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ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの原因・対処法を解説

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの原因・対処法を解説
かない@パソコン博士

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときは、何らかの原因が関係しています。原因を特定して最適な対処法を試しましょう。

ノートパソコンを使っていると「画面が真っ暗になって電源が入らない」、「電源ボタンを押しても起動しない」といった問題が起きることもあります。
いつもどおり使っていたにも関わらず、突然トラブルが起きると困ってしまいますよね。

当記事では、ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの原因・対処法について詳しく解説します。
ノートパソコンを正常に使うための方法を理解できるので、ぜひ参考にご覧ください。

本記事はこんな方におすすめです
  • ノートパソコンの電源が入らない・起動しない状態について知りたい
  • ノートパソコンが立ち上がらない原因を知りたい
  • ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときのチェック項目を知りたい
  • ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの対処法を知りたい

ノートパソコンの電源が入らない・起動しない状態とは

ノートパソコンの電源が入らない・起動しない状態とは

ノートパソコンの電源が入らなかったり起動しなかったりするときは、通常のやり方では開けない状態にあります。
ディスプレイ画面は真っ暗なままになっているため、いつもどおり使えません。

また、キーボードやマウスも反応しないこともあるので、操作自体ができなくなってしまいます。
ノートパソコンの電源が入らないときはいくつかの原因があり、使っている製品によっても対処法が異なります。

原因や対処法を説明する前に、パソコンの電源が入る仕組みについて説明します。

パソコンの電源が入る仕組み

かない@パソコン博士

パソコンの電源が入る仕組みを理解しておくことで、なぜ本体が立ち上がらないのかを把握できるようになります。

基本的にパソコンは、電源ケーブルから電気を供給することで起動します。
ノートパソコンの場合は内臓バッテリーがあるため、充電していれば電源ケーブルを外していても利用可能です。

電源を入れるとパソコン内部パーツであるCPUやメモリ、マザーボードなどが正常であるかチェックされます。
正常であれば起動に必要なプログラムが立ち上がり、ログイン画面やディスプレイ画面が表示される仕組みです。

パソコンは目には見えない部分で複雑な処理を続けています。
そのためパソコンが正常に立ち上がらないときは、内部パーツやシステム面で何らかの問題が発生している可能性も高いです。

ノートパソコンが立ち上がらない(電源が入らない・起動しない)原因

ノートパソコンが立ち上がらない(電源が入らない・起動しない)原因

ノートパソコンが立ち上がらないときは、以下の5つの原因が考えられます。

ノートパソコンが立ち上がらない(電源が入らない・起動しない)原因
  • ACアダプターの接続障害
  • 本体の帯電
  • 内蔵バッテリーの故障
  • 内蔵HDD・SSDの故障
  • ウイルス感染

上記5項目について順番に解説します。

ACアダプターの接続障害

かない@パソコン博士

ACアダプターに接続障害が起きていると、ノートパソコンを正常に充電できなくなります。

ノートパソコンの充電に使うACアダプターが接続障害を起こしていると、正常に電源が入らない原因となります。

しかし、ACアダプターが正しく接続されていなければ、内臓バッテリーを充電できません。
そのためノートパソコンとACアダプターが接続されているのかをチェックし、充電できるようにしてみましょう。

もしACアダプターのコードが断線や破損しているときは、別のものと交換するようにしましょう。

本体の帯電

かない@パソコン博士

ノートパソコン本体に不要な電気が帯電している場合、起動するときにエラーが発生することがあります。

ノートパソコンが帯電していると、電源が入らない原因になります。
帯電とは、パソコン内部に不要な電気が溜まっている状態です。

長時間の使用や充電などをすると、帯電を起こす可能性が高いです。
帯電を続けていると本体の温度が上がり、動作環境がエラーを起こして起動できなくなります。

ノートパソコンが帯電しているときは、放電をして不要な電気を逃すようにしましょう。

内蔵バッテリーの故障

かない@パソコン博士

ノートパソコンの内臓バッテリーが故障していると、正常に起動をすることができなくなります。

ノートパソコンの内臓バッテリーが故障していることも原因の1つとして考えられます。
バッテリーは経年劣化によって故障することがあり、正常に電圧を保持できなくなります。

