなブルースクリーンエラーの対処法として登場したデバイスドライバーの更新や再インストールですが、以下の手順で実行できます。
▼デバイスドライバーを更新・再インストールする方法



※再インストールする場合は、ここで「デバイスのアンインストール」をおこなってから改めてドライバーを入れ直します。



最新のドライバが見つからない場合、「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と表示されます。
【対処法3】システムファイルを修復する
システムファイルを修復するコマンドには「SFCコマンド」と「DISMコマンド」という2つのコマンドが存在します。
それぞれ以下のコマンドをコマンドプロンプトに入力することで実行できます。
- sfc/scannow
- DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
- DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
(より高度なスキャン) - DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
(より高度なスキャン+自動修復)
コマンドプロンプトは、スタート(Windowsマーク)をクリックしてから「cmd」と検索すると出てきます。
上記のコマンドを使用する際は「管理者として実行」を選択しましょう。
【対処法4】メモリ診断を実行する
メモリ診断をおこなうことで、メモリに異常が発生しているかどうか確認できます。
▼メモリ診断を実行する方法
【対処法5】Windows Updateを更新する
Windowsを最新の状態にするWindows Updateは、以下の方法で更新できます。
▼Windows Updateを更新する方法

ブルースクリーンエラー:まとめ
今回はよく発生する7つのブルースクリーンエラーについて、それぞれの原因と対処法を解説しました。
エラーコードの内容をしっかりと確認することで適切な対処がおこなえるブルースクリーンエラーですが、原因の特定や個人での対処が難しい場合もあります。
特に再起動を繰り返す場合やブルースクリーンエラーが頻発する場合は、データ消失や起動不良といった大きなトラブルにつながるリスクもあるため注意しましょう。
そのような事態を避けるためにも、不安な場合はパソコン修理業者に相談・依頼することをおすすめします。
代表的なパソコントラブルの1つであるブルースクリーンエラーですが、エラー内容をしっかりと理解することで適切に対応できます。