パソコンが動かなくなる原因はさまざまですが、マウスも一緒に動かなくなっているかどうかで対処法が異なってきます。
今回はマウスは動くのにパソコン動かないトラブルについて、チェック項目と対処法、原因を解説します。
本記事は2022年9月27日時点の最新情報を掲載しております。
マウスは動くのにパソコンが動かない!対処前に確認すること

マウスは動くのにパソコンが動かない場合、まずは以下の3つをチェックしましょう。
キーボードを確認する
見落としがちなポイントとして、キーボードが操作できないことでパソコンがフリーズしていると判断している可能性があります。
キーボードの不具合も考えられるため、まずは以下の方法でキーボードがきちんと動作しているか確認してみましょう。
- 有線キーボードの場合
・パソコン本体としっかり接続されているか
・パソコン本体としっかり接続されているか - ワイヤレスキーボードの場合
・電池切れ、バッテリー切れを起こしていないか
・レシーバーからの距離は離れすぎていないか
プログレスバーを確認する
プログラムの更新時や実行時にフリーズした場合、プログレスバーも判断材料の一つになります。
少しでもプログレスバーが進行していれば、処理に時間がかかっているだけでしばらく待つことで動き始める可能性があるためです。
処理が完了するまで可能な限り待つことをおすすめしますが、進行する様子が全くない場合は強制終了も視野に入れましょう。
※プログレスバーとは、下図のようなタスクの進行状況を表しているものです。
ハードディスクのアクセスランプを確認する
強制終了などの対処をおこなう前に、パソコン本体の「アクセスランプ」が点滅しているかチェックしましょう。
アクセスランプが点滅または点灯している(=ハードディスクの読み書きをおこなっている)状態で強制的に電源を落とすと、データ消失やハードディスク破損などのリスクがあるためです。
アクセスランプが点灯している場合は可能な限りそのまま放置し、ランプが消えてから操作を開始しましょう。

容量の大きなファイルを開く際やWebサイトにアクセスする際に、アクセスランプが点滅状態でフリーズすることがあります。
アクセスランプとは、「電源ランプ」や「バッテリーランプ」などと並んで表示されている円柱型のマークのランプです。
マウスは動くのにパソコン動かない場合の対処法

パソコンが動かない現象が起きた場合、パソコンがマウスの操作を受け付けるかどうかによって対処法が変わります。
詳しい手順については、以下で解説します。

頻繁にパソコンがフリーズしている場合は、パソコンが突然動かなくなる前にバックアップをとりましょう。パソコンが起動しなくなる前にパソコン修理業者に相談しましょう。
マウスは動くけれど操作を受け付けない場合
そのまましばらく待つ
放置するだけで問題が改善されることもあるため、まずはあちこちクリックしたり電源を切ったりせずにそのまましばらく待つようにしましょう。
フリーズしているように見えても処理をおこなっている最中であり、さらに不要な操作を加えることでパソコンに負荷がかかってしまうためです。
どの程度で改善されるかはケースによって異なりますが、数十分後に解消される場合もあるため1時間程度は様子を見ましょう。
スリープモードにする
マウスは動くものの操作を受け付けない場合、スリープモードにして復帰させるとパソコンが通常動作に戻る可能性があります。
初期状態であれば、以下のように一定時間操作しないと自動的にスリープモードへ切り替わる仕様になっています。
- ノートパソコン
画面を閉じたり、パソコンの電源を押したりするとスリープモードになります。 - デスクトップパソコン
そのまま放置してしばらく経つと、自動的にスリープモードになります。
スリープモードとは作業中のデータをメモリに保存し、パソコンの動作を一時的に中断する機能です。
「Ctrl+Alt+Delete」を押す
しばらく待っても反応が全くない場合は、キーボードの「Ctrl + Alt +Delete」キーを押すことで状況が改善する可能性があります。
「Ctrl + Alt + delete」はフリーズに有効なコマンドで、画面が切り替わったらサインアウトや再起動、シャットダウンが可能です。
またタスクマネージャーも起動できるため、パソコンに負荷をかけているアプリケーションを終了することもできます。
強制終了する
上記の対処をおこなっても改善がない場合は、最終手段として強制終了をおこないます。
強制終了の方法は、以下のとおりです。
強制終了はパソコンに大きな負荷をかけるだけでなく、作業中のデータをすべて消失するリスクを伴います。
可能な限り様子を見た上で、それでも問題が解消されない場合のみ実行しましょう。
タスクバーやスタートメニューへの操作を受け付ける場合
スクリーンセーバーを無効にする
スクリーンセーバーの設定が影響することで、パソコンがフリーズしてしまう場合があります。
ある程度操作を受け付ける場合は、以下の手順でスクリーンセーバーを「なし」に設定しましょう。




CPU負荷率の高いアプリケーションを終了させる
特定のアプリケーションがパソコンへ大きな負荷を与えることで、フリーズを引き起こしている可能性があります。
以下の手順で、タスクマネージャーから負荷の高いアプリケーションを終了しましょう。
※タスクバーの何も表示していない部分を右クリックし、一覧の中から「タスクマネージャー」を選択することもできます。