もし内臓バッテリーを取り外せる製品なら、一度外した状態でACアダプターとノートパソコンを接続してください。
こちらで正常に電源が入った場合、バッテリーに問題がある可能性が高いです。

内臓バッテリーの劣化は、ノートパソコンに搭載されているソフトウェアを使用することで判断できます。

内蔵HDD・SSDの故障

かない@パソコン博士

ノートパソコンに含まれている内臓HDD・SSDが故障している場合、本体を立ち上げられないことがあります。

HDDやSSDは、データの読み込みや書き出しをするために利用されるパーツで、ノートパソコンの内臓HDD・SSDが故障していると、電源が入らなくなることがあります。

HDDやSSDが故障する原因として、経年劣化や物理障害、システム障害などが考えられます。

もし交換ができるのであれば、新しいHDD・SSDに変更しましょう。

ウイルス感染

かない@パソコン博士

ノートパソコンがウイルス感染していると、システムにエラーが発生して起動にも悪影響を及ぼします。

ノートパソコンがウイルス感染していると、電源システムに問題が発生します。
ウイルスは、悪質なインターネットのWebページやインストールしたアプリケーションから感染することが多いです。

ウイルスに感染すると、パソコン本体が動作不調やシステムエラーを発生させます。
結果的に起動するためのシステムにも悪影響を与えてしまい、正常に立ち上げられなくなります。

ウイルス感染を防ぐためには、ノートパソコンにセキュリティ対策ソフトを導入するようにしましょう。
もしすでに感染して対応できない場合、専門の修理業者に相談することをおすすめします。

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときのチェック項目

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときのチェック項目

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときは、以下の点にチェックしてください。

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときのチェック項目
  • 電源ケーブルが正しく接続されているか
  • パソコンの電力は十分か
  • 液晶画面が破損していないか
  • 本体に汚れが蓄積されていないか
  • 室温が最適な状態か

上記項目をチェックすることで、ノートパソコンの電源が入るようになります。
それでは順番にみていきましょう。

電源ケーブルが正しく接続されているか

かない@パソコン博士

ノートパソコンの電源が入らないときは、電源ケーブルが本体へと接続されているかチェックしてください。

ノートパソコンが立ち上がらないときは、電源ケーブルが正しく接続されているかチェックしましょう。
電源ケーブルが正しく接続されていなければ、内臓バッテリーを充電できません。

コンセントにはしっかりつながっているか、本体とのケーブルに問題はないかなどを確認することが大切です。
もし電源ケーブルが破損しているときは、別のケーブルを用意するようにしましょう。

パソコンの電力は十分か

かない@パソコン博士

パソコンの電力が残っていない場合、電源ボタンを押しても立ち上げられません。

ノートパソコンの電力は十分残っているのかをチェックしましょう。
パソコンを使い過ぎると徐々に電力を消費するため、知らずにバッテリー切れになっていることもあります。

ノートパソコンはディスプレイ画面にバッテリー残量が表示されており、どれだけ消費されているのかを確認できます。
バッテリー切れになっているなら、ACアダプターを接続して充電が完了したら再度電源ボタンを入れてみましょう。

液晶画面が破損していないか

かない@パソコン博士

ノートパソコンの液晶画面が破損していると、本体が起動していても画面が表示されません。

ノートパソコンの液晶画面が破損している場合、電力が残っていても正常に表示できません。
パソコンの液晶画面は薄く設計されているので、落下などの衝撃に弱いです。

破損具合によっては表示に影響が出てしまい、画面が映らなくなってしまいます。
すぐに画面を表示したいときは、ケーブルを使って別のモニターへと接続することをおすすめします。

液晶画面は交換が必要なので、メーカーもしくは修理業者に依頼しましょう。

本体に汚れが蓄積されていないか

かない@パソコン博士

ノートパソコンに汚れが蓄積している場合、熱暴走を起こす原因になります。

ノートパソコン本体にほこりなどの汚れが蓄積されていると、立ち上げるときに悪影響を及ぼします。
パソコン内部には熱を逃すための冷却ファンという部品があり、通気口から本体を冷ますようになってします。

しかし、通気口が汚れによって詰まっているとパソコン本体の熱が逃げなくなって熱暴走をおこします。
内部パーツのCPUやメモリ、マザーボードが正常に処理できなくなり、電源を入れることができなくなります。

そのため、ノートパソコンに汚れが蓄積しているときは、マイクロファイバーや綿棒、エアダスターなどを使って取り除きましょう。

作業環境の室温が最適な状態か

かない@パソコン博士

ノートパソコンを使うときは、安定した動作環境を確保することが大切です。

ノートパソコンを使う環境が寒すぎたり暑すぎたりすると、電源が入らないことがあります。
パソコンの動作環境は、10℃~35℃程度が目安となっています。

とくに暑い環境の場合、パソコン本体が熱暴走を起こしてしまう可能性が高いです。
また寒い環境は暖房を使うと温まりますが、パソコン本体が結露して故障することもあります。

ノートパソコンを使うときは、室温を最適な状態へと保つようにしましょう。

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの対処法

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの対処法

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときは、以下のような4つの対処法をおこなってください。

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの対処法
  • 本体バッテリーの充電
  • 別のACアダプターに交換
  • 周辺機器を取り外す
  • 外部モニターへ接続

それぞれの対処法について紹介します。

本体バッテリーの充電

かない@パソコン博士

ノートパソコンは充電をしなければ、徐々にバッテリーが消費されていきます。

ノートパソコンがバッテリー切れになっているときは、ACアダプターを使って充電しましょう。
パソコン本体に十分な電力を送ることで、正常に立ち上がることもあります。

ノートパソコンは普段使っていなかったとしても、内臓バッテリーは徐々に電力を消費します。
そのため本体バッテリーを充電し、再度電源ボタンを押して起動できるかをチェックしてください。

別のACアダプターに交換

かない@パソコン博士

ノートパソコンに接続するACアダプターが故障しているときは、別のものと交換することをおすすめします。

ノートパソコンが正常に充電できないときは、別のACアダプターに交換しましょう。
ACアダプターが断線や破損していると、パソコン本体に電力を供給できません。

また、ケーブルが破損していると発火する恐れもあるので、大変危険です。
別のACアダプターに交換してノートパソコンと接続し、しばらく放置してから再度電源ボタンを押してみましょう。

周辺機器を取り外す

かない@パソコン博士

ノートパソコンに複数の周辺機器を接続しているときは、一度取り外すことで問題が解決するケースがあります。

ノートパソコンがうまく立ち上がらないときは、一度周辺機器を取り外してみましょう。
接続している周辺機器が多くなると不具合が発生することもあり、パソコン本体の電源が入らないこともあります。

外付けハードディスクやUSB、microSDカードなどは正しい手順で取り外す必要があります。
接続数を減らしたくないときは、別のUSBポートを用意するようにしましょう。

外部モニターへ接続

かない@パソコン博士

ノートパソコンの液晶画面が破損している場合、外部モニターへ接続することで画面を表示できるようになります。

ノートパソコンの液晶画面に問題があるときは、外部モニターに接続することでディスプレイ表示が可能です。
ノートパソコンが起動していたとしても、液晶画面が破損していると画面は表示できません。

外部モニターに接続すればノートパソコンの画面を表示できるので、問題なく作業可能です。
ノートパソコンと外部モニターを接続するときは、HDMIケーブルを用意しましょう。

もしノートパソコンの液晶画面を修復したいなら、メーカーもしくは専門の修理業者と相談しましょう。

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの注意次項

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの注意次項

ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときは、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。
注意点を知らずに直そうとすると、現在よりも状態が悪化することもあります。

主な注意事項は以下の3点です。

  • 物理的なダメージを与えない
  • 再起動を繰り返さない
  • 本体を分解しない

それでは順番に説明していきます。

物理的なダメージを与えない

かない@パソコン博士

ノートパソコンに物理的なダメージを与えると、電源が入らない原因となります。

ノートパソコンに物理的なダメージを与えることは絶対にNGです。
例えばパソコン本体を叩いたり落下させたりすると、内部パーツが破損してしまいます。

パソコンは精密機器なので、物理的なダメージにとても弱いです。
すぐに問題を解決したいからといって、パソコン本体を叩いても改善することはありません。

まずは原因を特定し、最適な対処法を実行するようにしましょう。

パソコンを落としたときの対処法は?チェック方法や起動しない・電源が入らない原因も解説!