CPU使用率の高いタスクを選択し、右下の「タスクの終了」をクリックすれば完了です。

常駐プログラムを終了させる
常駐プログラムの影響により、パソコンがフリーズしてしまう場合があります。
以下の手順で、不要な常駐プログラムを終了させましょう。





タスクマネージャーの「スタートアップ」タブから不要なアプリを選択し、「無効にする」をクリックすることでもアプリの停止が可能です。
スタートアップアプリを停止すると、アプリに影響を与えて動作に不具合が生じる可能性があります。
停止して問題ないアプリかどうか確認した上で、確実に不要なアプリのみを停止するようにしましょう。
再起動する
ある程度操作を受け付ける場合は、パソコンの再起動も試みましょう。
以下の手順で周辺機器の取り外しや放電をおこないながら、完全シャットダウンをおこなうことがポイントです。

周辺機器自体やドライバーの問題でフリーズが起こる可能性があるため、周辺機器の取り外しをおこないます。
放電については、帯電がフリーズの原因となるためおこないます。

上記の対応でも改善しない場合は、即日対応してくれるパソコン業者に相談しましょう。
マウスは動くのにパソコンが動かない原因とは?


最後に、「マウスは動くのにパソコンが動かない」現象が起こる原因について解説します。
マウスだけが動くケースの仕組みとしては、大まかにいうとマウスはBIOSと呼ばれるシステムによって個別的に制御されているためです。
BIOSはWindowsよりも前に起動して各ハードウェアを個別的に制御しているシステムのため、Windowsやハードディスクなどに問題が発生してもマウスは問題なく動かすことができます。
つまり、「OSや他のハードウェアに問題が発生していてもマウスには影響していない」という状況が発生し得るということです。
パソコンの動作をフリーズさせる・遅くさせる原因としては、以下のようなものがあげられます。
ハードディスクのトラブル
パソコンを長期間使用していると、ハードディスクが劣化して動作を遅くさせる可能性があります。
一般的にハードディスクの寿命は3年から4年程度といわれており、劣化してくると動作が遅くなったり、パソコンが動かなくなったりする現象が頻発します。
メモリの容量不足
メモリの容量が少ないことで、パソコンのパフォーマンスが低下して動作に影響を及ぼす可能性があります。
複数のアプリケーションを同時に起動したり、大量のデータを処理させたりしている際にパソコンが動かなくなる現象はよく見られます。
ウイルス感染
パソコンがいきなりフリーズしたり動作が不安定になったりした場合は、ウイルス感染が疑われます。
またフリーズしていなくとも、インターネットの閲覧中に「システムのアップデートが必要です。ここからダウンロードしてください」などのメッセージが現れることもあります。
マウスが使える状態であっても、ウイルスをダウンロードさせようとしているためクリックしないように注意しましょう。
システムの不具合
Windows Updateやドライバーが最新の状態でない・更新に失敗した場合にも、パソコンが動かなくなることがあります。
Windows10では自動更新がおこなわれるよう初期設定されていますが、手動に変更していると更新がおこなわれずにトラブルを引き起こす可能性があります。

システムに不具合があるまま再起動を繰り返すと、より深刻な起動トラブルに発展するリスクがあるため注意しましょう。
セキュリティソフトの重複
セキュリティソフトが干渉することで、パソコンの動作不良やフリーズを引き起こす場合があります。
最悪の場合起動しなくなってしまうこともあるため、セキュリティを強化したいがために複数のセキュリティソフトを導入することはやめましょう。
常駐プログラムの影響
パソコンのバックグランドで動き続ける常駐プログラムが多いことで、パソコンに負荷がかかり操作できなくなる場合があります。
セキュリティソフトやWindows Updateなどもそのひとつで、パソコンを操作していないときも常に稼働するプログラムです。

すべての常駐プログラムがパソコンの使用に必要ではないため、不要なプログラムは無効化してパソコンへの負荷を軽くしましょう。
パソコンのスペック不足
パソコンのスペックが低すぎることも、パソコンをフリーズさせる原因の一つです。
スペックが不足していると、インターネットの閲覧やメールの送受信だけでもCPUに負荷がかかって処理に時間がかかります。
処理待ちが多くなれば、その分だけパソコンが動かない現象が頻発しやすくなるでしょう。

最新のソフトウェアは高性能であるため、対応するパソコンも高いスペックを求められます。
マウスは動くのにパソコンがフリーズ:まとめ
今回はマウスは動くのにパソコン動かないトラブルについて、チェック項目と対処法、原因を解説しました。
今回の対処法でも改善がない場合やフリーズが頻発する場合は、ハードウェアに簡単には対処できないトラブルが発生している可能性があります。
起動トラブルやデータ消失などより深刻なトラブルに発展する可能性もあるため、なるべく早くパソコン修理業者に相談・依頼することをおすすめします。
パソコンの不具合・故障によって修理を検討している場合は、パソコン修理業者へ依頼しましょう。
修理期間・修理の技術・修理費用などの観点から考えると修理業者にパソコン修理を依頼することが一番確実で信頼できます。
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