再起動を繰り返さない

かない@パソコン博士

何度も再起動を繰り返すと、システムエラーが発生してノートパソコンに負荷がかかります。

ノートパソコンが立ち上がらないからといって、再起動を繰り返してはいけません。
再起動は簡単に試せる対処法ですが、何度も繰り返すとパソコン本体に大きな負荷がかかります。

また内部システムもエラーが発生するので、さらに状態が悪化してしまいます。
再起動をしても電源が入らないときは、繰り返さず別の対処法を試すようにしましょう。

本体を分解しない

かない@パソコン博士

専門的な知識や技術がない場合、ノートパソコンを分解することはNGです。

ノートパソコンを分解すると、取り返しがつかないことになります。
パソコンの分解には専門知識や技術が必要なので、初心者が簡単に試せる方法ではありません。

無理にパソコン本体を分解すると、内部回路がおかしくなってしまいます。
そのため安全にノートパソコンを直したいなら、専門の修理業者に依頼するようにしましょう。

パソコンの持ち込み修理の流れは?おすすめ業者5つを比較!

ノートパソコンが立ち上がらないときは修理業者に相談

ノートパソコンが立ち上がらないときは修理業者に相談
かない@パソコン博士

ノートパソコンが立ち上がらないときは、専門の修理業者に相談しましょう。

「原因を特定して対処法を試したけど電源が入らない」
「ノートパソコンが立ち上がらないままになっている」

当記事を読んだ方のなかには、このような悩みを持っているのではないでしょうか。
ノートパソコンの状態によっては、紹介した対処法では問題を改善できないこともあります。

そんなときは、パソコン専門の修理業者に相談することをおすすめします。
PCホスピタルは、パソコンが起動できないトラブルをはじめ、動作が遅い、フリーズするなどの症状にも対応しています。

日本全国対応で簡単な故障なら1時間~2時間で即日修理できるので、ぜひ気軽に相談してください。

まとめ

今回は、ノートパソコンの電源が入らない・起動しないときの原因・対処法について詳しく解説しました。
ノートパソコンがうまく立ち上がらないときは、ACアダプターの接続障害や本体の帯電、内蔵バッテリーの故障、内蔵HDD・SSDの故障、ウイルス感染などが原因と考えられます。

まずは現在の原因を特定し、最適な対処法を実行するようにしましょう。
もし自分だけでは直せないと判断したときは、すぐに修理業者へ相談することをおすすめします。

ノートパソコンを直して、以前と同じ快適な作業環境を取り戻しましょう。

パソコン博士の知恵袋はパソコン修理業者大手(上場企業)の PCホスピタル(累計サポート実績200万件以上 ※1、利用率No.1 ※2)をおすすめしています。 電話対応も丁寧で、お住まいの地域(全国対応)に応じたパソコン修理サービスを提案してくれます。

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※1 2023年8月末時点 日本PCサービス株式会社調べ
※2 2021年11月時点 2万6303人調査 調査主体:日本PCサービス株式会社 調査実施機関:株式会社インテージ

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ABOUT US
かない@パソコン博士
パソコン博士。株式会社ケイ・ブリッジ パソコン修理担当。5歳の時に買い与えられたファミコンに興味を持ち、小学校では分解・組み立てて遊んでいた。中学校ではコンピューター部にも所属し、自分でテレビゲームを作ることに成功。大学では情報系学部に所属、研究室グループで開発された分析ソフトは経産相(当時通産省)での利用が決定。Googleが主催するビジネスコンテストの世界大会出場、大阪経済戦略局のIotプログラム選出、組み込み系デバイスの開発チーム参加、企業向けのパソコン講座講師を務めている。